犬の殺処分を減らしたい

公開日: : ペット,

飼い主が犬を捨てる理由とは・・・


道端や公園などで、犬が捨てられているのをよく見かけます。
飼い主は、なぜ犬を捨てるのでしょうか。
ここでは、飼い主が犬を捨てる理由についてお話ししていきます。

世話を見るのが面倒になった

餌を与えたり、散歩に連れて行ったり、犬を飼った際には色々なことをしなくてはなりません。
そして、怪我をしたり病気にかかったりした際は病院に連れて行かなくてはならないので、時間や経済的な余裕が必要不可欠です。
はじめは犬を飼うことを甘く考えていた人も、犬と共に生活をしていくうちにだんだん面倒になり、最終的に捨ててしまうケースが多いです。
犬を飼う前に、どのようなことをする必要があるのか調べておかなくてはなりません。

経済的な事情

犬を飼うには、毎日の餌代、おやつ代、病院代など、想像以上にお金がかかります。
そのため、経済的に余裕を持つことが大事です。
犬を飼うことにおいて、お金が全てというわけではありませんが、お金は必要不可欠です。
犬を飼う前に大体どれくらいのお金がかかるのか見積もって、そのあとに犬を飼うかどうか決めてください。

引越しのため

それまで暮らした家から引越しをする際、引越し先で犬を飼うことができないため犬を捨てるケースも多いです。
特に賃貸の場合、ペット可の物件を選ぼうとすると、ペット不可の物件より値段が跳ね上がります。

精神的な事情

世話に疲れたり、犬が自分になついてくれなかったりした場合に、精神的に余裕がなくなってしまい犬を捨てるケースもあります。
雨の日でも、犬が散歩に行きたいとねだれば連れて行かなくてはなりませんし、無駄吠えをした際はなだめなくてはならないので、とても大変です。
そして、いつまで経っても自分になついてくれないこともあります。
犬は飼い主になつくもの、と考えている人が多いため、なついてくれなかった場合にショックを受けてしまうのです。
犬にも性格があり、自分と相性が合わないこともありますが、諦めず根気よくしつけを行うことによって、犬と飼い主との間に強い信頼関係が生まれます。

安易に増やさない


犬を育てきれず、捨ててしまう飼い主が増えているため、やむを得ず殺処分されてしまう犬が後を絶ちません。
罪のない犬の命を殺さないために、犬を安易に増やさないことが大事です。

安易な気持ちで犬を増やさない

1匹だけでなく、何匹も犬を飼うことによって、犬が寂しい思いをしなくて済むと考える人がいます。
たしかに、相性が良い犬同士であれば留守番をさせる際も楽ですし、暇なときに互いにじゃれ合い遊ぶこともできます。
しかしながら、犬を増やすことによって、与える餌の量が増えるので余計にお金がかかります。
そのほか、病院代やおもちゃ代などの出費もかさむので、経済的な余裕がなくなります。
そして、最終的にお金が出せなくなり、捨ててしまうケースが非常に多いです。
犬を増やすことによって家庭もにぎやかになり、メリットも増えますが、その分デメリットも増えます。
良い点だけでなく、きちんと悪い点にも目を向けて考えなくてはなりません。

やむを得ない場合

新たに犬を飼わなくても、犬が子供を産んだ場合、必然的に犬の数が増えることになります。
1匹だけでも大変ですので、知人に引き取ってもらおうとする人も多いですが、全員が全員快く犬を引き取ってくれるとは限りません。
産まれた子犬を育てられない場合、仕方なく捨ててしまうこともあります。
確かに仕方のないこととはいえど、罪のない子犬の命を見捨てるのは、とても心が痛む行為です。
知人に引き取ってくれる人がいない場合、インターネットやSNSで新たな飼い主を探したり、保健所に掛け合ってみたりするなど、自分なりに考えて行動しましょう。

犬は1匹飼うだけでも大変

犬を飼うためには、初期費用だけでなく、育てるためのお金もかかります。
思いもよらない出費があったり、突然お金が必要になったりすることもあるので、犬を1匹飼うだけでも大変だということを念頭に置いておかなくてはなりません。
経済的な余裕がないときは、犬を飼いたいという気持ちをおさえ、我慢する必要があります。
間違っても、「無理だったら捨てればいいだろう」といったような考え方をしてはいけません。

