犬の血液の病気 | 症状・原因・治療など

公開日: : ペット,

白血病

『白血病(はっけつびょう)』というのは、犬の骨髄内にある“造血細胞”が遺伝子変異を起こし、異常な増殖を繰り返して正常な細胞の生成を阻害してしまう状態のことを指しています。

犬の白血病には、発症の仕方によって『急性白血病(きゅうせいはっけつびょう)』と『慢性白血病(まんせいはっけつびょう)』という2つにわけられています。

まず、急性白血病になった場合の主な症状は、「運動を嫌がる」、貧血のために「ふらつく」、「歯茎に点々と出血が見られる」、「鼻血」、「リンパ節の腫れ」、「関節痛」などが挙げられます。

急性白血病は、犬には少ないとされていますが、適切な治療が行われない場合には4週間程度で死に至ります。

また、慢性白血病の場合は、「微熱」、「ぐったりして元気がない」、「腹部のふくらみ」などが挙げられるのですが、約半数は無症状とされています。

こちらは、治療さえ適切であれば1~6年は生きると言われています。

では、なぜ犬が白血病になってしまうのかというと、その原因は未だに不明です。

可能性としては、「遺伝」や「放射線への暴露」、「ウイルス感染」、「特定薬品との接触」などが挙げられていますが、どれも決定的なものとは言えないようです。

続いて、白血病の治療法についてですが、主には「化学療法」や「薬物療法」が行われます。

具体的には、低下した免疫力を補うために、各種の抗生物質が投与されるようです。

また、症状によっては抗がん剤が用いられることもあります。

溶血性貧血


『溶血性貧血(ようけつせいひんけつ)』というのは、犬の血液中の“赤血球が破壊”されることによって、全身へ酸素が行き渡らなくなっている状態のことを指しています。

なお、「溶血(ようけつ)」というのが、赤血球が破壊されることを意味しています。

犬が溶血性貧血を起こした場合の主な症状としては、「ぐったりして元気がない」、「運動を嫌がる」、「食欲不振」、「呼吸困難」、「口内粘膜が蒼白」、「黄疸(白目や口内粘膜が黄色)」、「尿の色が濃くなる(赤茶色に近くなる)」などが挙げられます。

これらの症状が見られるようになったら、溶血性貧血でないかを疑って、獣医さんに相談するほうがいいでしょう。

では、なぜ犬が溶血性貧血になってしまうのかというと、その原因として考えられているのが、まずは「免疫機構の乱れ」です。

本来であれば、体内に入ってきた異物を攻撃する白血球などの免疫細胞が、なぜか赤血球を攻撃してしまうのです。

このように、免疫機構の誤作動が起きているものを「自己免疫性溶血性貧血(じこめんえきせいようけつせいひんけつ)」と呼ぶこともあります。

しかし、なぜ免疫機構に誤作動が起きるのかということは解明されていません。

他に、「外傷」が原因となるケースもあり、この場合には、「外傷性溶血性貧血(がいしょうせいようけつせいひんけつ)」と呼ばれることになります。

続いて、治療法についてですが、基本的には貧血が解消するまで、1~2週間の「内科療法」が施されます。

貧血症状が重い場合には、まれに「輸血」が行われることもあるようです。

血小板減少症


『血小板減少症(けっしょうばんげんしょうしょう)』というのは、犬の血液中に存在し、血を固める作用を持つ「血小板」の数が極度に減ってしまっている状態のことを指しています。

犬が血小板減少症になってしまった場合の主な症状としては、「口の中の点々とした出血(点状出血)」、「傷口の出血がなかなか止まらない」、「血尿」、「血便」、「鼻血出」などが挙げられます。

これらの症状のように、出血がなかなか止まらないというような状態が続くようであれば、血小板減少症を疑って、獣医さんに相談するほうがいいでしょう。

では、なぜ犬が血小板減少症を起こしてしまうのかというと、その原因として考えられているのが「骨髄の異常」です。

血小板を作り出しているのが骨髄ですので、ここに何らかの異常があれば血小板の産生量が減ってしまい血小板減少症につながってしまいます。

また、「脾臓の異常」が原因となる場合もあります。

脾臓は血小板を破壊する作用を持っているのですが、ここに異常があると必要以上に血小板が破壊され、減少してしまうのです。

もう一つ、「免疫機構の乱れ」が原因になることもあります。

本来であれば、体内に入ってきた外敵を攻撃する免疫機構が、なぜか血小板を攻撃してしまうというケースです。

続いて、治療法についてですが、今のところ血小板減少症に対する決定的な治療法はありませんので、基本的には「対症療法」が中心となります。

また、骨髄や脾臓の異常など、他の疾病が原因の場合は、それら「基礎疾患の治療」が行われます。

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