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目次

パグ

『パグ』というのは、中国原産の犬種で、暑さにめっぽう弱いことでも知られている「小型犬」です。
パグのルーツは、紀元前400年以前にまでさかのぼります。
当時、中国王室では「ローツ」と呼ばれる犬が飼育されていたのですが、どうやらこの犬がパグの祖先犬のようです。
また、「マスティフ」との血縁関係もあったようで、その特徴がところどころに残されています。
パグは、オランダ王室と密接な関係が有ることで知られているのですが、どうやらオランダの東印度会社を介して中国からヨーロッパに渡ったと言う説が有力なようです。
オランダ王室では、王家のシンボルになり、王の肖像画にも描かれていますから、かなりの寵愛を受けていたのでしょう。
その後、イギリスへ渡ったパグは、ウィリアム3世からビクトリア女王の時代まで王室や貴族社会にもてはやされることになります。
また、フランスではナポレオン婦人がパグを寵愛していたこともよく知られていて、一説ではナポレオンに秘密の伝令を伝えたと言うエピソードまで残っているようです。
身体的な特徴としては、ガッシリとした身体に、しわくちゃな顔とつぶれた鼻、それに飛び出しそうな瞳などが挙げられます。
性格的な面を見ると、明朗活発で愛嬌にあふれ、友好的な犬種と言えます。
とても辛抱強い面も持っていますから、人間の子供ともうまく遊んでくれるようです。
プライドが強く頑固な面もありますが、的確な状況判断が聡明な犬ですので、そこが大きな魅力といえるでしょう。
ただし、暑さには弱いですから、夏場は注意が必要です。

バセー・アルティジャン・ノルマン


『バセー・アルティジャン・ノルマン』というのは、フランス原産の犬種で、何事も熱心に取り組み茨の中でも突き進むほどエネルギッシュな「中型犬」です。
バセー・アルティジャン・ノルマンのルーツは、1600年ごろにさかのぼります。
基礎犬となったのは「ダルトワ・バセット」と「ノルマン・バセット」という2つの犬種で、この2つを融合させることでバセー・アルティジャン・ノルマンが誕生します。
当初は、怠慢で気難しく扱いにくかったようですが、改良が長年続けられたことで能力と性格が改善され、1924年に完成を見ます。
この改良によってスタミナは若干失われたようですが、性格は以前と打って変わって友好的になり集中力なども大幅に向上したと言われています。
バセー・アルティジャン・ノルマンの主な活躍の場は、ノウサギやキツネなどの狩りでした。
現在でも「猟犬」として活躍していますが、もちろん「ペット」や「ショードッグ」としても飼育されていて、フランスはもとよりイギリスやベルギー、オランダ、北欧などでも人気を博しています。
身体的な特徴としては、胴長短足ながらも筋肉質で引き締まり、ほっそりとした容姿を持っていることが挙げられます。
性格的な面を見ると、活発で従順なうえ社交的ですし、しつけの飲み込みも早いですからペット向きと言えます。
ただ、狩猟犬ならでは頑固さを持っていることと、吠え声が低くよく響くことなどから、集合住宅での飼育には向いていません。

バセット・ハウンド

『バセット・ハウンド』というのは、イギリス原産の犬種で、猟犬ながらもあまり動きたがらないという「中型犬」です。
バセット・ハウンドのルーツは、フランスの修道僧が「ブラッド・ハウンド」などを基礎に作り出した、背の低い犬だったのではないかと言われています。
そして、フランスやベルギーといった、ヨーロッパの国々で貴族や王族の庇護を受け、繁栄を続けてきたようです。
その後、19世紀後半と20世紀前半とに、「ブラッド・ハウンド」や「アルテジャン・ノルマン」などと掛け合わせて身体のサイズが調節され、現在のバセット・ハウンドの体型が作られます。
なお、バセット・ハウンドという名前は、フランス語で「短い」という意味の「bas」に由来しているという説と、鳴き声が低いことから「バス(bass)」に由来しているという2つの説があります。
身体的な特徴としては、何といっても、その胴長短足の体型が挙げられるでしょう。
この短足と大きな頭のために地面に鼻を近づけやすくなっていますし、長く垂れた耳が聴覚をさえぎって、嗅覚に神経を集中させやすいと言われています。
また、短い足は茂みの中でも自由に動けるというメリットもあるようです。
性格的な面を見ると、忍耐強く献身的で人なつこいことなどが特徴ですが、運動嫌いであまり動こうとしないことが最大の特色といえるでしょう。
その一面で、嗅覚が鋭いために匂いをかぐことに夢中になり、交通事故などにあってしまうこともありますから、十分な注意が必要です。

