猫の病気の症状と原因

公開日: : ペット,


猫の病気の症状や原因などの紹介を行っています。
猫は言葉を話さず、痛みもあまり訴えない動物となります。
おとなしい性格の猫であればなおさら、何らかの病気を発症していたとしても、飼い主がなかなか気づかない場合が多くあります。
そのため病気を悪化させないためにも、知識を持って、猫の些細な変化も見逃さないようにするということが大切となります。
このサイトでは猫の病気の症状や原因などを細かく紹介しているため、参考程度にご覧ください。

『猫の病気の症状と原因』について

猫の病気の症状と原因には、さまざまなことが考えられます。
猫の病気には大きく感染症や内臓疾患などがあげられますが、病気の種類によって起こる原因や見られる症状というのは異なります。
猫が何らかの病気を発症した際に見られるおもな症状としては、食欲不振や下痢、嘔吐、発熱、脱毛、毛づやの悪化、体重の減少、元気がなくなるといったことなどが共通してあげられます。
何らかの感染症を発症した場合には、目や口、皮膚の表面などに異常が見られることもあります。
そして病状が悪化すると、けいれんや黄だん、意識障害などといった症状が見られることもあります。
また年齢や性別によっても、かかりやすい病気や疾患には差があります。
若い年齢ではアトピー性皮膚炎などを発症しやすく、中齢期では慢性腎不全や脂肪肝、高齢期では扁平上皮がんや甲状腺機能亢進症などといった病気を発症しやすいとされています。
性別では猫エイズや尿毒症などはオスに多く見られ、子宮がんや乳腺炎、子宮蓄膿症などはメス特有の疾患となっています。
また感染症の場合は、猫からヒトに感染する恐れのある疾患や、ヒトから猫に感染する恐れのある疾患などもあります。
とくにノミやダニといった寄生虫が原因となって起こる疾患には、ズーノーシスと呼ばれる人獣共通感染症が多くなっています。
これらの感染を避けるためには、寄生虫の駆除をしっかりと行い、過剰なスキンシップを避けるということが大切となります。

ぜんそく


猫の喘息とは、発作的に咳や呼吸困難を発症する疾患のことを言います。
猫の場合では、おもにアレルギーが原因となって気管支炎を慢性的に発症させ、喘息が起こるというケースが多くなっています。
喘息が起こる根本的な原因というのはまだわかっていませんが、気管支炎の原因となるアレルギーを引き起こす要因としては、花粉やほこり、排気ガスといった有害物質などが考えられています。
こういった物質が気道の粘膜を刺激することによって、気管支に炎症が起こるとされています。
そして炎症が起こることによって、気管支の平滑筋と呼ばれる筋肉が委縮し、気道が狭まることによって、喘息の発作が発症すると考えられています。
猫の喘息の症状としてはおもに、突然何度も咳をしたり、ゼーゼーといった喘鳴性の呼吸をするといったことなどがあげられます。
また咳をした後に、口をくちゃくちゃとさせるような動作が見られることもあります。
症状が軽い場合には時々発作が見られる程度ですが、重くなると毎日のように発作が起きるようになります。
発作が起こると体力を消耗するため、衰弱が激しくなり、老猫のように運動もほとんどしなくなるようになります。
さらに重症化すると苦しそうに呼吸をし、チアノーゼが見られることもあります。
そして発作が酷い場合には、呼吸不全に陥って、命を落とすこともあります。
猫の喘息の治療方法としては、気管支拡張剤や抗炎症剤などの、内服や吸引が行われています。
重症の場合では、入院治療が必要となることもあります。