迷子にしない


飼い主に捨てられたり、諸事情により飼い主とはぐれてしまったりした場合、犬は殺処分されてしまいます。
殺処分は、されるほうもするほうも苦しいものです。
殺処分を減らすためには、まず犬を迷子にしないようにしましょう。

犬を迷子にしてしまうシチュエーション

まず、散歩中に犬が迷子になってしまうことがあります。
気のゆるみからつい手からリードを離してしまい、その隙に犬が飼い主の元から走り去ってしまうケースが多いです。
犬は走るのが速く、人間が追いつけない場合もありますので、くれぐれも犬から目を離さず、リードをきちんと握っていてください。
そして、首輪をしていなかったせいで、小屋から脱走してしまうケースもあります。
この場合、犬がいなくなったことに気づかない場合が多く、探すのがより困難になります。
日頃から首輪やリードなどの点検をし、犬が脱走しないように注意しましょう。

迷子対策

迷子札といって、自分の連絡先や住所、犬の名前などを書いた札をつけておくことによって、迷子になったときに犬を見つけた人が自分の元へ届けにきてくれます。
札でなくても、首輪やチャームなどなんでも良いので、目印になるものを犬につけておくことが大事です。

迷子を見つけた場合

まず、犬に噛まれないように注意しながら、犬に身元を示すものがついていないか確認します。
そして、身元を示すものがあれば、保健所に連絡をし、そこに記載されている情報を伝えます。
そのあとは、保健所を通じて飼い主が引き取りにきますので、犬が再び逃げないようにリードで繋いでおきましょう。
また、犬を飼っている場合、トラブルを避けるため迷子犬との距離を離してください。

犬を迷子にしないために

普段から、犬をよく見ていることが大事です。
そして、犬に体罰を与えたり厳しい接し方をしたりしていると、飼い主に嫌気がさして隙を見て逃げ出すこともあります。
犬への接し方を改め、迷子犬を増やさないように注意してください。

保護施設から迎え入れ


ペットを捨てる飼い主が多いため、殺処分される犬が後を絶ちません。
どのような事情があったとしても、殺される犬の気持ちを考えれば誰であっても心苦しい気持ちになります。
しかしながら、保護施設から犬を引き取ることによって、罪のない命を助けることができます。

犬を引き取る前の準備

保護施設から犬を引き取る前に、準備をしなくてはなりません。
まず、室内で飼う場合はトイレをするためのトレーと、犬用のケージを買わなくてはなりません。
トレーがないと場所を選ばず排泄をしますし、ケージを買わないと家中のものを壊したり、家族に危害を加えたりする場合もあります。
そして、室外で飼う場合は犬小屋とリード、そして首輪を準備しておきましょう。
また、おもちゃやおやつなどを用意しておくと良いかもしれません。
そして、心の準備もしておかなくてはなりません。
犬を飼うためには、経済的な面だけでなく精神的な面でも苦労することがあります。
辛いときでも、犬を見捨てず最後まで育てられるか、きちんと考えましょう。
もし自信がない場合は、引き取るのをやめてください。

保護施設に連絡する

犬を迎える準備をしたあとは、保護施設に連絡をして、犬を引き取りたいという旨を伝えましょう。
そのあと、実際に保護施設へ出向くと飼い主の心得や犬についての講習が開かれるので、それに参加します。
ひととおり講習を受けたあと、犬と対面して引き取る、というのがおおまかな流れです。

保護施設にいる犬の特徴

諸事情により捨てられた犬ですので、人間に対する恐怖心や警戒心がほかの犬より強いです。
そのため、人間を見ると極度に怯えたり、威嚇したりする様子がよく見られます。
犬からそのような態度を取られてしまうと、どうしても嫌な気持ちになってしまいますが、決して人間のことが嫌いなわけではありません。
彼らの中に前の飼い主の記憶が根付いているため、人間になつかせるのは少々大変です。
しかし、時間をかけて愛を持って育てることによって、犬は新たな飼い主を信用し、次第に信頼関係が生まれてくるようになります。