バセンジー


『バセンジー』というのは、コンゴ原産の犬種で、勝手気ままでマイペースな性格を持つ「中型犬」です。
バセンジーのルーツは、中央アフリカのコンゴに住んでいたピグミー族が飼っていた「狩猟犬」だと考えられています。
古代エジプトのファラオには、バセンジーが献上されたと言う記録がありますし、同じ時代の遺跡からは、バセンジーらしき犬が描かれた美術品や壁画が出土していることから
かなり古い時代にバセンジーがエジプトで保護されていた事が想像できます。
エジプトが滅亡すると、その後はコンゴの奥地で人生き残り、19世紀末にイギリスの調査団が発見するまでは、数千年の長きに渡って外界から隔絶された状態だったようです。
なお、発見された当初は、「ザンデ・ドッグ」や「コンゴ・テリア」など、部族や場所にちなんだ名前で呼ばれていたとされています。
身体的な特徴としては、額にある縦に深いしわと、シッポがカールして背中の上にまで巻き上がていることなどが挙げられます。
また、雌犬が年1回だけ発情期を迎えるということもバセンジーの大きな特徴といえるでしょう。
一般的に雌犬は年2回発情期を迎えるのですが、バセンジーだけが年1回となっています。
性格的な面を見ると、とにかくマイペースで命令されることを嫌います。
ですから、訓練やしつけは難しい犬といえるでしょう。
好きなことだけをして、後は飼い主に甘えるという、ある意味ではわかりやすい性格ですが、その一方で他人は警戒心丸出しでそっけない態度を取るという、ちょっと困ったところのある犬種です。

パーソン・ラッセル・テリア


『パーソン・ラッセル・テリア』というのは、イギリス原産の犬種で、足が長くてスマートな体型の「小型犬」です。
このパーソン・ラッセル・テリアは、基本的には「ジャック・ラッセル・テリア」と非常に近い犬種で、ほぼ同じといってもいいほどです。
ジャック・ラッセル・テリアの犬名が、この犬を作り出した「ジョン・ラッセル牧師」に由来していることは有名ですが、パーソン・ラッセル・テリアの「パーソン」というのも「牧師」を意味していて、事実上ジョン・ラッセル牧師に由来しているものです。
ジャック・ラッセル・テリアは、キツネ狩りのために様々な犬種と交配させることで品種改良が行われていったのですが、その流れの中で短脚化し小型化していくようになります。
そこで、ジョン・ラッセル牧師が愛したと言われている、当時のテリアの姿と能力を求めるということから復元されたのが、現在のパーソン・ラッセル・テリアです。
身体的な特徴を見ても、パーソン・ラッセル・テリアとジャック・ラッセル・テリアは似ているため、区別するのが難しくなっています。
ただ、総体的にパーソン・ラッセル・テリアの方がジャック・ラッセル・テリアよりも長い足を持っていて、スマートな印象を与えます。
性格的な面を見ると、やはりテリア種ですから、いつも愛嬌たっぷりに動き回っていることが特徴と言えます。
いつも楽しいことを探しているように目を光らせていますし、何かに熱中していないと気がすまないように動き回っている犬種です。

ハバニーズ


『ハバニーズ』というのは、キューバ、または地中海西部原産の犬種で、純白でフワフワし風貌の、まさに愛玩犬と呼ぶにふさわしい「小型犬」です。
ハバニーズの元になった犬種は地中海原産とされいてますが、16世紀頃に「ラップ・ドッグ」のような犬がキューバに持ち込まれ、これが改良されたようです。
ルーツはカナリア諸島最大の島であるテネリフェ島にいた「ビション・テネリフェ」と、そこから派生した犬種と考えられていて、スペインからキューバに移住した農夫や貴族とともに渡ってきたと考えられています。
やがて、ブルジョアが台頭する時代になると、ハバニーズは持ち前の人なつっこさでブルジョア階級の人々からも愛され、数百年にわたり血統が維持されていきます。
時が経ち1953年になるとキューバ革命が起こります。
その後、犬と共に数名の人々がアメリカへと渡るのですが、その時のわずか11頭の犬が、今日のハバニーズの原型となるのです。
ハバニーズは、巻き上がったシッポや短い口吻、垂れ耳などを持つ「ビションファミリー」に属する犬種で、キューバの国犬に指定されています。
身体的な特徴としては、何といってもシルクを思わせるような滑らかで光沢のある被毛が挙げられるでしょう。
一見すると暑そうですが、直射日光から皮膚を守り熱がこもりにくいため、意外と暑さには強いようです。
性格的な面を見ると、人と一緒にいることが何よりも大好きで、子どもたちにも優しく接してくれますから家庭犬としては最適でしょう。
最近では、その愛らしさから「セラピードッグ」としても活躍しています。

バーニーズ・マウンテンドッグ


『バーニーズ・マウンテン・ドッグ』というのは、スイス原産の犬種で、何が起きても大騒ぎすることなく、じっくり状況判断ができる「大型犬」です。
バーニーズ・マウンテン・ドッグは、スイスでは「ベルンの山犬」という意味で「Berner Sennenhund」と呼ばれているのですが、この「Berner」を英語読みしたことから「バーニーズ」と呼ばれ犬名になったようです。
バーニーズ・マウンテン・ドッグのルーツは、2000年以上前の古代ローマにさかのぼります。
当時の古代ローマ軍が、軍用犬として「マスティフ系」の大型犬をスイスに持ち込むのですが、その犬とスイス土着の牧畜犬が混血したものが基礎犬となったようです。
山間部は過酷な環境ですから、そこで牧畜業の手伝いをしたり、また市街地では乳製品などを運搬するときの引き役などが、主な役割だったと考えられます。
ですが、第一次世界大戦後になると自動車をはじめとした輸送機関が発達したことにより、バーニーズ・マウンテン・ドッグの必要性が薄れ絶滅の危機に瀕します。
それを危惧したブリーダーや「アルバート・ヘイム教授」の努力によって、当時残っていた数頭の犬から復元されたのが現在のバーニーズマウンテンドッグです。
身体的な特徴としては、重い荷車をひいてきただけのことがあり、がっしりと均整のとれた力強い体格を持っていることが挙げられます。
性格的な面を見ると、自分の判断で臨機応変に動き回る賢さがあり、いつでも自信に満ちているような姿が印象的です。