トキソプラズマ感染症


猫のトキソプラズマ感染症は、トキソプラズマと呼ばれる寄生虫に感染することで発症する、感染症の1つとなります。
トキソプラズマ感染症は、ヒトを含むすべての哺乳類に感染する可能性のある、人獣共通感染症となっています。
とくに妊娠中の女性が発症すると、胎児に悪影響が及ぶことがあるとされています。
猫がトキソプラズマに感染した場合ではおもに、下痢や嘔吐、血便などといった、消化器系の症状が見られるケースが多くなっています。
健康な状態であれば初期に下痢などの症状が見られる程度ですが、子猫や病気などで免疫力の低下している猫の場合では、呼吸困難や咳、発熱、黄だん、運動失調などといった症状が見られることもあります。
また虹彩炎と呼ばれる、目の病気を発症することもあります。
そして人間と同様メス猫も妊娠中に感染すると、流産や、障害を持った子猫が生まれるという可能性が高くなります。
トキソプラズマ感染症の原因としては、トキソプラズマに感染した鳥やねずみなどの小動物を捕食したり、感染した動物の便が混ざった水を飲むなどということが考えられています。
とくにノラ猫や、屋外で飼育する飼い猫が、感染するケースが多くなっています。
トキソプラズマ感染症の治療方法としては、さまざまな抗菌薬が使用されるのが一般的となります。
トキソプラズマを退治するのと同時に、感染によって発症した、下痢や発熱などの症状にも対応した処置が施されることとなります。

ノミアレルギー


猫のノミアレルギーとは、ノミの唾液中に含まれるタンパク質などに反応して起こる、アレルギー性の皮膚炎のことを言います。
猫がノミアレルギーを発症すると、首や背中、お尻などにブツブツとした発疹ができ、ひどくかゆがるといった症状を見せます。
また脱毛や、かゆみのせいで皮膚を舐めたり掻きむしったりするために、皮膚の出血が見られることもあります。
ノミアレルギーはとくに、ノミの活動が活発となる春から夏、梅雨の時期に発症するケースが多くなっています。
ノミの中でもネコノミは、気温24~32度、湿度60~80%以上で、活動が盛んになるとされています。
また猫がノミアレルギーを発症する原因としては、体質が大きく関係していると考えられています。
症状も体質によってバラつきがあり、中には多少かゆがる程度で、ほとんど症状を示さないといった猫もいます。
しかしノミに対する強いアレルギーがある場合には、わずか1~2匹の寄生だけでも、深刻な皮膚炎を引き起こすことがあります。
猫のノミアレルギーの治療方法としては、アレルギー症状を抑えるための抗アレルギー剤といった薬品の投与や、体に寄生したノミを退治するための駆除薬が使用されたりします。
同時にノミアレルギーによって発症した、皮膚炎などの症状を緩和する処置も施されます。
また治療のほかにも、生活空間におけるノミの卵やサナギ、幼虫、成虫の駆除も、飼い主には求められることとなります。

リンパ腫


猫のリンパ腫は、血液内の白血球の一種であるリンパ球に病変が起こる、血液のガンの1つとなります。
リンパ腫は血液のガンの中でももっとも多く認められる腫瘍となっており、その半数以上には、猫白血病ウイルスの感染が関わっているとされています。
猫のリンパ腫は、腫瘍ができる部位によって症状がさまざまで、発症しやすい年齢などにも違いがあります。
猫が発症しやすいリンパ腫としてはおもに、縦隔型リンパ腫、消化管型リンパ腫、中枢神経型リンパ腫といった、3つのタイプがあげられます。
縦隔型リンパ腫は、胸腺や縦隔リンパ節に、腫瘤ができるタイプのリンパ腫となります。
腫瘤ができることによって胸部に水がたまり、咳や呼吸困難、チアノーゼといった症状が見られるのが特徴となります。
とくに猫白血病ウイルス陽性の子猫が、発症しやすいとされています。
消化管型リンパ腫は、腸管や腸間膜のリンパ節に腫瘤ができるタイプの、リンパ腫となります。
腫瘤によって腸の働きが弱まるため、下痢などの症状が見られるというのが特徴となります。
腫瘤が大きくなると、腸閉塞や腹膜炎を起こすこともあります。
とくに老猫が、発症しやすいとされています。
そして中枢神経型リンパ腫は、脊髄や脳などの中枢神経系に腫瘤ができるタイプの、リンパ腫となります。
中枢神経系が侵されるために、麻痺や運動失調、てんかん発作などといった症状が見られるのが特徴となります。
とくに猫白血病ウイルス陽性の猫が、発症しやすいとされています。