犬が殺処分される数や内訳


殺処分される犬の数はおよそ10万匹以上で、1日に850匹、100秒に1匹が殺されているという計算になります。
ここでは殺処分される犬の内訳について、お話ししていきます。

保護施設に引き取られる犬の数

保護施設に引き取られる犬の数は、年間で大体17万匹に及ぶといわれています。
そのうち殺処分されるのはおよそ10万匹ですので、保護施設で引き取られたうちの7万匹は新しい飼い主の元で飼われているということになります。
およそ半分ほどの犬が殺処分されずに済んでいるといはいえ、10万匹が殺されているという事実に変わりはありません。
そのため、国民全員で協力し、犬の命を助ける必要があります。

飼い主に暴力を振るわれた犬

犬が捨てられる理由として、飼い主に暴力を振るわれた挙句、捨てられるケースが非常に多いです。
子供に暴力を振るうことはためらわれますが、犬であれば特に問題はない、と考えている飼い主が多く、ペットへの暴力行為は社会問題化しています。
ペットへの暴力行為は立派な犯罪であり、処罰の対象ともなります。
また、暴力を振るわれた犬の場合は人間に対して警戒心が強く、せっかく新しい飼い主が現れても心を開けず、結局殺処分されてしまうケースが多いです。

身元のわからない犬

保護施設にやってくる犬のうち、身元のわからない犬もいます。
身元がわからない犬の多くは、散歩中に飼い主とはぐれてしまったり、犬小屋から脱走したりするケースがほとんどです。
首輪や迷子札をつけている場合、飼い主の住所や連絡先が書いていることがありますが、何もつけていない場合は身元がわからず、殺処分されてしまいます。

犬が子供を産んだ場合

飼っている犬が子供を産んだ場合、産まれた子供をどうするか決めなくてはなりません。
自分の家で飼える精神力、経済力があれば問題はないのですが、そうでない場合はほかに引き取ってくれる人を探さなくてはなりません。
引き取ってくれる人が見つけられなかった場合に、保護施設へ預けに行く飼い主が多くいます。

保健所での犬の殺処分の方法


保健所には、年間を通して約17万匹の犬が連れ込まれ、そのうちの10万匹は殺処分されてしまいます。
では、保健所ではどのようにして殺処分が行われているのでしょうか。
ここては、殺処分の方法についてお話ししていきます。

保管期間

保健所に犬が持ち込まれてから殺処分されるまで、一般的にはおよそ1週間ほど保管されます。
場合によっては1ヶ月ほど保管されることもありますが、中には連れ込まれた翌日に殺処分されてしまう犬もいます。
長期間保管することによって費用がかかってしまうのが、早期に処分されてしまう理由です。

殺処分の前日

殺処分される前日、犬は自分が翌日殺されることを察し、震えたり怯えたりする場合があります。
まれに、危険を察知して逃げ出そうとする犬もいます。

殺処分の方法

では、実際どのように殺処分が行われるのでしょうか。
犬の殺処分は、二酸化炭素を使用して行われています。
二酸化炭素には、生物の呼吸を止める作用があり、高濃度の二酸化炭素を嗅がせることによって窒息死させます。
自然と意識が途絶えるのではなく、もがき苦しみながら息を引き取っているというのが現実です。
犬はもちろんのこと、殺処分を執り行う職員の精神的な負担も大きいです。
犬が好きな職員であればなおさらでしょう。

焼却処分

二酸化炭素によって犬が息を引き取ったあとは、ガス室から自動的に焼却室へと移されます。
そして焼却された遺灰は、産業廃棄物として処分されてしまうことになります。

殺処分される犬を減らすために

「犬が殺処分されるのは仕方がないこと」と思っている人が多いです。
たしかに、金銭的な事情や精神的な負担によって犬が飼えなくなる場合もありますが、犬を引き取った以上、何があっても最後まで責任を持つべきなのです。
「なにかあったら保健所へ連れて行けばいいや」ではなく、「最後まで自分が育てる」という意識を持ち、人間の命と同様に、犬の命も大切に扱わなければなりません。

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