わきが(腋臭症)の原因や改善対策について

公開日: : 最終更新日:2016/07/27 健康・病気


わきがは別名「腋臭症(えきしゅうしょう)」と言います。
皮膚のアポクリン腺から分泌される汗が原因で、強いにおいを発する状態です。

わきがは体質的なものなので、決して病気ではありません。また、人にうつるものでもありません。
臭い以外の特徴としては、わきの部分の汗染みが黄ばんだり、耳垢が湿っているなどの特徴があります。

日本ではわきがに悩んでいる人は大勢いますが、海外では日本ほどいないそうです。それは、人種によりわきが体質の人の割合が違うためと言われています。
一般的に、黒人はほぼ100%の割合でわきが体質と言われています。

欧米人の割合は80%だそうです。それに比べて、日本人の割合は約10%と言われています。
日本人は体臭のない人が大多数を占めるため、周囲の臭いが気になってしまうのかもしれませんね。

体臭は人それぞれ違います。自分がわきが体質であることに気付いていない人もいるでしょう。
逆に、わきが体質に悩んでいる人もいます。わきが体質だからと言って、必ず手術や治療を受けなければならないというわけではありません。

しかし、悩んで人と接することがイヤになるようなら、手術や治療を受けるのも一つの方法です。
しかし、年齢とともにわきがの臭いは弱くなっていく傾向にあるそうです。
また、100%の確率ではありませんが、遺伝するようです。今は様々な治療法があります。どうしても気になる方は、検討してみてはいかがでしょうか。

腋臭の原因

汗は体中の汗腺から分泌されます。汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。
エクリン腺は唇など体の一部を除いて、ほぼ全身に存在します。

エクリン腺は分泌能が高く、体温調節に重要な役割をしています。
エクリン腺から分泌される汗は99%以上が水で、塩分(NaCl)などの電解質を含みます。

それに対して、アポクリン腺は腋(わき)や乳頭の周囲などの特定の部分のみに存在しています。
アポクリン腺から分泌される汗は、エクリン腺から分泌される汗に加えて脂肪分や有機物(鉄分、尿素、アンモニアなど)を多く含みます。

これらの成分がわきの下の雑菌などによって分解され、それが臭いのもととなるようです。
また、体臭がある場合は、皮脂が酸化して臭いのもととなっている場合もあるようです。
アポクリン腺は思春期に大きく発達し、老年期に小さく衰えていきます。

また、皮脂腺というものも存在し、毛穴に直結しており、皮脂を分泌しています。
皮脂の本来の働きは、皮膚の乾燥を防ぐ働きです。
しかし、この分泌物の中の脂肪酸がアポクリン腺からの分泌物と混ざることで、わきがの臭いがより強くなり、衣類や下着に黄色のシミなどが付いてしまうのです。

香水

食事

一般的に、肉類が中心の食生活をしていると、わきがの臭いが強くなると言われています。
これは、肉類に含まれるタンパク質や脂肪酸が、わきがの原因のアポクリン腺を刺激して、活発化させると言われているためです。

さらに、肉食が中心の欧米人にわきがの人が多いことも、言われる原因の一つになっているようです。
皮脂腺から分泌される皮脂が、アポクリン腺からの分泌液と混ざり合うことで、わきがの臭いが強くなることがあります。
普段の食生活で、油ものをよく食べる方や肉類をよく食べる方は、皮脂の分泌量が増えてしまいます。

そのため、臭いが強くなるのではないでしょうか。
さらに、香辛料をよく使う方は、その香辛料の効果で汗をたくさんかいてしまいます。

その結果、臭いが強まることもあるそうです。また、にんにくやネギ類を多量に摂取した場合にも、体臭が強くなると言われています。
確かに、臭いの強いものを食べれば、出てくるものの臭いも強くなりますよね。

その他には、便秘をしていると、わきがの臭いが強くなるそうです。食べたら、すぐに出さないといけないようですね。
これらのことから、バランスよく食事をすることが重要だと思います。
わきがかそうでないかに関わらず、健康のためにも、規則正しく、バランスのよい食事を心掛けましょう。

脱毛

わきがと脱毛は切っても切れない関係にあります。
わきがの臭いの原因は、アポクリン腺から分泌される汗と、わきの雑菌が混ざり合うことで、強い臭いとなってしまいます。

わき毛があると、汗が蒸発しにくくなってしまい、その湿気をため込んでしまいます。
そのため、雑菌が増殖しやすい環境になってしまいます。雑菌が増殖し、汗をかくと臭いが強くなってしまうというわけです。

しかし、脱毛の方法によっては、さらにわきがの臭いを強くしてしまうこともあります。
それは、毛抜きで抜いた場合です。わきのアポクリン腺は、毛穴の近くに存在しています。

そのため、毛抜きで抜いた場合に、アポクリン腺を刺激し、汗の分泌を促してしまうと言われています。
可能であれば、クリニックなどに言って、レーザーなどで脱毛してもらうといいようです。

また、かみそりなどでわき毛を剃る場合でも、毛穴を刺激してしまうこともあるようです。なるべく、肌に負担をかけない方法で、わき毛の処理をした方がいいそうです。

女性の場合は脱毛して何ら問題はありませんが(むしろ脱毛してもらうと助かるぐらいですよね)、男性の場合は、わき毛を脱毛する方は少ないかと思います。
しかし、気になる臭いが少なくなるのであれば、選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