口内炎


猫の口内炎は、口の中の粘膜に炎症が起こる、口腔内疾患の1つとなります。
猫が口内炎を発症すると、口臭やよだれがひどくなったり、患部が赤く腫れたりただれるなどといった症状が見られます。
また症状によっては、口の中に出血を伴ったり、進行してガンになるということもあります。
猫が口内炎を発症する原因はさまざまですが、おもには口の中の傷やウイルス感染、なんらかの事情による免疫力の低下などが考えられています。
口の中の傷は、硬いモノや尖ったモノなどを口の中に入れた際に起こりやすく、口腔内の環境が悪い場合には、そこから口内炎を発症するということがあります。
とくに歯垢や歯石が溜まった状態などでは、口内炎は発症しやすくなります。
ウイルス感染ではおもに、猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルスなどへの感染が、口内炎の発症に影響していると考えられています。
とくに糖尿病や尿毒症といった疾患がある場合には、免疫力が低下するためにこういったウイルスにも感染しやすく、口内炎も発症しやすいとされています。
猫の口内炎の治療方法としては、原因となる病気がある場合には、まずはその治療が行われることとなります。
そして口腔内を清潔に保つための洗浄や消毒、ウイルスを除去するための抗生物質の投与などが行われます。
歯垢や歯石がある場合には、全身麻酔によって除去や抜歯が施されます。
症状によってはこの他、レーザー治療といった外科的処置が施されることもあります。

回虫症


猫の回虫症は、寄生虫の一種である回虫に感染することによって発症する、感染症の1つとなります。
回虫はヒトを含む多くの哺乳類の小腸に寄生する生き物で、ミミズのような体型をしています。
回虫にはさまざまな種類がありますが、猫に寄生するネコ回虫は、大きさが3~10cm程度となっています。
回虫はメスが小腸内に1日10~25万個の卵を産み落としますが、一旦は糞便として外へ排出されることとなります。
そしてその糞便を食べた、鳥やねずみなどといった小動物の体内へと入り込んで、成長するというのが特徴となります。
猫の場合ではおもに、回虫の卵を含む他の動物の糞便や、回虫に感染した小動物などを捕食することによって、感染するケースが多いとされています。
体内に入り込んだ回虫の卵は胃で孵化して胃壁に侵入し、肝臓、心臓、肺、気管、食道、胃を移動しながら成長し、小腸で成虫となります。
全身を移動しながら成長を続けるため、猫の身体にはさまざまな症状が現れることとなります。
猫が回虫に感染することによって発症するおもな症状としては、下痢や嘔吐、腹痛、腹部のふくらみ、貧血、体重の減少、毛づやが悪くなるといったことなどがあげられます。
母猫の感染によって母乳を通して子猫に感染した場合には、発育不全が起こることもあります。
回虫症の治療方法としては、おもに駆虫薬を投与することで、回虫の除去を行う処置が施されます。
下痢や嘔吐などの症状がある場合には、それらを緩和するための処置も施されることとなります。

慢性腎不全


猫の慢性腎不全は、慢性的に腎臓の機能が低下する、泌尿器系疾患の1つとなります。
腎臓には老廃物を外へ排出するために尿を作ったり、体内の水分量を調節するなどといった働きがあります。
しかし腎臓の機能が低下すると、老廃物の排出や水分量の調節がうまくできなくなってしまうために、体にはさまざまな不調がもたらされることとなります。
慢性腎不全はとくに、高齢の猫が発症するケースが多くなっています。
猫の慢性腎不全で見られるおもな症状としては、多飲多尿や食欲不振、嘔吐、体重の減少、睡眠の増加などがあげられます。
とくに初期の段階では、多飲多尿が顕著に見られます。
水を大量に飲んで大量に尿を出すといった症状となりますが、腎機能が低下しているために老廃物などは尿と一緒に排出されず、体内に溜まることとなります。
このためほとんどの場合では、尿毒症を併発することとなります。
また腎機能の低下によって体内の水分量の調整が行われないために、多尿によって脱水症状を引き起こすということもあります。
他にも体内の水分量が減少するために、毛づやが悪くなるといった症状なども見られるようになります。
また腎臓には尿を作るほか、血圧を調節するといった働きもあるため、慢性腎不全によって高血圧の状態となることもあります。
高血圧になると、網膜剥離や眼底出血などといった、目の病気を併発する場合があります。
そして末期の状態になると、重度の貧血やけいれんを伴い、こん睡状態に陥って命を落とすこともあります。