パピヨン


『パピヨン』というのは、フランスとベルギーが原産の犬種で、フランス語で「蝶」を意味するその名のように大きな耳を持つ「小型犬」です。
パピヨンのルーツは、スペイン原産の「スパニッシュ・ドワーフ・スパニエル」と、北方の「スピッツ系の」犬種だと考えられています。
16世紀になると、ヨーロッパの貴族階級の中でも、特に貴婦人からの人気を集め、当時の肖像画ににはパピヨンの姿が頻繁に描かれています。
フランスの「ルイ14世」や「ポンパドゥール婦人」、それに「マリーアントワネット」らの寵愛を受けたことは有名で、このパピヨンという名前はマリーアントワネットが命名したという説もあります。
パピヨンというのは、前述のとおりフランス語で「蝶」を意味する「papillon」から来ているのですが、飾り毛のあるシッポがリスのように見えることから「スクウィール(リス)・スパニエル」と呼ばれていたこともあるようです。
身体的な特徴としては、何といっても大きな耳が挙げられますが、それ以外に被毛は「白地に有色の斑があるもの」という規定があることも知られています。
ただ、最近では全体に白色化してきていて、斑も徐々に小さくなってきているようです。
性格的な面を見ると、活発にはしゃぎ回る元気な犬ですが、わがままになりやすいので注意が必要です。
甘やかしていると、自分が主人以上だと錯覚しやすいので、しっかりとしたしつけをすることがとても重要になってきます。

ハリア


『ハリア』というのは、イギリス原産の犬種で、イングリッシュ・フォックスハウンドを小型化したような風貌を持つ「中型犬」で、『ハリヤー』と表記されることもあります。
ハリアは、主にウサギ狩りのお供として発展したため、「野うさぎの猟犬」という意味の「ヘア・ハウンド」という異名を持っています。
ルーツについては、ハッキリとしたことはわかっていないのですが、ノルマン人がイギリスに持ち込んだ「サザンハウンド」を起源とする説が有力で、他に「イングリッシュフォックスハウンド」に「ブラッドハウンド」や「バセットハウンド」、あるいは「グレイハウンド」などを交配させて作られたという説もあるようです。
記録として残っている中での最古のハリアは、1260年代に「エリアス・デ・ミッドホープ卿」が、ウサギ狩りのために改良した猟犬たちです。
この時の犬は、優れた猟犬として西ヨーロッパやウェールズなどに伝播していきますし、アメリカでは1700年代から猟に用いられているようです。
なお、ハリアという犬名についても、語源は明らかにされていませんが、ノルマン語で「猟犬」という意味の「harier」から来ているという説が有力です。
身体的な特徴としては、短毛で垂れ耳なことが挙げられますが、前述のとおり「イングリッシュフォックスハウンドの小型版」と呼ばれることもあれば、筋肉質であることから「筋肉増強剤を打ったビーグル」などと呼ばれることもあるようです。
性格的な面でも、フォックスハウンドより遊び好きで、ビーグルほどは活発でないという中間的な要素を持っています。

ビアデッド・コリー


『ビアデッド・コリー』というのは、イギリスのスコットランドが原産の犬種で、イタズラが大好きでお茶目な性格を持つ「中型犬」です。
ビアデッド・コリーのルーツについては、ハッキリとしたことはわかっていないのですが、外見から判断すると、「オールド・イングリッシュ・シープドッグ」に似ていますので、血統上の関係があると考えられます。
他に「ポーリッシュ・ローランド・シープドッグ」や「マジャール・コモンドール」などとの血縁関係も推測されています。
1514年に2頭のポーリッシュ・ローランド・シープドッグが、ポーランドからスコットランドに持ち込まれたという記録が残っていますので、こちらの説も有力と言えそうです。
ビアデッド・コリーは、スコットランド南部のピーブルシャー地方で、「家畜業にはなくてはならない犬」として重宝されていました。
この地方は、岩山や荒れ地であるうえに気候条件も厳しかったのですが、それにもよく適応し、家畜の移送や護衛という役割を担っていたようです。
ピーブルシャー地方の牧畜家がビアデッド・コリーの流出を拒んでいたため、しばらくは広まらなかったのですが、第二次世界大戦後には世界の注目を集めるようになります。
身体的な特徴としては、全身が粗毛で覆われていることと、顔の前にも長毛が垂れ下がっていることなどが挙げられるでしょう。
性格的な面を見ると、家族思いでとても優しい犬ですが、とにかく飼い主さんと一緒にいたい甘えん坊でもあります。
信頼関係さえしっかりと築ければ、いい家庭犬になるでしょう。

