バイク免許教習所ガイド:普通自動二輪教習 第二段階

公開日: : 最終更新日:2015/12/24 バイク

基本の法規走行

公道を走るとなると、運転技術だけで二輪車を運転できるようなものではなく、交通法規を守ると共に交通マナーを守ってようやく走ることができる。第一段階で基本的な運転技術を学んだ後は、第二段階にて実際に公道を走るにはどんなルールとマナーがあるのかを、学んでいくこととなる。

教習所内コースと公道の違い

教習所内コースでは、穏やかに走る初心者の車しかいない。二輪車教習専用コースを備える場所においては、四輪車すら走っていない。そのような場だからこそ、安心して練習ができるというものだが、逆にそれが原因で免許取得後に公道を自分のバイクで走るとなった時、多くの危険にたじろいでしまうケースが多い。初心者事故もこれで引き起こされてしまうことも多い。

公道では、教習所内と比べて交通量が多く、速度も速い。もっと言ってしまえば、交通ルールやマナーを守らないドライバーやライダーが驚くほど多い。そのような中初心者が走り出すというのは、過酷ともいえる。教習所内でできることといえば、正しい交通法規を学び、それを公道においてもしっかりと発揮できる準備をすることぐらいしかできないが、それだけでも当然、危険から身を守ることができるし、誰かに危険を与えることもなくなる。

なお、教習所内コースで公道のような状況を再現することはできないが、シミュレーターにて公道走行の模擬体験が行われる。シミュレーターで体験する内容は実際に起こりえるものが多いため、ゲーム感覚で楽しんで終わらせず、公道の危険についてしっかり理解しておこう。

交通法規に従った走行

交通法規に従った走行とは、まずルールをしっかり理解していなければ話にならない。よって、学科にてそれを十分に勉強し、実技教習に活かす必要がある。またいくら理解していたとしても、走りながら信号や標識、表示、他者の動きなど様々な情報を瞬時に理解しなくてはならない。

第一段階で二輪車の扱いにほとんどなれて安心している人でも、交通法規情報を同時に理解して走るとなると、途端につまづいてしまう人もいる。すでに免許を取得していて法規はばっちりという人は問題ないかもしれないが、初めての免許で教習を受けている方は、学科も疎かにしないようがんばろう。

通行区分と標識や信号

二輪車には二輪車ならではの通行区分が存在するため、四輪車と同じ感覚で公道を走ることは危険となる。同じく標識や信号の捕らえ方も二輪車ならではの基本を掴もう。

通行区分に従った二輪走行

二輪車には原則として、キープレフトの考えが適応されている。車両通行帯の無い道路では二輪車は左側部分の左端を走行するというものだ。だがこのキープレフトはケースバイケースな面もあり、実際の公道では路面や周囲環境に応じてキープレフトに縛られない走行が必要となる。ただ、教習所内ではキープレフトを守れていなければ怒られてしまう。

車両通行帯が設けられている場合は、片側2車線、3車線などどの場合においてもやはり左側の通行帯の左端をキープレフトとするが、交通の流れによって車線変更や別車線を走行することは可能だ。ただし、別車線の走行時であっても、その車線内の左端を走ることが基本となる。その他、通行区分指定のある道路では、その区分に従って通行する。

標識・表示に従った二輪走行

二輪車も四輪車と同じく、標識・表示に正しく従った運転を行う。そのためには知識をしっかりと身につけておく必要がある。二輪車ならではの注意点としては、スピードの出しすぎや危険に対する注意力により標識などへの注意力が減り、見落としてしまうことがあるため、その点を特に注意しよう。もっとも、スピードの出しすぎに気をつければ全て問題ないわけが。

信号に従った二輪走行

信号のある場所の通過は、常に安全確認を行う。青だからといって何も危険が無いと走り続けることは、本当は間違っている。これは二輪車に限らず四輪車にもいえる。ただし、青信号にも関わらずブレーキを踏んでしまったり速度を極端に落としてしまうと後続にぶつかってしまう恐れもあるため、あくまでも車の流れに乗ったままで安全確認を怠らないようにすることだ。

また、二輪車の場合は黄色信号で停車すると先を急ぐ後続車両が無理な追い抜きをかけられることも多いため、信号だけでなくミラーにて常に後続の車両状態や車間距離などを把握し、場合によっては黄色信号でも止まらずに通過する方が安全だということも考えておく必要がある。