扁平上皮がん


猫の扁平上皮がんは、扁平上皮と呼ばれる、体の表面の皮膚や体内への入口となる気管などの表面を覆う細胞に、がんが発生した状態のことを言います。
猫の扁平上皮がんはおもに、顔の鼻筋やまぶた、耳の皮膚や、口腔内に発生するケースが多くなっています。
体の表面の皮膚に発生する扁平上皮がんで見られるおもな症状としては、初期の段階では皮膚が炎症を起こしたように赤くなり、毛が抜けたり、しこりやかさぶたのようなものができたりします。
進行するとしこりの部分が腫れ上がり、出血したり膿んだりします。
そしてがんが発生した部分は、機能障害が起こるようになります。
口腔内で発生する扁平上皮がんの場合では、歯ぐきや舌にしこりのようなできものができ、ただれたり出血するといった症状が見られます。
そして血の混ざった、粘りの強いよだれを流すようになります。
猫が扁平上皮がんを発症するおもな原因としては、屋外で長時間、紫外線を浴び続けることなどがあげられます。
日光による紫外線で細胞が破壊されることで、がんが発症すると考えられています。
とくに毛の白い部分や毛の薄い部分などは、紫外線の影響を受けやすいために、発症しやすいとされています。
また口腔内に発生する扁平上皮がんの場合では、タバコの煙や排気ガスなどの有害物質が影響していると考えられています。
そして高齢の猫や、猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)に感染している猫などは、免疫力が低下しているために発症する確率が高いとされています。

白血病


猫の白血病は、猫白血病ウイルス(FeLV)に感染することによって発症する、感染症の1種となります。
猫白血病ウイルス(FeLV)は、感染している猫の唾液や涙、血液、尿、便、乳汁などに含まれており、おもに経口感染や経鼻感染、直接感染によって感染するとされています。
例えば感染している猫とけんかで噛み合ったり、エサの食器を共有したり、グルーミングのブラシを共有したりすることなどが、感染するおもな原因と考えられています。
また子猫の場合では、感染している母親から生まれる際に感染したり、母乳を通して感染したりする場合があります。
子猫が生後間もなく感染した場合には致死率は100%となっており、1ヵ月~1ヶ月半の離乳期でもおよそ50%と、非常に高くなっています。
猫の白血病はウイルスに感染すると、急性期の症状が現れるというのが特徴となります。
具体的には食欲不振や体重の減少、貧血、下痢、発熱、鼻水、口内炎、リンパ節の腫れ、脱水症状などが見られます。
また免疫力が低下するために、傷などが治りにくくなったり、歯ぐきが白くなったりすることもあります。
見た目にも明らかに元気がなくなり、毛づやが悪くなって、体も徐々に痩せ細って行きます。
貧血を起こした場合には、そのまま死に至ることもあります。
猫白血病ウイルス感染症の治療法としては、基本的には自然治癒を目指して体力や免疫力の回復に取り組み、抗生物質の投与によって他の病気の併発を防ぐなどといった処置が施されます。

糖尿病


猫の糖尿病は、すい臓から分泌されるインスリンの不足や欠乏によって、体に必要な糖質が細胞内にうまく取り込めなくなり、その結果さまざまな症状を引き起こすといった疾患の1つとなります。
猫の糖尿病には大きく分けて、インスリン依存型糖尿病と、インスリン非依存型糖尿病の2種類があります。
インスリン依存型糖尿病は、すい臓からのインスリンの分泌量に、問題が生じることで発症する糖尿病となります。
そしてインスリン非依存型糖尿病は、すい臓から分泌されたインスリンが、何らかの事情によりうまく作用しないことで発症する糖尿病となります。
猫が糖尿病を発症すると、初期の場合では多飲多尿や、食欲旺盛となってたくさん食べるにもかかわらず、体重が増えないといった症状などが見られます。
病状が進行すると今度は逆に、普段と変わらない量の食事を摂っても体重が減るようになり、次第に食欲も低下して行くようになります。
また下痢や嘔吐、意識障害といった、代謝異常による症状が見られることもあります。
猫の糖尿病の原因としては、インスリン依存型糖尿病の場合では、先天的なすい臓の機能不全や、慢性すい炎といったすい臓疾患などが考えられています。
インスリン非依存型糖尿病の場合では、肥満や運動不足、ストレスといった環境的な要因や、クッシング症候群などの疾患が関わっていると考えられています。
インスリン非依存型糖尿病はおもに、基礎代謝の低下する10歳以上の猫が発症しやすいとされています。

