犬の食事について栄養素や注意したい事のまとめ

公開日: : ペット,

犬に必要な栄養素

人間が生きていくうえでは、6大栄養素と言われる炭水化物、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、水が必要です。
同じほ乳類である犬も、これらの栄養素が必須と言われています。

炭水化物

炭水化物は繊維質と糖質でできていて、小麦や米などの穀類に多く見られます。
犬は本来、肉食に近い雑食のため、肉に多く含まれる脂肪やたんぱく質を主なエネルギー源としてきました。
しかし、人間とともに生活するうちに、穀類や野菜なども食べるようになったのです。
ドライタイプのドッグフードには、トウモロコシや豆、麦、米などの穀類が含まれます。
しかし、炭水化物は体に取り込まれると脂肪へと変化するので、過剰摂取は肥満を招きます。

脂質

脂質は高カロリーなので、エネルギー源として機能します。
また、食べ物にうまみやコクを加える効果、脂溶性ビタミンの吸収をサポートする作用も期待できます。
犬は活動に多くの脂質を必要とし、エネルギーとして効果的に活用します。
摂取が十分にできないと繁殖障害や体重減少などが起こりやすくなります。
しかし、過剰摂取は肥満を招くとともに、下痢を起こしやすくなるといった弊害を生みます。

たんぱく質

体毛や皮膚、内臓、血液、筋肉の生成に欠かせない栄養素です。
犬は多くのたんぱく質を必要としますが、単純に多く摂取すればいいということではありません。
大切なのはアミノ酸のバランスに優れた良質なたんぱく質を摂取することです。

ビタミン

ビタミンは、体がもついろいろな働きを助ける役割をもちます。
ビタミンのなかには体内で生成できず、食事によって摂取するしかないものもあるので、バランスよく食べさせる必要があります。

ミネラル

ミネラルは生体には不可欠な微量元素です。
摂取しすぎても不十分でも体に悪影響が及ぼされるため、注意が必要です。

水は犬の体の半分以上を構成するもので、生命活動には欠かせない要素です。
犬は必要な量を自分で飲むので、常に新鮮な水を用意しておくようにしましょう。

犬の毒になる食べ物


犬は雑食性の動物のため、基本的にはなんでも食べます。
しかし、食品のなかには犬にとって危険なものもあるので、飼い主がしっかり管理して与えないようにする必要があります。

タマネギや長ネギ

タマネギや長ネギに代表されるネギ類、ニラには犬の血液に含まれる赤血球をこわす成分が含まれています。
そのため、犬がネギ類を食すると血尿や急性貧血などの症状が起こりやすくなります。
この成分は加熱してもこわれないため、タマネギが含まれる料理なども犬に与えないようにしましょう。

エビ・カニ・貝類・イカ・タコ

生もの、もしくは消化しにくい食べ物は、与えないことが基本です。
嘔吐や消化不良を起こす恐れがあるので、気をつけましょう。

チョコレート

人間にとってはおいしいチョコレートも、犬にとっては毒です。
チョコレートに含まれるテオブロミンは、犬の中枢神経と心臓に悪影響を及ぼします。
たくさん食べると急性心不全が起こって、最悪の場合は死亡に至ることもあります。

塩分が多く含む食品

犬は汗腺が未発達で、汗をかくことはほぼありません。
そのため、塩分もごくわずかしか必要としないと言われています。
人間が食べるような食品は塩分が多く含まれるので、犬には影響が大きいと言えます。

乳製品

犬は人間とちがって、牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素をごくわずかしか備えていません。
乳製品を食べると下痢を起こすことがあるので、犬用のミルクやチーズを与えるようにしましょう。

香辛料

コショウやわさびなどは胃を強く刺激します。
関節を麻痺させる可能性があるので、犬には与えないようにしましょう。

キシリトール

ガムなどに含まれるキシリトールを犬に与えると、低血糖が引き起こされます。
死亡してしまうこともあるので、ガムはもちろん、歯磨き粉なども食べてしまわないようにしっかり保管しましょう。

鳥の骨

加熱してやわらない状態となった骨を、犬が噛んで飲み込んでしまうことがあります。
食道や胃に至った骨は内側にダメージを与えることがあるので、誤って飲み込まないよう注意しましょう。