走行位置と進路変更

走行帯は四輪車が通れる広い幅となっており、二輪車には広く見える。そのため右端から左端までの走行ポジションを状況に応じて使い分けることが、二輪車ならではの大きな走行テクニックのひとつともなる。

二輪車の走行ポジション

走行ポジションはつねに、安全かつ素早く停止できる状況を確保するためにも、自分が見やすいだけでなく相手に見られやすい車間距離、側方感覚が大切となる。二輪車は四輪車から見落とされたり距離感を正しく判断できない場合が多いため、それも考慮した意識が重要だ。

車の流れを把握し、一人だけ早すぎたり遅すぎたりせず前方の車との車間距離を十分にとり、維持するのが最も安全な走行ポジションだ。互いの死角についても理解し、四輪車の後ろの死角に入らないようにするのはもちろん、自分の視界に後続車が入らないようにすることも必要だ。互いの距離を十分安全にとっていれば、死角がうまれるということは無いため、近すぎないに越したことは無い。ただ車間距離を極端に開けすぎても間に車両が割り込んできたり無理な追い抜きをかけられる可能性もあるため、公道での的確な車間距離は慣れが必要だ。

二輪車の進路変更

車線変更や前方の障害物等を避けるために進路変更を行う場合は、速めに周囲の安全を見極め、余裕を持ってウインカーによる合図を出して周囲に石を伝える。また進路変更は極端な加速や無駄なバンクで勢いよく行うことなく、緩やかにスムーズに行う。

進路変更はまず安全確認から入る。安全確認はミラーによる確認と、自分の頭を向けての目視確認の両方を行う。目視ではミラーでは見えない死角の確認をとるためで、ミラーでは確認したものの移らなかったすぐそばの車両に気がつかずに接触してしまう事故を防ぐことができる。ただし目視確認は視線を前方から移してしまうため、前方不注意やバランスを失う可能性もあるので素早く行う。あんぜん確認後はウインカーを出し、目安は行動に移る3秒前だが、それよりも早くても悪いことは無い。その後再び安全確認を行い行動に移り、合図を停止する。

交差点の直進

交差点の進入は信号があったとしても、周囲に危険が無いかを頭で考えつつ進入することが二輪車だけでなく四輪車も共通のポイントだ。ただし二輪車の場合はスピードが出しやすく、またスピード感覚を対向車から正しく認識されないこともあるため、二輪車の方が危険に対する注意力を必要とする。

交差点の直進手順

交差点に接近したら、まずは交差点の規模や形状、見通しなどを把握し、前方の交通状況に応じてはスピードを落として近づく。ただし極端なブレーキングによるスピード低下は後続に迷惑をかけ交通の流れを乱す恐れがあるため控える。もちろん、前方の信号が黄色や赤色はしっかりとブレーキをかけて停止すること。

交差点にさらに接近したら、たとえ青信号だとしても交差する道路から信号無視車両が無いか、歩行者や自転車等の飛び出す可能性は無いかを十分に注意し、交差点に進入する。また前方車両が左折のため急激なスピードダウンをしないか、対向右折車が自分の前に行動に移らないか、などもよく注意する。そのような可能性がある場合は、万が一に備えて衝突や接触を起こさないよう、ブレーキや危険回避に移る準備をしておく。ただ、やはりこの場合であっても、万が一に備えてあらかじめ大きくブレーキをかけてしまうことは後続トラブルとなるので、あくまでも緊急行動に移れる心構えを持つこと。

直進の注意点

交差点直進の注意点は先に述べたように、青信号だからといって安心しすぎないことだ。直進だからと油断せず、「ひょっとしたら……」という気持ちを交差点進入の際に常に持っておくことだ。また、前方左折車や対向右折車がウインカーを出さずに行動に出てしまう場合もあることを忘れないように。ウインカーだけに注意を持たず、前方車両のブレーキング、対向の右折レーンにいる車など、可能性のあるものには全て注意を払う。歩行者や自転車についても同じで、前方注意井不足であったりスピードを出して交差点に近づいている自転車が眼に入れば渡ってくる可能性があると注意する。

交差点の右折

交差点の右折は、直進や左折と比べても危険が高い。対向車や歩行者など多くのものに気を配り、また右折のタイミングを逃さず、円滑に発進する必要もある。

交差点の右折手順

右折をする場合は、右折待ちにも備えて止まれるように速度を調整して近づき、同時に交差点の規模や見通しなども把握する。右折レーンがある場合はその車線まで車線変更をあらかじめ行っておく。右折レーンが無くとも、片側2車線以上の場合は右端まで移る必要があり、前もって行動しておかなければならない。交差点に近づきすぎてしまったり、車線変更のタイミングが中々つかめないという場合は、無理な車線変更はやめて右折を諦めるくらいの気持ちも必要だ。