緑内障と白内障


猫の緑内障と白内障は、ともに目の疾患となります。
まず緑内障とは、眼の眼圧が高くなることによって、充血や視力障害などを伴うといった目の疾患となります。
遺伝的な要因で発症することが多く、眼球内部を循環する眼房水と呼ばれる液体が、うまく排出されなくなることによって起きるとされています。
緑内障には大きく分けて、急性緑内障と慢性緑内障の2種類があります。
急性緑内障は眼圧の上昇が急激に起こるというもので、充血や散瞳、角膜浮腫などが見られるというのがおもな症状となります。
散瞳とは瞳孔がつねに開いたままの状態になることを言い、瞳孔が明るい場所でも閉じないために、猫は少しの光でもまぶしがる表情を見せます。
そして慢性緑内障は、少しずつ眼圧が高くなって行くというもので、急性緑内障の症状が徐々に見られるというのが特徴となります。
いずれの緑内障も発症すると、目には強い痛みが発生するために、猫は頭を触られることを嫌がるなどの仕草を見せます。
そして白内障とは、目のレンズの役割をする水晶体が、白く濁ってしまう目の疾患となります。
犬に多く見られる疾患となっていますが、ケンカや事故などで目に傷を負うことによって、猫でも発症することがあります。
原因としては先天的な場合もありますが、片目だけ発症する際のほとんどは、外傷によるものとされています。
猫が白内障を発症すると、水晶体が白く濁ることで視界が悪くなるために、行動範囲が狭まるなどといった症状が見られます。
モノにぶつかったり、つまづいたりすることも多くなります。

脂肪肝


猫の脂肪肝とは、肝臓の細胞のほとんどが、脂肪に置き変わった状態となる疾患のことを言います。
脂肪肝はとくに、肥満の猫に多く見られる疾患となっています。
脂質代謝異常が原因となって脂肪酸の循環が悪くなることで、肝臓に脂肪が蓄積されてしまうために発症するとされています。
脂肪肝を発症すると肝臓が正常に機能しなくなるために、さまざまな症状を引き起こすこととなります。
猫の脂肪肝で見られるおもな症状としては、食欲の低下や下痢、嘔吐、体重の減少、脱水症状、元気がなくなるということなどがあげられます。
1日に眠っている時間も長くなり、病状が進行すると、目の結膜の黄だんやけいれん、意識障害などが引き起こされることもあります。
また末期の脂肪肝になると、肝細胞のすべてが脂肪に置き換わってしまうため、肝細胞が消失してしまうことによって肝硬変を引き起こすこととなります。
肝硬変になると治療をしても効果というのもはほとんど期待できないため、余命はわずかとなります。
脂肪肝を発症するおもな原因としては、食べ過ぎや運動不足による肥満や、栄養バランスの悪い食事などがあげられますが、糖尿病やすい炎などといった疾患が原因となって発症することもあります。
また引っ越しなどによる過度のストレスや、急激にダイエットをすることによっても、起こりやすいとされています。
とくに体調不良などで3日以上食事を摂らない日が続くと、脂肪肝を発症させる確率は高くなります。

角膜炎と結膜炎


猫の角膜炎と結膜炎は、ともに目の疾患となります。
まず角膜炎とは、目の表面を覆っている角膜に炎症が起こる疾患のことを言います。
角膜炎が起こる原因としては、ほこりやゴミが目に入って角膜を刺激したり、ウイルスや細菌などが角膜に感染して起こるということなどが考えられています。
猫が角膜炎を発症した際に見られるおもな症状としては、目をかゆがったり、痛みで目が開けられなくなったり、涙や目やにが大量に出たり、まぶたにけいれんを起こすといったことなどがあげられます。
また角膜炎によって光を通常よりもまぶしく感じるようになるため、暗い場所で過ごす時間が増えたりもします。
進行すると角膜が白く濁り、重度になると角膜潰瘍や角膜穿孔を発症することもあります。
角膜炎はとくに、多頭飼いによる猫同士のケンカや、事故で起こるケースが多くなっています。
そして結膜炎とは、結膜が充血したり、腫れ上がったりする目の疾患となります。
結膜炎が起こる原因としてはおもに、猫風邪やヘルペス、クラミジアなどといった、ウイルス感染が考えられています。
体質によっては、ほこりなどに対するアレルギーが原因となって起こることもあります。
猫が結膜炎を発症した際に見られるおもな症状としては、結膜の充血やかゆみ、大量の涙や目やになどがあげられます。
症状が悪化すると、目の周囲がベトベトに汚れたり、目やにのせいで目が開けられなくなったりします。
またヘルペスウイルスの感染によって起こる場合には、同時にくしゃみや鼻水などの症状も見られることとなります。