ビーグル


『ビーグル』というのは、イギリス原産の犬種で、あの「スヌーピー」のモデルとなったことでも知られている「小型犬」です。
ビーグルのルーツは、15世紀頃のイギリスでウサギ狩り用として使われていた「ハウンド種」に、「ブラッド・ハウンド」や「ハリアー」などの影響があって生まれたと考えられています。
ウサギ狩りには、小さくて持ち運びやすいビーグルが、猟師の間で大人気だったようです。
比較的早い時期からアメリカにも渡っていたのですが、1861~1865年の南北戦争の頃になると、アメリカ南部で飼われていたビーグルイギリスから輸入されたビーグルを交配させることで、現在のビーグルの基礎ができたようです。
なお、ビーグルという名前は、フランス語で「小さい」という意味の「beigle」が訛ったものという説が有力ですが、吠え声が歌うように聞こえることから「開いたのど」という意味の古いフランス語に由来するという説もあるようです。
身体的な特徴としては、やや大きめの垂れ下がった耳が挙げられますが、大変な食いしん坊であることもビーグルの特色です。
というのも、ウサギ狩りの時には何日も前から空腹にさせ、神経を研ぎ澄ますということが行われてきていて、その習慣が身についてしまっているのです。
そのため常に食に対して貪欲ですし、底抜けの大食漢ですから、飼ってみると驚くかもしれません。
性格的な面を見ると、猟犬には珍しく集団飼育になじみやすいことが大きな特徴です。
また、人間が大好きで、ご褒美も大好きですから、折にふれてよくほめてあげるといいでしょう。

ビション・フリーゼ


『ビション・フリーゼ』というのは、フランス原産の犬種で、昔のヨーロッパでは病人が暖房代わりに抱いて寝ていたと言われている「小型犬」です。
ビション・フリーゼのルーツは、アフリカ北西沖にあるカナリア諸島のテネリフェ島にいた、古い土着犬だと考えられています。
この土着犬は、スペインの船乗りが持ち込んだようですが、14世紀になるとイタリア人がカナリア諸島でこの犬を発見し、逆輸入のような形でヨーロッパに持ち込まれたようです。
当時は、「抱き犬」が貴婦人に好まれ、それにより交易品としても重要だったようです。
珍しい犬の発見は船員の副業のようなもので、特にスペインでは海運業が盛んだったためビション・フリーゼも注目されたようです。
逆輸入だったこともあってビション・フリーゼの知名度はすぐに上がり、ヨーロッパの貴族社会では破格の高値で取り引きされていと言われています。
16世紀のフランスでも、貴婦人たちによって競うように寵愛されていたようです。
やがて19世紀後半になると大衆化し、街中でもビション・フリーゼは多く見られるようになりました。
身体的な特徴としては、ガッシリとした筋肉質の身体の上にある、フワフワの被毛が挙げられるでしょう。
ちなみにビション・フリーゼというのは、フランス語で「縮れ毛で飾る」という意味ですから、特徴をそのまま名前にしていると言えます。
性格的な面を見ると、 感受性が豊かなので飼い主の喜怒哀楽を敏感に察知し、上手に立ち回るという賢さを持っています。

ピレニアン・シープ・ドッグ


『ピレニアン・シープドッグ』というのは、フランスが原産の犬種で、『ピレニアン・シープドッグ・ロングヘアード』と『ピレニアン・シープドッグ・スムースフェイスド』という2種類がある「中型犬」です。
ピレニアン・シープドッグの先祖に当たる犬は、「超古代犬種」と呼ばれているものの一つで、紀元前7000年?6000年ごろにクロマニヨン人が飼育していたのではないかと言われているほど古いものです。
今のピレニアン・シープドッグに直接的につながる犬種が生まれた時期は不明ですが、早ければ紀元元年前後、遅くとも13世紀頃といわれていますので、いずれにしても古代犬種であることに変わりはないようです。
主に「牧羊犬」として活躍していたのですが、同じ地域が原産の「グレート・ピレニーズ」とコンビを組み、それぞれ役割を分担していたと言われています。
その後、第一次世界大戦になると「軍用犬」として徴兵され、「伝令犬」や「偵察犬」、「救護犬」など、様々な場所で用いられていました。
一時は絶滅の危機にも瀕しましたが、愛好家の手によって保護され、現在に至っています。
身体的な特徴としては、引き締まった身体に細い足、垂れ耳とサーベル形の垂れ尾などが挙げられます。
性格的な面を見ると、活発で明るく勇敢なのですが、警戒心が強く神経質な面も持ち合わせています。
運動量は普通ですので、家庭犬としては飼いやすいと言えますが、無駄吠えする傾向があるので、しっかりとしつける必要があるでしょう。

ピレニアン・マスティフ


『ピレニアン・マスティフ』というのは、スペインが原産の犬種で、とても優しい顔が印象的な「大型犬」です。
ピレニアン・マスティフのルーツは、紀元前1000年頃にフェニキア人が、チベットからきた「チベタン・マスティフ」をイベリア半島へ送ったことが始まりだと考えられています。
このチベタン・マスティフがピレネー山脈に送られ、地元の犬と交配させられたことでピレニアン・マスティフが作られたようです。
また、スペインで生まれた「スパニッシュ・マスティフ」は兄弟種で、ルーツも同じくチベタン・マスティフだと言われています。
ピレニアン・マスティフの主な役割は、家畜を守るための「護畜犬」だったのですが、羊を別の放牧地へ移動させるためにも用いられたようです。
第ニ次大戦後には絶滅の危機に陥るのですが、1970年代になるとスペインで「保存会」が立ち上げられ、絶滅を回避しました。
現在では「ペット」や「ショードッグ」として、各国で飼育されています。
身体的な特徴としては、グレート・ピレニーズと似ているのですが、頭部が大きくがっしりしていることと、被毛には必ず有色の斑が入っていることなどが挙げられます。
筋肉隆々でがっしりとしていますが、その顔つきは決して獰猛ではなく優しいことも大きな特徴です。
性格的な面を見ると、やはり温厚で優しく、普段はスローペースなのですが、いざとなると勇敢で俊敏に動くため、頼りになる犬といえるでしょう。
一瞬のうちに的確な状況判断ができる、とても聡明な犬でもあります。

