犬の内分泌の病気 | 症状・原因・治療など

公開日: : ペット,

糖尿病性ケトアシドーシス

『糖尿病性ケトアシドーシス』というのは、犬の糖尿病が長期化すること血中の「ケトン体」が増加し、様々な障害を引き起こしてしまう状態のことを指しています。

ケトン体は、「アセト酢酸」と「3-ヒドロキシ酪酸(β-ヒドロキシ酪酸)」、そして「アセトン」の総称で、体内に過剰に存在すると様々な弊害をもたらします。

糖尿病性ケトアシドーシスの主な症状としては、「食欲不振」や「水を飲まなくなる」、「元気がない」、「嘔吐」、「下痢」、「昏睡」などが挙げられます。

では、なぜ犬が糖尿病性ケトアシドーシスになってしまうのかというと、それはこの病名が示している通り「糖尿病」が原因です。

適切な治療が行われていれば大丈夫なのですが、糖尿病を「放置」していたり、「治療方法がいい加減」だったりすると、になる可能性がグンと高くなってしまいます。

ですから、犬が糖尿病であることが判明したら、獣医さんの指示に従って、確実な治療を施すようにしてあげてください。

続いて、糖尿病性ケトアシドーシスの治療法についてですが、まずは「インスリン注射」が用いられます。

この治療は緊急を要するため、注射に関しても即効性の高いものが用いられることになります。

また、体内の電解質バランスを回復させるための「輸液」も使われるでしょう。

そして何よりも重要となるのが、原因となっている「糖尿病の治療」です。

当初は、ケトン体を正常値に戻すことが優先されますが、それ以降は基礎疾患である糖尿病を治療し、再発防止に備えます。

低血糖症


『低血糖症(ていけっとうしょう)』というのは、犬の血液中の糖分が少なくなったために、細胞への栄養補給が不完全になってしまっている状態のことを指しています。

低血糖症の主な症状としては、「ぐったりする」、「けいれんを起こす」、「下半身が動かなくなる」、「意識を失う」といったものが挙げられます。

では、なぜ犬が低血糖症になってしまうのかというと、その原因には次のようなものが考えられます。

まず、生後3ヶ月までの“子犬”の場合は、「身体の冷え」や「空腹」、「内臓障害による栄養吸収の悪化」などが原因となります。

性格的に神経質な犬がかかりやすいという傾向もあるようです。

5歳以上の“成犬“の場合は、「空腹」や「興奮」、「過度の運動」などが原因となりやすく、「アイリッシュセッター」や「ゴールデンレトリバー」、「ボクサー」、「スタンダードプードル」、「ジャーマンシェパード」といった大型犬に発症しやすいという傾向があります。

また、7歳以降の“老犬”の場合は、「すい臓の腫瘍」が原因でインスリンの過剰生成が起こるというケースもありますし、年齢にかかわらず”糖尿病”を患っている犬の場合は、インスリン注射の量が多すぎると、低血糖症になってしまいます。

続いて、治療法についてですが、基本的には「糖分補給」が行われます。

ただし、人間とは違って、”チョコレート”は絶対に与えてはいけません。

すい臓の腫瘍など、別の疾病が原因であれば、「基礎疾患の治療」が優先されることになります。

クッシング症候群


『クッシング症候群』というのは、犬の「副腎皮質ホルモン(ふくじんひしつほるもん)」が過剰分泌することで引き起こされる症状のことを指しています。

また、『副腎皮質機能亢進症(ふくじんひしつきのうこうしんしょう)』と呼ばれることもあります。

ちなみに副腎皮質ホルモンは、腎臓の上に位置する「副腎」という名の小さな分泌器官で生成されるホルモンのことで、かなり幅広い働きを担っている、とても重要なものです。

クッシング症候群の主な症状としては、「水をたくさん飲む」、「えさをたくさん食べる」、「おしっこの量や回数が増える」、「おなかがふくれる」、「毛づやが悪くなる」、「胴体が左右対称に脱毛する」、「筋肉が萎縮する」、「甲状腺機能低下症の併発」、「糖尿病の併発」などが挙げられます。

これらの症状が見られるようになったら、注意してあげましょう。

では、なぜ犬がクッシング症候群になってしまうのかというと、まず考えられる原因は「年齢」によるものです。

概ね、8~12歳の“老犬”に発症するケースが多いので、その年令に差し掛かったら気をつける必要があります。

また、「プードル」や「ダックスフント」、「ボクサー」、「ボストンテリア」、「ポメラニアン」などの犬種にかかりやすいことも特徴の一つです。

他に「脳内の腫瘍」や「副腎の腫瘍」、「薬の副作用」なども原因になりやすいと言えます。

続いて、クッシング症候群の治療法についてですが、上記にあるような別の疾病が原因の場合には、それら「基礎疾患の治療」が行われます。

副腎皮質の働きを弱めるための「投薬治療」が起こるというケースもあるようです。

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