貧血


猫の貧血は、血液中の赤血球の減少や、赤血球に含まれるヘモグロビンの量が減少することによって起こる、血液の病気となります。
全身に酸素を運ぶ役割を果たす赤血球やヘモグロビンの量が減少することによって、臓器や細胞組織には酸素が十分に行き渡らなくなるために、貧血の症状を引き起こすとされています。
猫が貧血を発症した際に見られるおもな症状としては、心臓の鼓動が早くなってぐったりしたり、食欲不振や呼吸困難、白目の黄だん、口腔粘膜の黄だんや蒼白などがあげられます。
貧血を起こす原因としては、ケガや外科手術による多量の出血や溶血、赤血球を作る骨髄の異常などが考えられています。
溶血とは、身体がなんらかの疾患や異物に侵されたことによって、赤血球が破壊されてしまうといった状態のことを言います。
例えば自己免疫性の疾患がある場合には、白血球などの免疫細胞が、赤血球を攻撃して破壊してしまうということがあります。
またタマネギを含む食べ物を食べてしまった場合には、タマネギに含まれる物質が、赤血球に含まれるヘモグロビンを破壊して、貧血になるということもあります。
とくに老齢の猫は、肝臓や腎臓の機能が低下するために病気になりやすく、病気によって貧血を起こしやすいとされています。
猫の貧血の治療方法としてはおもに、ケガなどによって大量の出血がある場合にはケガの治療や輸血、腎臓や肝臓などに疾患がある場合には、まずはそれら治療といった処置が施されることとなります。

食物アレルギー


猫にも人間と同様、特定の食べ物を食べると、アレルギー症状を引き起こすということがあります。
基本的に食物アレルギーのある猫というのはほとんどいないとされていますが、種類によっては、アレルギーを発症しやすい体質の猫もいるようです。
具体的にはアビシニアンが、食物アレルギーを発症するケースが多いとされています。
食物アレルギーを引き起こす原因としては、先天的な要因のほかにも、避妊去勢手術によるホルモンバランスの乱れなどが考えられています。
先天的な場合では生後3ヵ月ほどで発症するケースが多いですが、ホルモンバランスの乱れが原因となる場合には、避妊去勢手術を行う1~3歳ごろに発症するというケースが多くなっています。
食物アレルギーの原因となる食べ物としては、牛肉や鶏肉、魚、卵、小麦、大豆、乳製品といった、タンパク質や炭水化物を多く含む食品があげられています。
とくに穀物類については、猫はもともと消化が苦手なため、苦手なものが体内に入って来た際に免疫システムが過剰に反応して、アレルギー反応を引き起こすと考えられています。
食物アレルギーで見られるおもな症状としては、下痢や皮膚炎が多くなっています。
下痢の場合は食事を摂ったあとに、皮膚炎の場合では食事を摂ってから数時間後に、皮膚に赤いブツブツが出たり、脱毛などが見られたりします。
皮膚炎の場合はかゆみも伴うため、猫はしきりに掻いたり舐めたりするといったしぐさを見せるようにもなります。