右折に移る場合は、交差点手前約30メートルからウインカーによる右折合図を開始する。対向車や歩行者などの障害が無い場合は、交差点に進入してすぐに右折に移ることが可能だが、少しでもスムーズな右折が難しい状況であれば、交差点内で停止し、タイミングを待つ。右折のラインは交差点の中心のすぐ内側を走行し、右折後は車線の左端へと移る。右折中も急な歩行者などの飛び出しの可能性があるため、行動を終えるまで注意を怠らず、すぐに停止行動に移れるよう徐行速度で進む。

右折の注意点

右折の注意点としてはまず、交差点に近づくまでにあらかじめ右折に備えてスムーズに右側車線に移っておくことだ。片側2車線以上の道となると、右側の車線速度は速く、急な車線変更が難しい。次の交差点を右折する意思がある時は、それに備えて車線変更を済ませておくこと。車線変更後はその車線の速度に合わせて走る。片側1車線の場合は車線変更の必要が無いが、左端から右端へと前もって移動しておく。交差点手前で急に移動すると、後続が無理な追い抜きをかけようとしていた場合に接触したり衝突する可能性を高めてしまう。

交差点内で右折待ちをする場合は、後続車両の直進や左折に迷惑をかけないような位置で停止し、また対向車と接触しそうなほど前に出ないようにも気をつける。右折ラインも正しく取り、先を急いで小回りすると交差車両や歩行者との接触する可能性が高まり、大回りでは対向車、特に右折しようとしている車に迷惑をかけてしまう。

交差点の左折

交差点の左折は右折に比べて対向車線をまたがることが無いので簡単ではあるものの、やはり他の車両や歩行者に対して十分な気配りを行い、安全な速度と方法で通行する必要がある。

交差点の左折手順

左折する交差点を早めに目視確認し、直進や右折同様に交差点の形式や規模を把握して左折準備をはじめる。ミラーと目視による十分な安全確認を挟んで、ウインカーによる合図を開始し、道路の左端に進路を変更する。ウインカー開始の目安は30メートル手前で、遅すぎはもちろん、早すぎても後続車に曲がる場所を正しく知らせられなくなってしまうので、あまりよくない。片側2車線以上の場合で、左側車線以外を通行している場合は、あらかじめ左側車線にうつり左折に備えておく。

交差点に近づいたら信号や標識、表示を読み取り、黄色信号、赤信号であれば停止を開始する。青信号であっても、左折行動に対して障害となりえる車両や歩行者が確認できた場合は停止できるよう、速度を十分に落としておく。スムーズな通過が可能と判断できても、安全のために過度なスピードでの進入、余計なバンクによる走行は避ける。

左折の注意点

左折は右折よりもスムーズに曲がりやすいという気持ちから、歩行者や車両への注意を怠ってしまう可能性がある。特に左折先の見通しが悪い交差点では、横断歩道に急に歩行者や自転車が現れて接触、転倒してしまうこともある。また対向に右折待ち車両がいる場合は、相手が二輪の速度を見誤って先に曲がり始める可能性も十分にありえる。その場合は相手が危険に気がつき止ることが望ましいのだが、無理な運転に対して無理に応えようとはせず、こちら側が止まることも考えなくてはならない。

カーブ進入速度まで十分に落とし、安全な走行ラインを描くことも大切だ。進入速度を見誤ると大回りとなり危険で、余計なバンクによるスリップ転倒も起こしかねない。またスピードを出して曲がろうと右ふりによる進入を試みると、後続に迷惑をかけるだけでなく事故も起こしかねない。

見通しの悪い交差点

壁などの障害物により見通しが悪い交差点の進入は危険性が非常に高いため、止まれの標識や停止線を守るだけでなく、自分の目で十分な安全を確認した上での進入を試みる。

交差点進入の流れと注意点

見通しの悪い交差点で、前方に止まれの標識がある場合は必ず従い、停止する。標識を見つけたら速度を落として接近し、停止線の直前で停止、安全を確認する。安全が確認できたら、交差点に進入して直進、右左折を行う。右左折の場合は交差点進入のおよそ30メートル手前より合図を出しておく。

