解熱剤は飲むな!発熱の仕組みと解熱剤の働きとは・・・

公開日: : 最終更新日:2015/04/08 健康・病気

発熱
解熱剤は飲むな!発熱の仕組みと解熱剤の働きとは・・・
熱が出ると、解熱剤で熱を下げようとします。
何度くらいまでに発熱したら解熱剤を飲みますか?
発熱すると、熱を下げようとして解熱剤を飲もうとしますが、ちょっと待ってください。
解熱剤は熱を下げてくれるし、熱にともなう苦痛をも取り除いてくれます。
でも発熱するのは、熱を出すことで体の異変を知らせようとし、体を守ろうとする防衛本能として熱を発しているのです。
自分の力で、自然の治癒力によってせっかく体を治そうとしている働きを、解熱剤を使用することで逆に悪化させることにもなってしまいます。
よほど発熱しない限り、できるだけ解熱剤は飲用しないようにすることです。

何度くらいの熱が出たら発熱?

何度以上の熱が出たからと言って、一概に発熱したと言い切ることはできません。
なぜなら体温には個人差がありますので。
発熱を自覚するためには、まず自身の体温、平熱を知っておくことが大切です。
日頃の自分の体温がわかっていれば、何度くらい熱が上がったから発熱したとわかります。
平熱は、自分の体調が万全であり元気な状態のときに、体温を測って確認してください。
さらに、体温は日によって、または時間によって変化しますので、平熱との体温差を前もってチェックしておくことも必要です。
平熱を知っていれば、それよりも体温が高くなったら発熱と考えられますから、普段から自分の体温をチェックするようにしましょう。

なぜ発熱するのか?

発熱の原因にも、風邪気味というものから難病まで様々です。
ウイルスや細菌に感染すると、体内に入り込んだ病原体が増殖するので、それを抑えるために、体を防御するためにその防衛反応として発熱します。
その際、安易に解熱剤を使用して熱を下げようとすると、ウイルスや細菌を助けることになって、逆に完治するために時間がかかってしまう場合もあります。
体内にウイルスや細菌が侵入してきたとき、発熱したほうが有利だと体が考えるから発熱するのです。
発熱することによって、ウイルスや細菌など比較的低温を好む微生物の増殖を抑えるとともに、白血球の殺菌や免疫の能力を高めます。
そのため、発熱で体力が消耗してしまったり、心臓に負担がかかったりします。
ひきつけの発作や精神障害を誘発することもありますし、頭痛や倦怠感を感じることもあります。

発熱の仕組み

発熱は病気であると知らせる症状のひとつです。
熱そのものが有害と言うわけではなく、体が病原体と戦うための防御反応でもあります。
発熱が続いていることは、まだ病気が完治せず、病原体と戦っていることを示していますから、むやみに熱を下げることは体にとってはよくありません。
脳内には、体温を調節する中枢がありますが、中枢は、健康なときには体温(脳の温度)を37℃前後に保つように働いています。
ウイルスや細菌などの病原体が入ってくると、体がそれに反応して体温を高くするようにします。
脳内の中枢は、細菌を食べる白血球から放り出される発熱物質によって、温度設定のセットポイントが高温側に移動します。
すると体が寒気を感じて、体温を上げようとして筋肉がふるえて熱を生み出して 熱が逃げるのを抑えようと皮膚の血管が収縮します。 これが発熱の仕組みです。
この発熱によって体温は上がり、免疫系の働きが活発になって、細菌やウイルスの増殖も遅くなります。
白血球が細菌の増殖に打ち勝った場合、 白血球からの発熱物質の放出が止まり、脳内の温度設定のセットポイントは元に戻ります。
すると今度は皮膚の血管が拡張し皮膚温度が上昇して体が熱く感じるようになります。
多くの汗をかいた体は、皮膚の熱を汗の気化熱によって効率良く逃がそうとします。
これが解熱時の発汗になります。

解熱剤の働きと飲用

解熱剤は、18~19世紀に開発されましたが、昔は、病的な状態のときに熱を発するので、すぐにでも解熱剤を飲んで治すのが良いとされていました。
現在では、発熱は体を守る防御機能のひとつであることから、軽度の発熱でそれほど苦痛を訴えていないような場合には解熱剤の必要がないので与えないほうがよいとしています。
白血球から放出される発熱物質の働きを邪魔して、脳内中枢の温度設定を強制的に低くしてしまうのが解熱剤です。
まだ細菌が活発に増殖しているのに、体の防御反応を弱めてしまいます。
体温が上がらないうちに解熱剤を飲むと、ウイルスの働きを活発にし、風邪などの症状を悪化させてしまうことがあります。
解熱剤を使うことによって病気が長引くことも、統計的に確認されています。
多くのウイルス感染で見られる発熱は、ウイルスの増殖を抑え、免疫機能を活性化しているので、解熱剤を飲んでこれらの働きを抑えてしまうことは、むしろ体に害を与えることになってしまいます。
解熱することは免疫機能を抑制する恐れがあり、解熱剤は一時しのぎの薬ですので、使い過ぎると異常な低体温になったりします。
厚生省の報告によると、日常よく使われている解熱剤の中には、インフルエンザ脳炎や脳症を重症化させてしまう場合もあるということです。
多くの解熱剤は、生体内でシクロオキシゲナーゼという物質の働きを抑えることによって熱を下げ、このシクロオキシゲナーゼという物質は発熱作用の他に、血管の修復作用もあります。
気を付けなければいけないことは、解熱剤を使用すると熱が下がるだけではなく、脳炎・脳症の時に見られる血管炎も治りにくくなるため、脳炎・脳症を重症化させる可能性もあるのです。
一般的に解熱剤を使用する目安としては、38.5度以上で、熱によって「苦しい」「眠れない」「水分が取れない」などの苦痛がある時に使います。
正しく理解してほしいことは、解熱剤とは風邪などの症状を治す薬ではなく、熱を下げる薬、熱に伴う苦痛を取り除くための薬だということです。
体が病気から身を守ろうとがんばっている状態が発熱ですので、多少の熱があっても元気がある時は解熱剤を使う必要はありません。
大切なことは、解熱剤は「飲まないで済むなら飲まない」ということです。
なかなか熱が下がらないからと、間隔をあけずに安易に解熱剤を飲むことは禁物です。
どうしても解熱剤を使用しなければならないような時は、使う間隔や量など医師の指示に従うようにしてください。

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