FIP


猫のFIPとは、ネコ伝染性腹膜炎のことを言います。
FIPは発症してしまうと、有効な治療方法がなく、命を奪ってしまう確率の高い恐ろしい病気となっています。
FIPは感染したウイルスの突然変異によって発症する病気となりますが、ウイルスの感染ルートや突然変異の原因などは、まだはっきりと解明されていません。
そのため治療方法も確立されておらず、場合によっては発症してから、2~3週間で命を落とすこともあるとされています。
FIPの発症はおもに家猫に多く、とくに生後6ヶ月~5歳くらいまでの若齢の猫や、老齢の猫に多く見られています。
中でも生後4~10ヵ月ほどの子猫が発症する場合には、発育不良や、猫風邪などへの感染が事前に見られるケースが多くなっています。
FPIの発症で見られるおもな症状としては、腹膜炎があげられます。
腹膜炎とは、腹部に水が溜まることで膨らみ、ブヨブヨとした状態になることを言います。
またFIPには、ウェットタイプとドライタイプの2つのタイプがあり、タイプによって症状の出方も異なります。
まずウェットタイプでは、初期症状として発熱や食欲不振、体重減少、脱水症状、貧血症状、元気がなくなるなどといった症状が見られます。
肝機能が低下している場合には嘔吐や下痢、黄だんなども見られ、しだいに腹水が溜まって行くこととなります。
そしてドライタイプでは、特異的な症状が見られないというのが特徴となります。
症状はゆっくりと進み、慢性的にさまざまな体の異常が見られるようになります。

猫疥癬


猫疥癬は、ヒゼンダニと呼ばれるダニが猫に寄生することによって発症する、皮膚疾患の1つとなります。
非常に激しいかゆみを伴うのが特徴となり、他にも赤い発疹や脱毛、フケ、かさぶたなどといった症状が見られます。
猫疥癬を発症すると猫は、かゆみのために頻繁に皮膚を噛んだり、引っ掻いたり舐め回すといった行動を見せるようになります。
ひどい時には、皮膚から出血を伴うこともあります。
ヒゼンダニは体長0.2~0.3ミリほどのダニで、おもに猫や犬の耳の中に寄生することを好むとされています。
耳の中に寄生して耳の皮膚や分泌物などを食べて生活し、活発に産卵活動を繰り返します。
ヒゼンダニは初期の段階では耳介などのやわらかい皮膚に寄生しますが、時間が経つと背中や腹部などへも寄生して、かゆみなどの症状を発症させるということもあります。
猫疥癬を発症した皮膚はしだいに肥厚して、シワシワの状態となります。
ヒゼンダニに感染する原因としては、屋外ですでにヒゼンダニに感染している猫と接触したり、飼い主が安易に感染した猫を抱いて衣服にヒゼンダニを付着させ、衣服を介して飼い猫に感染するというケースなどが考えられています。
猫疥癬の治療方法としてはおもに、ダニの駆除を目的とした角質溶解性シャンプーによる薬浴や、硫黄石灰溶液やアミトラズといった薬剤の塗布が施されています。
治療は間隔を空けて、数回施されるのが一般的となっています。
また多頭飼いの場合では、念のため他の動物も一緒に治療を行うことがすすめられています。

猫の肥満の原因と肥満のチェックの方法


猫の肥満とは、食べ過ぎや運動不足などが原因となって、体が太ってしまう状態のことを言います。
太った猫は見た目には癒されるほどの愛嬌がありますが、人間と同様肥満は万病の元となるため、飼い主には注意が必要となります。
本来猫は狩りをする生き物なので、家で飼われている場合はとくに、狩りのために体を動かす必要がないため肥満になってしまいやすいとされています。
そのため肥満の兆候が見られる際には、エサの量を減らしたり、遊びなどで運動をさせるということが大切となります。
猫が肥満であるかを見極める方法としては、見た目からの判断と、手で触った状態からの判断の2通りがあります。
まず見た目からの判断では、猫座りをした状態を上から見た際に、体がヒョウタンかそれに近いお腹が横に出っ張った体型をしていたら、肥満だと言えます。
そして手で触った状態からの判断では、背中を触っても脂肪のために背骨が感じられなかったり、お腹の脂肪を手でつかむことができるようであれば、肥満だと言えます。
こういった場合には、即ダイエットを始めることがすすめられます。
かわいいからといって放置してしまうと、心臓や血管に負担がかかることとなるため、重大な病気を招いてしまうことにも繋がります。
しかし中には、見た目や触っただけでは、判断できない肥満もあります。
猫が肥満であるかを判断できない場合には、定期的に健康診断を受け、獣医に肥満かどうかを確認してもらうということが大切となります。

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