ファラオ・ハウンド


『ファラオ・ハウンド』というのは、マルタ島が原産の犬種で、エジプト王墓にその姿を刻まれたことでも知られている「大型犬」です。
ファラオ・ハウンドは古代エジプトにルーツがあり、地中海のマルタ島で発展したと考えられていて、現在はマルタ島の国犬に指定されています。
ツタンカーメン王墓の入り口にファラオ・ハウンドに似た犬の像が発見されていることから、紀元前にエジプトからマルタ島にやってきた犬が、祖先だと言われています。
マルタ島では優れた猟犬としてもてはやされたのですが、その能力を買われて遠くフランスからも引き合いがあったようです。
1920年代に、最初のファラオ・ハウンドがマルタ島からイギリスに持ち込まれたという記録はあるのですが、そのときは繁殖が行われなかったので途絶えてしまいます。
ですが、1960年代になると、再び数頭のファラオ・ハウンドが持ち込まれ、そこから計画繁殖が行われ現在に至っています。
身体的な特徴としては、無駄のない筋肉で鍛え上げられた美しい肉体を持っていることが挙げられるでしょう。
また、走る姿が惚れ惚れとするほどに華麗なことも、ファラオ・ハウンドの大きな特徴といえるでしょう。
被毛は短めで、大変美しい毛並みとなっていますので、エジプト王墓にその姿を刻まれたこともうなずけます。
性格的な面を見ると、主人に対しての服従心や忠誠心が高いことが大きな特徴です。
主人が満足することや、ほめてもらうことが何よりも嬉しいと感じますので、そのためなら、どんなに難しい仕事でも積極的にこなそうとします。

フィールド・スパニエル


『フィールド・スパニエル』というのは、イギリス原産の犬種で、シルクを思わせるような美しい被毛が特徴的な「中型犬」です。
フィールド・スパニエルのルーツは、19世紀の末にさかのぼります。
当時のイギリスで「サセックス・スパニエル」と「イングリッシュ・コッカー・スパニエル」の交配で作り出された犬種だと言われているのですが、当初は胴長短足で太り気味の体型だったようです。
そのため、ハンターたちからも可愛がられず、不遇の時代が続くのですが、1950年代になると流れが変わり始めます。
外見的にも機能的にも、フィールド・スパニエルを洗練しようとする動きが高まり、「イングリッシュ・スプリンガースパニエル」と交配させることによって、現在のフィールド・スパニエルの基礎が出来上がるのです。
身体的な特徴としては、何といっても光沢のある「ブラック・タン」や「レバー」、それに「ローン」の被毛が挙げられます。
まるで、やわらかなシルクを思わせるほどに艶やかな被毛からは、気品すら感じられます。
そのため、近寄りがたいような雰囲気を感じることもありますが、性格的な面を見ると、そんなことはなく、温和で活発で、とても遊び好きだったりします。
独特の愛嬌も持っていますから、一見した時とのギャップに驚く人もいるかもしれません。
また、見知らぬ人に対しては警戒心を持ちますが、決して攻撃的になることはありませんので、余分な心配は不要です。
ただし、レーニングは少し厳しいものが必要といわれていますので、初心者向きではないかもしれません。

プチ・バセット・グリフォン・バンデーン


『プチ・バセット・グリフォン・バンデーン』というのは、フランス原産の犬種で、その短い足が親しみを感じさせる「小型犬」です。
なお、『プチ・バセー・グリフォン・バンデーン』や『プチ・バセ・グリフォン・バンデアン』などと表記されることもあります。
プチ・バセット・グリフォン・バンデーンの原産地は、フランスの中でも「ヴァンデ地区」と呼ばれる場所で、岩場が多く、林が生い茂っているような土地でした。
そこで、このような環境下でも素早く動き回るよう、粗めの被毛や地面をはいずるように歩ける短い足、それに鋭い嗅覚を持った犬がほしいということから、プチ・バセット・グリフォン・バンデーンが生み出されます。
最初のスタンダードが作られたのは1898年で、1909年には「バセット・グリフォン・バンデーン」として犬種協会に登録されています。
身体的な特徴としては、何といっても、その短い足があげられるでしょう。
これは、同じ系統の犬種である「グラン・バセット・グリフォン・バンデーン」を短足化したためなのですが、これによりイバラやトゲが繁茂している場所でも素早く動き回れます。
ただ、足が短くなったことで、背中への負担は大きくなっているようです。
性格的な面を見ると、外交的で友好的で、それに独立心が強いことなどが知られています。
また、持ち前の快活さを生かして、「セラピードッグ」として活躍することもあるようです。
やや頑固な面も持っていますので、しつけには時間がかかる方でしょう。