停止線の位置によっては、まだ見通しが悪い可能性もある。止まれに従い停止したからといってそのまま交差点へと進入すると安全確認不足により事故を起こしかねないため、その場合は停止線からさらに少し進んで見通しが良いところで再び停止して安全確認を行う。この場合は急発進で前に出ようとすると車両や歩行者が飛び出しと勘違いして驚き危険のため、ゆっくりと発進すること。少し進み、状態を前に倒しこんで何度も左右確認を行う。

停止線からさらに進んで安全を確認するメリットは自分側だけでなく、交差道路側の車両に自分を気づかせるメリットもある。交差道路側車両が安全確認不足で右左折を行うと、二輪車がいることに気がつくのが遅れて事故となる可能性を高めてしまう。自分が見やすくなるということは見られやすくもなり、これは見通しの悪い交差点だけに限らずあらゆる場面で自分を見せる工夫をすることで危険を回避することができる。

見通しの悪い交差点には交差車線側を確認しやすくするミラーが設置されていることもある。その場合はミラーを頼りにするのはもちろんだが、やはり目視で確認できる工夫を怠らない。ミラーには写っていない場所に潜んでいる可能性がある危険を察知するには、目視が一番だ。

また、止まれの標識が無い車線側の場合は直進する場合は停止する必要は無いが、右左折する場合はその先に危険が潜んでいる可能性を考えて十分に速度を落とし、左端を走行する。大きく曲がって車両の真ん中を通るように曲がってしまうと、車両と正面衝突してしまいかねない。

交差点事故

交差点は車両が様々な動きをみせるため、多くの事故が起こりやすい危険地帯でもある。ただし交差点で起こりえる事故にはいくつかのパターンがあり、それらについてしっかりと理解しておくことで危険から身を守ることができる。ここでは交差点における危険とその防止策について学ぼう。

直進時の事故と防止策

二輪車で直進していると、対向右折車が二輪の速度を見誤って無理な右折を行う場合があり、回避が間に合わず衝突してしまう。このような事故を防ぐにはまず、対向右折待ち車両がいる場合は目の前に飛び出してくるかもしれないという気持ちを持って、交差点に進入することだ。直進優先と意固地になるのではなく、相手が悪いとしてもこちら側で危険を回避する行動をとらなくてはならない。また、前方車両がいる場合はそれに自分が隠れて対抗右折車が見逃さないよう、あえて右寄りを走って二輪が後ろに控えていることを知らせるのも有効な手段だ。

右折時の事故と防止策

対向直進車のスピードを見誤って右折を開始して衝突してしまうこともあれば、右折信号が点滅しているにも関わらず対向車が直進して衝突することもある。前者の場合は自分の判断ミスが原因となってしまうが、後者の場合は相手側のミスが原因だ。だが、たとえ信号が右折信号を点滅していたとしても、それを無視して暴走する車が決していないわけではないことを理解しておこう。信号だけでなく、交差点に向かってスピードを出して接近してくる対向車がいないこともよくチェックして、右折を開始する。

左折時の事故と防止策

二輪車が左折すると同時に対向右折車も無理に曲がってきて衝突することがある。これは二輪車の幅が狭いのでスペースに余裕があると思う四輪車が無理して曲がってしまうことも悪いが、左折した二輪車が大きく膨らんで曲がったことが原因で衝突してしまうこともある。これを防ぐには、左折側が優先であっても危険を感じた場合は無理せず右折車を優先させるべくスピードを落とすことも必要だ。ただし後続に余計なプレッシャーとなる場合はむやみに譲ったりせずスムーズに膨らむことなく綺麗に曲がることも必要だ。

安全な速度と車間距離

公道を走るには安全な速度を場合に応じて選択することが重要で、また公道は自分ひとりが走っている場所ではないので前方の車両と適切な車間距離をとらなくてはならない。ここでは走行速度の把握、目測による前車との距離の読み取り方、安全な停止について学ぶ。

車間距離の必要性

車間距離が少ないと何が問題かというと、大きく分けて2つある。1つは前方の視認性が悪くなることで信号や道路状況などが把握しにくくなる。特に前方がトラックのように大きな場合は、危険度が大きい。もう1つは、前方車両が急ブレーキなどの急動作を行った時に対応できないためだ。またあまり車間距離を詰めていると前方車両が煽られていると思い、嫌がらせにブレーキをかけたりすることがある。これにより衝突、転倒といった事故もある。