愛犬への給餌のタイミングや注意点


犬によって体が必要とする栄養量は異なります。
愛犬の状態に合わせて、飼い主が食事のタイミングなどをコントロールするようにしましょう。

食事の回数

成犬の場合、食事は一度に与えるのではなく、2~3回に分けて与えるのが一般的です。
食事の回数が足りていないと、犬ががつがつと咀嚼することなく丸呑みにしてしまいます。
早食いは肥満の原因となるとともに、胃腸への負担を増大させます。
また、空腹が長時間に及ぶと、胆汁や胃液を吐きやすくなり、体によくありません。
1日数回食事を与えるとしても、毎回異なるものやおやつなどを与える必要はないでしょう。
1日に必要なフードを数回に分けて与えれば十分なので、別途用意する必要はないのです。
ごほうびやおやつを与える場合は、1日に必要な食事量を把握したうえで、それを超えないように用意します。
喜ぶからといって必要以上におやつを与えるのは、愛犬の健康を害する恐れがあるので控えましょう。

食事の時間

健康のために規則正しい食生活を心がけることは、人間だけでなく犬にとっても重要です。
しかし、食事を与える時間をしっかり決めすぎると、少しでも遅れると犬が催促するようになることがあります。
そのため、ある程度余裕をもたせて時間を決めておくだけにしたほうがいいでしょう。
食事は犬の催促を受けてから与えるのではなく、あくまでも飼い主が主導で与えることが大切です。
食事は飼い主がくれるものと犬が認識することで、信頼関係が結びやすくなります。

食後の運動時の注意

食後時間を置かずに運動をすると、胃捻転などのリスクが高まります。
また、血液に含まれるインスリンと呼ばれるホルモンの濃度が高まって、脂肪が分解されにくい状態となります。
そのため、太りやすくなってしまう恐れがあります。
完全に消化が終わる時間は犬によって違いますが、だいたい4~6時間と思っておけばいいでしょう。
この時間を目安に、散歩などは十分に消化がおわるころに行くようにします。

給餌のタイプのメリット・デメリット


犬に食事を与えるやり方には、複数のタイプがあります。
各方法にはメリットやデメリットがあるので、それを理解したうえで愛犬に合った方法を選ぶことが大切です。
持病などがある犬の場合は食事方法にも注意が必要な場合があるので、獣医師の指示をあおぐようにしましょう。

自由採食法

自由採食法は食事をどの程度食べるのかを、犬に任せるという方法です。
完全に犬任せとなるため、飼い主が管理することはありません。
そのため、手間がかからず、専門知識がなくても導入できる方法と言えます。
しかし、一方で食べる量をコントロールしにくい、どれくらい食べているのか把握しづらいといった難点もあります。
この方法で食事を与えた犬のおよそ40%は肥満になるというデータもあるので、太りやすい犬などは避けたほうがいいでしょう。

定量給餌法

定量給餌法は、摂取カロリーや食事量を飼い主が調整するというものです。
摂取量を調整しやすい、体重のコントロールができるといったメリットがある方法です。
また、体調不良などで食欲が落ちたときなどに、飼い主が気づきやすいという点も大きなメリットと言えるでしょう。
利点が多い方法ではありますが、自由採食法などと比べると手間がかかるというデメリットもあります。
摂取量や摂取カロリーなどの計算が必要なため、ある程度知識がないと用いるのがむずかしい方法でもあります。

定時給餌法

定時給餌法は、食事を与えるタイミングのみを飼い主が管理するという方法です。
定量給餌法には劣りますが、摂食量の調整は比較的しやすい方法だと言えます。
ただし、摂食量の調整は正確性を欠くので、十分にコントロールできるかという点では疑問が残ります。
また、体調に変化があって摂食量が落ちた場合でも、飼い主がそれに気づきやすいというメリットがあります。
手間がかかる、食べ過ぎの防止には不十分といったデメリットもあるため、導入する場合はよく考える必要があります。