プチ・ブラバンソン


『プチ・ブラバンソン』というのは、ベルギー原産の犬種で、そのひょうきんさのために人気を集めている「小型犬」です。
プチ・ブラバンソンのルーツは、1800年代にさかのぼります。
「ブリュッセル・グリフォン」や「ベルジアン・グリフォン」を短吻種に改良する時に生まれたのですが、これはプチ・ブラバンソンを作ろうとしていたと言うよりも、副産物として生まれてきたという方が正確なようです。
上記のブリュッセル・グリフォンとベルジアン・グリフォンに、さらに「パグ」が掛け合わされ、短毛の仔犬が生まれるのですが、これがプチ・ブラバンソンで、いつの間にか固有の犬種として繁殖されるようになっていきます。
主に「ネズミ狩り」のためや「愛玩犬」として飼われていたのですが、そもそもが副産物だったので安価ということもあり、庶民階級での人気が高かったようです。
もちろん現在は、副産物ではなく固有の犬種として扱われていて、ベルギーをはじめ、各地で飼育されています。
身体的な特徴としては、つぶれたマズルにシワのある顔が挙げられるでしょう。
パッと見たところではパグの色違いのようでもありますが、パグの顔は「困り顔」なのに対し、ブラバンソンは「怒り顔」であるところが大きな違いです。
性格的な面を見ると、朗らかで知性的、それでいてひょうきんさも持ち合わせています。
マンションなどの集合住宅でも飼育できる犬種ですが、寝ているときには大きな「いびき」をかくので、そこには注意が必要でしょう。

ブービエ・デ・フランダース


『ブービエ・デ・フランダース』というのは、ベルギーやフランスのフランドル地方が原産の犬種で、あの名作「フランダースの犬」のパトラッシュのモデルにもなった「大型犬」です。
ブービエ・デ・フランダースのルーツは、16世紀前後にベルギーとフランスの国境地帯にある「フランドル地方」にスペイン人が持ち込んだ「牧畜犬」だと考えられています。
第1次世界大戦中は、フランス軍の「医療犬」として、戦場で活躍したのですが、この戦争のために故郷のフランドル地方が荒廃し、ブービエ・デ・フランダースも絶滅の危機に瀕します。
その後、生き残った数頭の犬から再生されたのが現在のブービエ・デ・フランダースなのです。
ちなみに、ブービエ・デ・フランダースという名前は、フランス語で「家畜追い」を表す「bouvier」から付けられているということですので、「フランドル地方の家畜追い」という意味になります。
身体的な特徴としては、粗くて硬い濃色の被毛と、眉毛や口ヒゲ、アゴヒゲなどが挙げられます。
ただ、作業犬として様々な用途に応じられるよう改良されてきたため、毛色や大きさなどには様々なタイプが存在しているようです。
性格的な面を見ると、飼い主さんには忠実で、苛酷な労働であっても、最後までねばり強くやりぬく頑張り屋さんのようです。
また、子供にも忠実に従いますので、まさに「フランダースの犬」のパトラッシュそのものといえるでしょう。
ただ、なぜか日本のアニメでは別犬種として描かれています。

ブラック・アンド・タン・クーンハウンド


『ブラック・アンド・タン・クーンハウンド』というのは、アメリカ原産の犬種で、アライグマの天敵としても知られている「大型犬」です。
ブラック・アンド・タン・クーンハウンドは、1700年代のアメリカで、「アライグマ」や「キツネ」、「イノシシ」、「シカ」、「ヤマネコ」、「クマ」などの動物を狩る時の「猟犬」として発展してきました。
イギリスで数千年の歴史を持つといわれている、絶滅種の「タルボットハウンド」や「ブラッドハウンド」、さらにブラック・アンド・タンの被毛が特徴となっている「バージニアフォックスハウンド」といった犬種の血統も組み込まれているようです。
これらの犬種の特徴をうまく引き継いでいて、 ブラッドハウンドからは鋭い嗅覚を、そしてフォックスハウンドからは木の上に獲物を追い込む「ツリーイング」の才能を譲り受け、得意としています。
なお犬名は、被毛色である「ブラック・アンド・タン」と、「アライグマ狩りが得意な猟犬」という意味の「クーンハウンド」が合わさったものです。
身体的な特徴としては、「ドーベルマン」を思わせるような黒と褐色の被毛パターン、体長に比して長い足、それにきわめて長く薄い耳などが挙げられるでしょう。
また、警戒すると長いシッポがピンと垂直に立つことも大きな特徴です。
性格的な面を見ると、友好的で温和ですし他の動物や子供とも上手く共生することができます。
ですが、嗅覚が鋭いために、一度においに執着してしまうと、そこから引き離すことは難しいようです。

ブラック・ロシアン・テリア


『ブラック・ロシアン・テリア』というのは、ロシア原産の犬種で、ロシアでは軍用や警察用の犬としても用いられている「大型犬」です。
ブラック・ロシアン・テリアは、1950年代ごろから作られ始めた犬種ですので、比較的歴史は浅いのですが、ロシアの象徴として扱われている犬でもあります。
ロシアでは、優秀で強靭な軍用犬種を作り出すということで、当時最も優秀な犬だった「ジャイアント・シュナウザー」の雄犬を基礎犬とします。
現在のブラック・ロシアン・テリアがシュナウザーのように見えるのは、そのためのようです。
このジャイアント・シュナウザーの雄犬と、「エアデール・テリア」や「ロットワイラー」、「ニューファンドランド」、「イースト・ヨーロピアン・シェパード」、「コーカシアン・シェパード・ドッグ」、「ボルゾイ、グレート・デーン」、「モスクワン・レトリーバー」、「ロシアン・ライカ」など、数多くの種類の雌犬と掛け合わせることでブラック・ロシアン・テリアが形作られていきます。
その後、現在に至るわけですが、今はでは軍用や警察用だけではなく、民間の「番犬」や「ペット」としても飼われ、人気を集めています。
身体的な特徴としては、筋肉質のボディの上にやわらかいアンダーコートと粗いオーバーコートが覆いかぶさった、密で硬い被毛が挙げられるでしょう。
性格的な面を見ると、自信に満ち溢れ、穏やかなことが大きな特徴です。
飼い主に忠実で、人間との深い結びつきが必要ですから、たっぷりと愛情をかけてあげることが大切です。