逆に車間距離を開けすぎることも危険を招きやすい。前方車両との間が広すぎる状態で走っていると後続が無理な追越をかけて間に割り込もうとする。この時に自転車や歩行者の飛び出し、前方車のブレーキや対向車の右折などの動きが重なると事故に繋がりやすく、また巻き込まれやすくもなってしまう。車間距離は開けすぎれば安全ということもなく、車両の流れに合わせた走行速度を把握し、適切な車間距離を維持することが大切だ。

適切な車間距離

適切な車間距離のはかりかたとしては、「速度計の読み-15=〇m(時速30~60kmで走行する場合)」の方程式が用いられる。例えば時速40kmで走行しているときは、40-15=35mとなり、車間距離は35mの距離が適切となる。35m以上と考える場合もあるが、先に述べたように車間距離の開けすぎもまたトラブルの元なので車間距離は適切を維持するのが無難だ。

また時間で測る方法もあり、例えば標識などを前方車両が通過してから自分がツウカするまでの時間の差を目安とし、だいたい2~3秒後に通過するくらい以上の距離が目安となる。もちろん、高速道路走行など車の流れが速い場合は十分すぎるほど車間距離をとっても問題は無い。

安全なカーブ走行

二輪車は運動神経を必要とする乗り物で、カーブ走行の際にはそれを特に感じることができる。ここでは万が一の場合にも備えた、安全な速度と方法を理解した余裕のあるカーブ走行を学ぶ。

等速コーナリング走行体験

走行速度によりカーブ走行がどれだけ難しく危険になるかを学ぶ。安全な速度範囲内であれば、カーブ進入からカーブを抜けるまで、中央線を飛び出すことも無く無理に車体を傾けることも無くクリアすることができる。これが限度を超える速度となると、中央線をはみだして対向車とぶつかってしまう危険が生まれ、また曲がりきろうと車体や体を無理に寝かせたがために転倒しやすくもなってしまう。教習所の外周コースではだいたい時速20kmと時速30kmのケースで時速10kmの差でどれほどカーブの難易度が変化するかを体験する。

カーブでの転倒時

教習所内でカーブ時に転倒する危険な教習は行わないが、実際の道路で万が一の場合に備えてどのような行動をとるべきかは頭で学んでおく。カーブ時に転んでしまった場合は、自分が車体に挟み込まれないように転倒したバイクを手放す。手や頭は地面と接触しないように上げ、ただちに道路から退避する。車両の通行による危険を確認したら、転倒した二輪を道路から移動させて破損した部品も片付ける。転倒した際に車両にしがみついていては人的被害を高めるので絶対に避けること。

運転姿勢によるカーブ走行の違い

公道を走る場合は基本的にリーンウィズが基本となるが、状況に応じてリーンアウトとリーンインを駆使することで二輪の使い勝手を最大限に活かすことができる。寝かせる車体に対して状態を起こすリーン合うとは主にUターンなどの場面で利用すると、小回りしやすくなる。車体よりも状態を寝かしこむリーンインは車体のバンク角を減らすことが可能で、バンクによってスリップしやすい場面に行うことで転倒リスクを下げることができる。ただしこの2つは身につけるために練習が必要で教習所内では間に合わない。まずは基本のリーンウィズをしっかりと身につけ、公道に出た後に応用として身につけていこう。

危険予測カーブ走行

カーブは交差点と同じく事故がおきやすい場面で、安全にカーブを曲がることだけでなく曲がる最中、また曲がり終えた後に危険があることも予測した上で走らなければ安全ではない。ここではカーブにおける危険予測について学ぶ。

オーバースピードの危険

中央線を割ってしまっても曲がれるからといって、オーバースピードでカーブに進入するのは非常に危険だ。基本的に速度が二倍になると遠心力は四倍となり、ベテランでも技量ではどうにもならない状態に陥ってしまう。中央線を割ってしまったとしても対向車がいなければ大事に至らないが、いたら大変だ。正面衝突の大事故となってしまう。「多分対向車はいないだろう」ではなく、「きっと対向車がいる」という思いで、オーバースピードを自制しよう。

カーブ中のブレーキ事故

オーバースピードに気がつき、カーブ中でブレーキをしようするのもまた危険だ。車体がバンクしている状態で直進時と同じようにブレーキをかけてみると、バランスが大幅に崩れてあっという間に転倒しかねない。これを防ぐためにも、カーブ進入前に十分速度を落とすことが重要となる。