洗浄

これまで、わきがの原因の一つは雑菌にあることは、ご説明してきました。わきで雑菌が増殖し、アポクリン腺からの汗と混ざることにより、臭いが強まるのです。
このことから、わきの洗浄は臭いを抑えるのに効果があると言えるでしょう。

朝、家をでる前や帰宅後など、こまめに洗浄することで雑菌の増殖を抑え、臭いを軽減することができます。
洗浄する際に、抗菌作用のある石鹸を使うと、さらに効果的だそうです。

また、外出先では洗浄することができないので、抗菌作用のあるデオドラントシートなどで拭くと効果的でしょう。
デオドラントシートがない場合は、タオルで拭き取るだけでも効果があるそうです。

抗菌作用のあるデオドラントスプレーを使うのも、効果が期待できるのではないでしょうか。
デオドラントスプレーを日常的に使用した場合に、使用量が次第に増えてしまうことがあるそうです。

しかし、過剰に抗菌作用のあるものを使用した場合に、皮膚を傷めてしまうこともあるそうです。
なるべく、雑菌を繁殖させないように、清潔に保つことを心がける程度に使用するといいでしょう。
それでも効果がなく、臭いが気になる方は、専門家に相談してみることをお勧めします。

ストレス解消

みなさんは強いストレスを感じたときに、多量の汗をかいた経験はありませんか?
ある実験で、女性25人を対象にメンタルストレスとわきの汗の関係をしらべたものがあります。
被験者に、人前でクイズや計算させるなどのメンタルストレスを与え、汗腺の分泌量を調べるというものです。

その結果では、7割以上の被験者がわきの臭いが強くなったそうです。また、臭いが顕著に強くなった12人中10人が、メンタルストレスを与えなかった日に比べて、わきの分泌物が2~4倍近く増えている人もいたそうです。

また、慢性的にストレスを感じている場合にも、汗の分泌量が増えるそうです。
会社で上司に怒られた、学校なで友人とケンカしたなど、ストレス状態が長期的に続いた場合に、交感神経が活発になりわきがや多汗症が悪化する可能性があるそうです。

ストレスのない生活をするには、難しい時代です。
わきがの臭いを気にしすぎて、それがストレスとなることもあります。

休みの日には、趣味を楽しんだり、好きなことをしたり、たまには何もしない日があってもいいでしょう。
ストレスと上手に付き合っていくことで、精神的な病気の予防や、わきがの臭い軽減につながるといいですね。

手術

「手術」というと抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、わきがの臭いで悩んで、精神的に病んでしまう方もいらっしゃるのです。

それらが手術で解消されると考えると、1度は専門家に相談してみた方がいいとは思いませんか?
ここでは、数ある手術の方法の中から、いくつかご紹介しましょう。

超音波治療法(高周波・超音波治療法)

超音波を利用して、わきの下にあるアポクリン腺やエクリン腺、皮脂腺を破壊・吸引し、除去する方法です。
この超音波治療法は最先端の治療法のため、行っているクリニックはまだまだ少ないそうです。

しかし、従来の治療法に比べ効果が高く、手術の後も小さくてすむそうです。
また、わき毛を残すか残さないかが選択できるので、男性にとってはメリットが大きいのではないでしょうか。

皮下組織吸引法

この方法はダイエット目的などで使われている方法を応用したもので、わきがの手術としては従来から行われているものです。
わきの下に細い管を挿入し、アポクリン腺、エクリン腺、皮脂腺を吸引する方法です。入院の必要はなく、手術の後も目立たないのがメリットとして挙げられます。

しかし、完全に汗腺を吸引できないこともあり、他の皮下組織を傷つけてしまうこともあるそうです。
手術には健康保険が適用される場合と適用されない場合があります。
手術を受ける場合は、どこのクリニックで受けるかしっかり見極めて、その上で納得がいくまでカウンセリングを受けてからにしましょう。

生活改善

これまで、わきがの対策について様々な記述をしてきました。
手術による根本的な改善を図ることも一つの方法です。

しかし、それ以前に不規則な生活や、食生活が乱れている場合はそれらを改善してみてはいかがでしょうか。
不規則な生活をしている場合に、体の自立神経の働きが乱れてしまい、汗の分泌量が増えて、臭いが強くなってしまいます。

また、不規則な生活自体が体にとってはストレスとなることもあります。このストレスも交感神経を刺激し、汗の原因となることもあるのです。
食生活においても、肉食が多いとアポクリン腺が活発になり、わきがの臭いを強めてしまいます。
また、脂質の摂取量が多い場合も、皮脂腺から皮脂の分泌量が増えてしまいます。

さらに、食生活の乱れから、肥満になってしまうと、エクリン腺からの汗の分泌量が増えます。
すると、アポクリン腺からの分泌物を分散させてしまい、においが強くなってしまうのです。

わきがの対策だけでなく、体の健康のためにも生活改善を図ってみてください。
規則正しい生活を送ると、体の免疫力も上がり、ストレスにも強くなります。わきがで悩んでいる方は、生活改善をしてみて、それでも改善効果がない場合に、専門家に相談されてみてください。

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