ブラッコ・イタリアーノ


『ブラッコ・イタリアーノ』というのは、その名の通りイタリアが原産の犬種で、『イタリアン・ポインター』と呼ばれることもある「大型犬」です。
ブラッコ・イタリアーノは、世界最古の「ポインティング・ドッグ」のひとつと考えられていて、そのルーツは紀元前5世紀ごろにまでさかのぼります。
当時の、イタリアの猟犬と「カーネ・ディ・マチェライオ」と思われるモロシアンタイプの犬種を交配させて作られたのですが、それから何百年もの間、イタリアで唯一のポインターとなります。
やがて、ピエモンテ地方で「ピエモンテ・ビアンコ・アランチオ」という犬種が発展し、ロンバルディア地方では「ロンバルディア・ロアノ・マロネ」が発展していきます。
これら、2つの犬種は、それぞれに違った特徴や長所を持っていて、改良の過程では両方のタイプに「ブラッドハウンド」の血が加えられたようです。
その後、時が進み、第二次世界大戦時になると、どちらも絶滅寸前となります。
、特にロンバルディア・ロアノ・マロネの方は、数頭しか残ないほど個体が減少したのですが、戦後になると愛好家の手によって回復していきます。
とはいえ、今でもやや珍しい犬種であることには変わりがありません。
身体的な特徴としては、ピエモンテ・ビアンコ・アランチオが細身で脚が長く、ロンバルディア・ロアノ・マロネはガッシリとした筋肉質であることが挙げられます。
性格的な面を見ると、どちらも穏やかでやさしいことが特徴です。

フラットコーテッド・レトリーバー


『フラットコーテッド・レトリーバー』というのは、イギリス原産の犬種で、「ラブラドール・レトリーバー」と「ゴールデン・レトリーバー」の長所を併せ持つことで人気急上昇の「大型犬」です。
フラットコーテッド・レトリバーのルーツは、19世紀の初頭に北アメリカのニューファンドランドからきた「レトリバー種」と、ヨーロッパ在来の「猟犬」が掛け合わさってできたものと考えられています。
当初は、被毛タイプによって、ウェーブの掛かった「ウェービーコーテッド」、短毛の「スムースコーテッド」、直毛の「フラットコーテッド」と、3つに分類されていたようです。
そんな流れの中で改良固定されたのが、フラットコーテッド・レトリバーだと考えられますが、正確に血統をたどることは難しく、容姿や能力などから「ラブラドール・レトリバー」、「セッター」、「ニューファンドランド」、「コリー」などの影響を受けていると推測されています。
このフラットコーテッド・レトリバーは、20世紀の初頭までイギリスで非常に高い人気だったのですが、「ラブラドール・レトリバー」や「ゴールデン・レトリバー」などが台頭してくることで、人気は下降してきたようです。
しかし、今ではまた、その魅力が見直され、徐々に人気上昇中といわれています。
身体的な特徴としては、被毛が単一色で美しいことが挙げられるでしょう。
性格的な面を見ると、忠実で従順ですし、とても賢く人なつこいですから、家庭犬向きと言えそうです。

プーリー


『プーリー』というのは、ハンガリー原産の犬種で、まるでモップに足が生えたような風貌が印象的な「中型犬」です。
プーリーのルーツは、1000年以上前に中近東の遊牧民だった「マジャール族」が、ハンガリーに持ち込んだ犬だと考えられています。
外観としては、プーリーと「コモンドール」はたいへん似ているのですが、プーリーの方が作業意欲が旺盛ですし、水中でリトリバーとしても才能を発揮したり、「牧羊犬」としても活躍するなど、総じて優秀といえるでしょう。
牧羊犬としてのプーリーは、群れから離れた羊がいれが、羊の背に飛び乗って方向をコントロールし、群れに戻すという芸当までこなしてしまいます。
またプーリーは、「チベタン・テリア」とも共通点が多く、同じ祖先を持っている可能性があります。
さらには、プーリーが「プードル」の祖先だったのではないかという説まであるようです。
17世紀以降は、フランスやドイツの牧羊犬とプーリーとの交雑が進み、「プーミー」犬種が生まれます。
その一方でプーリーが絶滅に近い状態となるのですが、1912年にプーリーの復元プログラムが実行され、現在のプーリーにつながっていくのです。
身体的な特徴としては、何といっても、モップを思わせるその被毛が挙げられるでしょう。
遠くから見ていると、まるでモップが歩いているようです。
性格的な面を見ると、とても賢くて、家族思いの優しい犬です。
物覚えがいい犬でもありますので、しつけに苦労することはないでしょう。