カーブ出口にある危険

自分の腕ならこれくらいの速度でカーブに進入しても…… という自信も当然危険だ。たとえオーパースピードで中央線を割ることも無くカーブをクリアできたとしても、その先に停車車両や路面に石などの障害物があったとしたら、それを安全に回避できるかは難しい。カーブのその先にある危険をも予測して、カーブはやはり安全なスピードで進入しなくてはならない。

常に余裕のある運転を心がける

カーブ走行に限ったことでは無いが、スピードを自制して常に余裕のある運転を心がけるというのは、万が一の事態に備えてという意味が強い。「ひょっとしたら飛び出しがあるかも」、「ひょっとしたらこの先に障害物があるかも」、「ひょっとしたら……」という気持ちをあらゆる場面で思い描いていれば、決して無理な運転はできない。良い意味で臆病な運転をしよう。

急制動

第二段階教習の一番の山と思う人も多い急制動。この課題では速い速度からの安全な停止と、停止にかかるまでの距離を学び、公道で起こりえる万が一の緊急停止に備える。

急制動の課題目的

運により左右するが、二輪車に乗っていれば突然の飛び出し等により緊急停止することが避けられない。単純にブレーキをかけて速度を落とせばよいだけの問題ではなく、車体バランスを崩さず安全に停止するにはテクニックを必要とする。この急制動を身につけることで、教習所で学ぶ基本的な運転テクニックは全てみにつけたことになる。

急制動の内容

目的はなるべく短い距離で安定して停止することで、目標としては制動開始地点から11m以内で停まることができれば課題クリアとなる。難しいように思えて、要領を掴んでしまえば非常に簡単な課題だ。

流れはまず、発進と同時にギアを上げてゆき、指示速度へと早めに到達する。普通自動二輪と大型自動二輪教習では指示速度40km/h、小型限定は30km/hだ。速度に到達し制動開始地点に到達したらすばやくアクセルを戻し、前輪後輪ブレーキを同時にかけはじめる。停止直前にクラッチレバーを握り、停止する。ギアについては落とす必要が無い。目標は11mだが、余裕を持って10mほどを目指しておこう。ちなみに雨天時等の路面湿潤時はタイヤが滑りやすいため、目標が14mと3m伸ばされる。また小型限定の場合は目標が8m、路面湿潤時はやはり3m伸びて11mが目標となる。

急制動で転倒してみよう

急制動の課題は特に走行転倒しやすい課題だ。その理由としては、ブレーキのかけすぎによるタイヤロックだ。フロントタイヤロックの場合はほぼ間違いなく転倒する。転倒するが、これはラッキーと思っておこう。なにしろ、バイクで転倒など中々経験できないことだ。急制動を無事クリアしてしまっては、次に転倒できるのは自分のバイクに乗り始めてからかもしれない。自分のバイクが傷つくのは誰だって嫌だ。思い切り転び、転んだろどうなるのかを学ぶのも良いことだ。最も、だからといってわざと転ぼうとは言わないが。

回避走行

危険の多い公道を走るためには、ただ二輪車を走らせるだけでなく急な飛び出しなどに備えた緊急回避能力を身につけることも大切だ。ここでは回避運動に備えてどのような場面で情報をとるか、また実際に急な回避運動を体験する。

危険に対する構えと情報察知

前方に潜んでいる危険の例として、前方に停車している車がある場面があげられる。その車に向かって走って近づいた場合、その車が急に走り出さないか、ドアを開いて人が降りてこないか、また車の陰から人が飛び出してこないか…… など、多くの危険が考えられる。このように、前方に何かしらの走りに影響する変化がある場合は様々な危険を考えて近づく必要がある。

もちろん危険を考えるだけでなく、実際に回避に備える行動をとる。上と同じ場面で考えれば、左端を走行していたならば早めに進路を中央線寄りにうつす。前方の車に近づいたらばスピードを落とし、ドアが開いたり飛び出しに備えて十分な距離をあける。車を抜く際には対向車にも注意し、対向車のタイミングに合わせてスピードを調整するか、一度停止することも必要だ。ただし急な停止は後続との接触事故を引き起こしかねないため、ミラーで後方の情報もしっかり把握すること。

回避判断と行動の体験

教習所では実際にとっさの判断による緊急回避運動の体験を行う。急制動の要領で走り出し、前方に教官が立ち、お互いの距離が近づいたところで教官の指示にしたがい右に避けるか左に避けるか、または真っ直ぐ進み停止するかの3パターンを素早く察知して回避する。これは卒業検定の課題に含まれることはないが、実際の公道ではこのような緊急回避場面に出会うことが十分にありえるため、しっかりと取り組もう。