愛犬がエサを食べるときの変化や異常に注意


犬は人間のように体の不調を口に出すことはできませんが、不調のサインはさまざまなところにあらわれます。
病気などの悪化を防ぐためには、愛犬からのサインに飼い主が気づいてあげることが大切です。
そして、少しでも異変を感じたら、獣医師に相談して病気の早期発見につとめるようにしましょう。

食欲不振

食事中の犬の変化のひとつが、食欲不振です。
食欲不振になりやすい病気はたくさんあり、 前立腺膿瘍や前立腺炎、気管支炎、肺炎、横隔膜ヘルニア、ガン、泌尿器の病気、高窒素血症、 咽頭炎、泌尿器の病気、がん、認知症、ジステンパー、イヌ伝染性肝炎、寄生虫症、細菌性腸炎、コロナウイルス性腸炎など多岐にわたります。
数ある病気のなかでも、致死率が高いとされているのががんです。
犬の場合、リンパ腫のがんが発症しやすく、リンパ節が熱く腫れている場合はがんが疑われます。
また、病気ではありませんが、異物を飲み込んでしまった場合も食欲不振が見られることが多いので注意が必要です。

食べるのが遅い

食事に時間がかかっている場合は、口内のトラブルが疑われます。
犬がかかりやすい病気としては、口腔がんや虫歯、歯周病などがあります。
特に歯周病は発症しやすく、歯の表面に付着した細菌が毒素を放出することで起こります。
毒素によって骨や歯茎は炎症状態となって、ものを食べるのも困難となります。

過食や過剰な食欲

通常よりも食が進む、過剰な食欲が見られる場合も注意が必要です。
その場合は水頭症や膵外分泌不全症、クッシング症候群、糖尿病などの可能性があります。
そのなかのひとつである糖尿病は、ホルモンのひとつであるインスリンの機能が低下することで、血液中の糖が増加することで起こる病気です。
ミニチュアシュナウザー、ビーグル、ダックスフント、プードルなどの犬種は糖尿病を発症しやすいと言われているので、特に注意しておく必要があります。
また、メスの老犬が発症しやすい傾向にあることもわかっています。

愛犬が水を飲むときの変化や異常に注意


なんらかの病気のサインが食事中の異変という形であらわれるように、水を飲むときの異変にも病気のサインがかくれていることがあります。
もしも愛犬になんらかの異変が見られたら、すみやかに獣医師に相談することが大切です。

水を飲まない

犬が水を飲まなくなると、糖尿病性ケトアシドーシスという病気が疑われます。
糖尿病性ケトアシドーシスは長期間にわたって糖尿病を患っている場合に、血液中のケトン体が増えてさまざまな障害が起こることを言います。
インスリンの量が不足すると、働きが弱くなって細胞内に取り込まれるエネルギーが減少します。
体は不足分のエネルギーをため込んだ脂肪で補おうとし、分解後の脂肪からケトン体がつくられます。
そして酸性ケトン体が増殖し、体は酸性に傾くことになっていろいろな障害が起こるようになります。
糖尿病性ケトアシドーシスは1~7日という短期間に急激に発症するという特徴があります。

たくさんの水を飲む

多くの水を飲む場合、子宮蓄膿症、前立腺膿瘍、泌尿器の病気、肝性脳症、小腸性下痢症、 胃捻転 、腸閉塞、慢性腸炎、慢性胃炎、尿崩症、副甲状腺機能亢進症、アジソン病、クッシング症候群、糖尿病、フィラリア症などの疾患が疑われます。
なかでも特に犬が発症しやすいと言われているフィラリア症は、寄生虫のひとつであるフィラリアが原因で起こる病気です。
犬が発症するフィラリアには急性のものと慢性のものがあります。
慢性フィラリアは呼吸困難や黄疸、元気がなくなる、赤褐色の尿といった症状が見られます。
そのままにしておくと最悪の場合、死に至ることもあるので、できるだけ早く医師に相談する必要があります。
慢性フィラリア症を発症しているケースでは、駆虫薬を投与して寄生虫を取り除いていきます。
急性フィラリアはより急を要するため、外科手術が行われるのが一般的です。
首の頚静脈から器具を入れ込んで、原因となっているフィラリア虫を除去します。

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