スティーブンス・ジョンソン症候群の原因、症状、治療など

スティーブンス・ジョンソン症候群
皮膚や粘膜が過敏症を起こすという病気、スティーブンス・ジョンソン症候群。

100万人に1人から6人と発症頻度は低いものの、致死率は6%にもおよぶ恐ろしい病気です。

死に至るのは呼吸器や肝機能を害する合併症を起こした場合が、多数。

とはいえ、原因が解明されていないケースもあり、無知ではいられません。

ここでは、スティーブンス・ジョンソン症候群の原因や症状、治療法などについて知っておきましょう。

多くは医薬品が原因

簡単にいうと、アレルギー性の皮膚反応だと見られているスティーブンス・ジョンソン症候群。

6割方が医薬品を原因なのではないかという見方もありながら、その他の原因も数限りなく挙げられています。

たとえば、ウイルスや細菌、真菌、マイコプラズマなどの感染。

あるいは、悪性腫瘍や膠原病、それらの治療に用いられる放射線療法。

また、太陽光線や寒冷などの気温差も、皮膚への刺激となってアレルギー反応を起こす可能性があるのです。

どのような物理的刺激が自分の皮膚に異常反応を起こしてしまうかは、個人によって異なります。

そのため病気の予測をすることは難しく、ひとたび発症すると、皮膚症状が回復しても目や呼吸器に後遺症が出ることがあります。

アトピー性皮膚炎なども原因が未だ解明されきっていないことからわかるように、予防法や治療法も確立されたとはいい難い面があります。

現状では、具体的にどの医薬品が原因とは発表されていません。

しかし、疑わしい薬として挙げられているのが、ペニシリン系・セフェム系の抗生物質であるセフジニル、非ステロイド性抗炎症薬などです。

これらの薬は、スティーブンス・ジョンソン症候群の初期症状を風邪と診断した医師が処方したり、自己判断で患者が市販の風邪薬を服用するのが経路だと考えられています。

因みに、疑わしいとされている医薬品の数は数百種類。

そのうち、市販薬だけでも50点以上あり、総合感冒剤から解熱鎮痛剤、漢方薬や耳鼻科用の薬と幅広い範囲に至っているのも見逃せません。

てんかんや通風など、もともと病気の治療をしていた人が、治療薬によってスティーブンス・ジョンソン症候群を発症することもあり、非常に厄介な病気です。

スティーブンス・ジョンソン症候群の症状

スティーブンス・ジョンソン症候群の症状は、初めから皮膚に現れるわけではありません。

初期には発熱やのどの痛みなどを訴えるケースが多く、風邪かと見過ごしてしまいがちです。

その後、症状が進行してくると、水泡やびらん、紅斑などが全身の皮膚のあちこちに現れ始めます。

あまりにも広範囲に現れるため、異常だと感じて医者に駆け込む人が多いでしょう。

高熱が続くこともあり、目や口腔粘膜、外陰部などに炎症を起こすケースも珍しくありません。

目に症状が出ると、失明したり後遺症が残ることがあります。

初期に目に現れる症状としては、目やにが出たり、目が充血してきたりと、結膜炎のような状態になることが多いです。

病院で検査をすると、血液や肝臓、電解質などに異常があるとわかりますが、気づかぬうちに合併症を発症してしまう恐れもあります。

異常を察知したら、小さなことでも病院で診てもらったほうがいいでしょう。

皮膚に症状が出ていたら皮膚科へ、目に異常を感じたら眼科へ行くことです。

合併症で多く見られるのは、肝障害や腎障害、呼吸器や消化器に障害を起こすケースです。

これらの合併症にかかると致死率が高まるため、自分の身体の異変には敏感になっておきたいものです。

合併症に至ってからの致死率は、2割から3割ともいわれています。

治療は可能ですが、全身に症状が現れやすいため、容易ではありません。

後遺症が残りやすい病気であることからも、早期発見早期治療が大切だと認識しておきましょう。

薬物療法を中心とした治療

スティーブン・ジョンソン症候群の原因は、高い割合で医薬品にあると考えられています。

そのため、医薬品を用いてから高熱と共に発疹が現れたら、すぐに薬を中止して病院に行くべきです。

治療法としても、まずは疑いのある医薬品を中止することから始まります。

皮膚症状にはステロイドが投与されることが多く、効果が出なかった場合には血漿交換療法が行われます。

二次感染を食い止めることが重要ですから、患部の治療を重点的に行う必要があるのです。

スティーブン・ジョンソン症候群の初期症状として、目に障害が出ることもあります。

目が充血してきたり、目やにが出る、まぶたが腫れて目が開けにくいなどの症状の治療には、やはりステロイド投与が効果的です。

点眼薬や軟こうで炎症を抑えることもあり、眼球が癒着していれば剥がす必要があります。

症状が進行して失明する恐れがあるときには、角膜を再生する治療なども行われます。

肝臓などに合併症が起こった場合には、その治療も必要です。

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