この体験の回避プロセスとしては、「危険発見」→「適切な回避の選択」→「回避行動開始」となり、この過程をいかに短く行えるかが緊急回避のポイントとなる。余所見や考え事などで不注意運転をしていると課程の時間は長くなり、事故率が非常に高くなる。ちなみに平均すると発見から行動まで約1.7秒とされている。

交通・道路状況に応じた運転

教習所内のコースと違い、行動はそれぞれの場所にそれぞれの危険があるため、その都度、交通・道路状況に応じた運転が必要となる。ここではそんな様々な状況に応じて正しい運転が行えるよう、意識を高める。以下にいくつかの場面を例としてあげる。

歩行者の多い通り

商店街といった、車両よりも歩行者の方が多い道で歩道と車道とが別れていない場面では、とにかくまずはスピードを落とすこと。例え標識で速度が指定されている場合でも実際の場面から適切な速度を選択すること。歩行者の多い道では歩行者側の危険意識が薄く、飛び出しや自転車のふらつき運転などの確立が高い。特に物陰の後ろや子どもの動きには注意が必要だ。

見通しの悪い急カーブ

山の中を走っていると頻繁にあるのが、山陰によりカーブの先が全く見えない場面だ。このような場面ではたとえ自分が中央車線をわることなく走行できたとしても、対向車が曲がりきれずにはみだしてくる可能性が大いにありえる。それに備えてスピードを落とし、左端を走行して万が一に備える走り方をするくらのことをしてもよい。

対向車とすれ違うのが難しい道

二輪車はスピードを出しやすく細身のため、細い道でも簡単にアクセスできる。四輪車とのすれ違いの場面であっても二輪車は簡単に行いやすいものの、四輪車側としては細やかな操作が難しく遅くなってしまうため、すれ違い時の不安が大きい。そのことを理解し、二輪車側が四輪車の気持ちを汲み走行を譲る気持ちも必要だ。また逆に譲ってもらった場合は手をあげるなどで感謝を伝えること。

夜間走行

夜間は視認性が大きく低下するため、歩行者や自転車の発見が遅れやすくなる。昼間よりも速度を落として慎重な運転を行う。また夜間は視認性を高めるためハイビームを使用するが、対向車がいる場合はロービームに切り替えること。また見通しの悪い交差点を通過する場合はヘッドライトハイ・ローと数回切り替えて車両が近づいていることをアピールするとよい。

シミュレーター教習

教習所のコースでは体験できない公道走行を、シミュレーターを使って模擬体験する。主に実際の公道での走り方、危険要因のとらえかたや起こりうる危険の予測、危険に巻き込まれない運転公道の選択を学ぶ。

シミュレーターの重要性

シミュレーター教習は、ゲームセンターにあるような娯楽ゲームに近い。そのため通常教習と違って遊び感覚に近いものがあるが、教習課程の中では非常に重要度の高い部分だ。二輪教習は四輪教習のように第二段階で教習コースの外を走ることが無いため、免許取得後にいきなり公道デビューとなる。教習コースと全く違うといっても過言では無い公道をいきなり走ることは不安も緊張も非常に大きなものがある。たとえシミュレーターであったとしても、公道場面にあらかじめ触れておくことで心構えも身につけられる。

すでに四輪車の免許を取得しているようであればシミュレーターであらかじめ公道体験をする必要性は低いと思う人もいるが、二輪車と四輪車の危険具合は違い、二輪車ならではの公道運転が必要となる。視界も異なるため、四輪経験があるという安心感はひとまず置いておこう。

シミュレーターで行う内容

教習コースを走るだけでは体験できない内容をシミュレーター内で再現する。例えば人通りの多い道での歩行者の飛び出しや、横断歩道を信号無視で渡る自転車、ウインカーの不点灯で右左折や急発進を行う前方車両など、危険予測をしっかりと行い正しく回避することを学ぶ。あくまでも体験なのでこの課題にて危険予測が不十分だったとしても、不合格ということは無いが、実際に走っている気持ちになって真剣に取り組むこと。

また対人や対車両以外にも、横風強風の中走る難しさ、教習所内では出来ない高速走行、雨や夜間などの視認性が低い中での走行などを体験する。ちなみにシミュレーターに用いる二輪車は実際の二輪車と同じ操作が必要となり、しっかりと半クラッチを利用してスタート、適切なギアチェンジ、灯火類の操作も行う。

