X線やCT検査は問題ないの?被曝について考える!

公開日: : 最終更新日:2015/03/10 健康・病気 , , , ,

X線やCT検査は問題ないの?
X線,大量の放射線を浴びて体調に異変を訴えること、これが被爆だと一般に思われがちです。

ところが実は、私達の日常生活では、何気なく被爆している瞬間も多いのです。

また、レントゲン撮影に用いられるX線、コンピュータによって断層撮影を行うCT検査なども、放射線を利用しています。

自然界にも放射線は降り注いでおり、飛行機に乗る人も放射線を浴びる量が増えることになります。

量の多少にかかわらず放射線を浴びることを被爆といい、日常的に浴びていても体調に異変が生じないレベルと危険なレベルとがあるのです。

白血病やガンのリスクとなる被爆量

放射線を短期間のうちに大量に浴びると、体調に異変を生じやすくなります。

代表的な病気に白血病やガンがあり、1,000mSv(ミリシーベルト:単位)もの放射線を一気に浴びると発症のリスクがかなり高まります。

ただし、これほど大量の放射線を一度に浴びる機会はまずありません。

大地や空気中など自然界に降り注ぐ放射線も、人体への被曝は年間に0.4mSv前後から1.5mSvほどといわれています。

ですから、普通に生活をしていて自然界に残存する放射線を浴びたからといって、即ガンなどになる原因にはならないのです。

近年は、原子力発電所の事故などによる放射線漏れの影響が心配されています。

これに関しても、量によって人体への影響の違いがあると覚えておきましょう。

X線やCT検査の影響は意外に少ない

健康診断を毎年受けている人は、例年お決まりのようにレントゲン撮影を受けているかもしれません。

中には人間ドックを受ける年齢となり、CT検査でX線を浴びているかもしれません。

昔はよく、レントゲン撮影を受けるとガンになるなどといわれていました。

実際には、胸部のX線撮影でも0.1mSv、胃の透視撮影でも15mSv、CT検査では少し多くなって20mSv以下の被爆量にしかなりません。

照射部以外に影響がおよぶこともないため、X線やCT検査を毎年受けたところで、体調に異変を感じるほどの被爆をする心配はないと思っていいでしょう。

白血病やガンの患者さんが放射線治療を受ける際には、1.8Gy(グレイ:単位)から2.0Gyの放射線を一日数回に分けて照射されることになります。

通常のX線撮影より多めの放射線吸収量となり、この場合は副作用が現れる人がほとんどです。

妊娠中のX線撮影は大丈夫?

X線撮影は、健康診断のときのみに行われるとは限りません。

歯の治療をするときにも、レントゲン撮影をする場合があります。

もちろん、その他の体調不良のときに、病院で受ける検査にX線撮影が含まれることもあります。

女性の場合で心配されるのは、妊娠していて胎児に影響が及ぶのではないかということでしょう。

今妊娠していなくても、将来的に妊娠したいと望んでいる女性が頻繁にX線撮影を受けるのは避けておくのが無難です。

妊娠中の女性が腹部に100mSv以上の放射線を受けると、胎児に影響が出やすいといわれています。

妊娠週にもよりますが、少なくとも腹部に直接放射線を浴びるのは避けておきたいところです。

通常は、女性がX線撮影やCT検査を受ける前には、医師から妊娠していないかどうか問われます。

心配があれば、事前に医師に相談したほうがいいでしょう。

妊娠していない女性でも、レントゲン撮影をするときには放射線から保護するカバーがかけられるのが普通です。

もしも大量の放射線を浴びたら

通常はあり得ないこととしても、もしも大量被爆をしてしまったら…と心配する人が増えたのは、やはり原子力発電所の事故による影響が大きいでしょう。

日本は原爆による被害を受けた国でもあり、その記憶を受け継いでいる人々も少なくありません。

もしも一度に大量の放射線を浴びてしまったら…考えたくはありませんが、人体内では細胞や遺伝子情報が失われたり傷ついたりします。

すると体は急激な機能不全に陥り、遺伝子情報が狂った細胞がガン細胞などに侵されやすくなります。

初期の頃には吐き気や嘔吐などの症状が現れ、骨髄細胞が損傷することによって血を造れなくなったり、消化管に影響がおよんで下痢を起こすこともあります。

中枢神経が被害を受けて意識障害やショック症状を起こしたり、心膜炎や肺炎になる場合もあります。

それぞれどのくらいの放射線を被爆したかによって現れる症状も違ってきますが、比較的少量でも症状が現れやすいのが骨髄への影響や皮膚障害です。

皮膚や骨髄は感受性が高いために放射線に侵されやすく、脱毛や紅斑、水泡などが早いうちに現れるのです。

しかし私達は、宇宙の中にある星のひとつ、地球で暮らしており、生きていくうえでのリスクは人工的なものから受ける影響だけに限りません。

被爆をやたらと恐れるのではなく、正しい知識をもって一定以上の放射線吸収を避けるように生活すれば、日常で大きな影響を受けることはないでしょう。CT検査,問題ないの,被曝,考える

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