高度なバランス走行

基本的な運転技術をベースに、道路状況に応じた安全かつ適切な速度で余裕を持って走る能力を高める。主に「不等間隔スラローム」、「波状路」、「小回転」などを体験する。どれも卒業検定には関わりはないが、公道では役に立つ技術なのでしっかりと取り組もう。

不等間隔スラローム

これはスラローム課題の難易度を上げたもので、通常は等間隔で行うスラロームを不等間隔で行う。これにより間隔の短い部分と長い部分を交互にクリアしなくてはならず、その都度状況に応じたマシン操作を身につけることができる。通常スラロームと違い一定リズムでクリアしにくく、目先のパイロンに捉われずに次、そのまた次と先を捉えて走行ラインをイメージすることがポイントとなる。ただしあくまでも体験的課題なので、本来のスラローム課題のポイントを忘れてしまわないようにも注意しよう。

波状路

凹凸路を立ち姿勢で走行する。立ち姿勢をとることで身体に受けるショックを吸収し、バランスよく安定して悪路をクリアすることが可能となる。立ち姿勢は若干前のめりとなり、顔はあごをひき前方を見る、肩肘は力を抜き背筋を伸ばし、ひざは軽く曲げてしっかりとニーグリップ足は土踏まずをステップに乗せて体重を左右均等にかける。バランスは腰やひざ、ひじを屈伸させたり腰を左右に動かしたりステップへの荷重をかえて行い、頭や上体を大きく左右に傾けないこと。なお波状路は大型自動二輪教習では課題に含まれ、普通自動二輪教習では体験を行わない場合もある。

小回転

こちらも波状路と同じく普通自動二輪では体験しない場合もあるが、公道場面では大いに必要とされる技術だ。Uターンと言い換えれば分かりやすいだろう。細い道をUターンでクリアし、またハンドルを思い切りきった状態で低速走行を行うなど、中々難しい体験だが実用度が高い。ハンドルを大きく切った状態で低速走行となると慣れないうちはノッキングやエンストを引き起こしやすく、転倒もしやすいので注意しよう。

第二段階みきわめ

第一段階、第二段階で学んだことが身についていると教官に判断されれば、第二段階みきわめとなる。大きく分けて、確実で円滑な運転操作、バランステクニック、法規に従った走行の3つが身についているかが重要となる。もし技術に不備があると判断された場合、教習時間を追加して苦手な部分を重点的に練習して卒業検定に備える。

確実で円滑な運転操作

正しい発進や停止について今更苦手とする人はいないだろうと思いきや、第二段階みきわめ判断まできてもあやふやな人もいる。頭と身体でしっかりと理解せず、なんとなくで覚えてここまで来てしまった人にそれが多い。こういった場合は追加教習の時間でしっかりとみにつけることも難しく、卒業検定で何度もつまづきかねない。そうならないためにも、これから教習を開始するという人は最初の段階で確実で円滑な運転操作、とりわけ発進停止についてしっかり身につけるようにしよう。

バランステクニック

これはスラロームや一本橋などの課題走行マスターできているかが基準となる。卒業検定では課題のタイムは落第点にはならないが、みきわめでは目標タイムをクリアできなければ卒業検定に進むことができない。ただし何度もチャレンジ可能なので焦らず挑戦しよう。またクランクやS字といった走行路でつまづかないかもチェック。スラロームや一本橋は問題なくてもクランクなどの小物が苦手という人もいる。低速時のバランステクニックが不足している証拠なので、自由走行の際に入念に練習しておこう。

法規に従った走行

やはり初めての免許教習者は覚えることが多いため、法規をど忘れしてしまう人もいる。法規については学科試験でも学ぶことで試験にも当然出る内容なので、運転技術と合わせて知識もしっかり身につけること。また卒業検定では一時停止無視や停止線オーバーは大減点ポイントとなるので自由走行のうちから意識しておこう。

自由走行

第二段階みきわめが近づくと、自由走行の時間が増える。第二段階は法規走行や課題の教習を終えればほとんどフリーのため、個々苦手な課題を練習したり卒業検定のコースを覚えるために時間を使う。自由走行では苦手な課題を重点的に練習し、卒業検定の不安を取り除いていこう。教官が監督しているとはいえ教習者が多い場合は見切れない場合もある。その場合はないがしろにされて進まないよう、不安な点については積極的に指導を求めることも必要だ。

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