ブリアード


『ブリアード』というのは、フランスが原産の犬種で、大胆不敵でありながらも愛情溢れる性質を持つ「大型犬」です。
ブリアードのルーツは不明で、ハッキリとした記録が確認できるのは14世紀以降となります。
フランスの中でも、チーズで名高いブリー地方が原産地で、かなり早い時期から「番犬」や「牧羊犬」として、家畜を守るために飼育されていたと考えられます。
二つの大戦中には、ブリアードが「軍用犬」として用いられ、見張りやパトロール、物資輸送などの任務で活躍するのですが、同時に多くの犬が犠牲になってしまいました。
現在ブリアードは、フランスでもっとも知名度の高い牧畜犬として知られています。
他に、「ボースロン」や「ピカルディ」、「ピレニアン(グレートピレニーズ)」などのフランス産牧羊犬がいますが、知名度の点ではブリアードが抜きん出ているようです。
身体的な特徴としては、何といっても、全身を覆うロングヘアーが挙げられるでしょう。
特に、肩周辺や、目の上と頭部から長く垂れ下がった被毛は、ブリアードの印象を決定づけています。
また、この被毛に隠れて分かりにくいのですが、意外と筋肉質なボディを持っていることも大きな特徴です。
性格的な面を見ると、愛情深く優しいことが特徴ですが、番犬や軍用犬として活躍した歴史を持つだけあって、大胆不敵な面も持っています。
忍耐強さも持っていますが、訓練しやすいというわけではないので、飼い主さんには熟練が求められるかもしれません。

ブリタニー・スパニエル


『ブリタニー・スパニエル』というのは、フランスが原産の犬種で、タフで丈夫な足長のスパニエルとしても知られている「中型犬」です。
また、単に『ブリタニー』と呼ばれることもあります。
ブリタニー・スパニエルのルーツは、ハッキリとはわかっていません。
フランス・ブルターニュ地方の狩猟民が飼っていた「アガース」という犬が先祖という説もあるのですが、「フレンチ・スパニエル」の子孫であるという説のほうが一般的です。
フレンチ・スパニエルは12世紀ごろに犬種として完成したのですが、その後、さらに改良が加えられたのが、このブリタニー・スパニエルのようです。
なお、ブリタニー・スパニエルという名前は、発祥地といわれているフランス北西部のブルターニュ地方に由来しているようです。
身体的な特徴としては、体高と体長がほぼ同じ長さの「スクウェア・タイプ」で、骨太なうえ筋肉質であることが挙げられますが、そのおかげで、とても丈夫で持久力もあるタフな犬種となっています。
いつでも元気いっぱいですし、ハツラツと動きまわって、主人にまとわりつくことも大好きなようです。
性格的な面を見ると、活発で従順、しかも愛情深くて知的という素晴らしい特徴を持っています。
主人に対する愛情が強いだけでなく、温厚な平和主義者ですから、誰にでも友好的に接することができるということもブリタニー・スパニエルの大きな特徴といえるでしょう。
人に対して不用意に吠えることも少ない犬ですから、家庭犬として、安心して飼える存在だと言えます。

ブリュッセル・グリフォン


『ブリュッセル・グリフォン』というのは、ベルギーが原産の犬種で、ベルギー王室で飼育された室内犬としても知られている「小型犬」です。
ブリュッセル・グリフォンのルーツは、ベルギーの地犬とドイツの「アッフェン・ピンシャー」との混血だと考えられています。
ですが、そのベルギーの地犬がどういう犬種だったかということについては、ハッキリとしたことはわかっていません。
ベルギーでは、15世紀以前からネズミを捕るために小型犬を飼育していたのですが、このブリュッセル・グリフォンも、早い時期に「ヨークシャー・テリア」の血を取り入れることで、ネズミ捕りの能力を向上させたようです。
1880年頃になると、イギリスの「トイ・スパニエル」と交配させることで小型化され、さらにオランダやポーランドで人気だった「パグ」と交配させることで口吻が短くなりました。
そして、19世紀の後半になると、ベルギー王室で飼育されることになり、これ以降ブリュッセル・グリフォンの人気は急速に高まっていきます。
身体的な特徴は、被毛のタイプによって分けられていて、針金状の長毛を持つ「ラフ・タイプ」と、パグの影響を強く受けた短毛の「スムース・タイプ」という2種があります。
また、それぞれに別名があり、ラフの方は「ベルジアン・グリフォン」、スムースの方は「プチ・ブラバンソン」と呼ばれることもあるようです。
性格的な面を見ると、明朗活発で、いつも元気いっぱいなのですが、だからといって騒々しく騒いだりすることはありません。
王室で飼育されただけのことがあり、とても温厚で優しい犬です。

ブルドッグ


『ブルドッグ』というのは、イギリス原産の犬種で、強面の外見を持ちながらも、実は物静かな甘えん坊という「中型犬」です。
ブルドッグのルーツは、マスティフ系の犬種を改良したもので、イギリスで長期にわたって人気が高かった「ブルベイティング」が主な活躍の場でした。
ブルベイティングというのは、13世紀にイギリス貴族が始め、その後19世紀まで庶民の娯楽として人気があった見世物で、杭につながれた雄牛に数頭の犬を放ち、闘わせるというものです。
放たれた犬は、雄牛の鼻に噛み付くなどして倒すのですが、犬の持ち主には高額の賞金が支払われていたようです。
また、熊と犬を戦わせる「ベアベイティング」というものもありました。
ブルドッグは、これらの見世物で活躍できるように改良されてきたので、外見的な洗練よりも、攻撃性を優先させることに主眼が置かれます。
その結果、いかにも強面のブルドック特有の外観が出来上がってきたのです。
また、当時のブルドッグは体重が60kg近くもあり、性格も今以上に獰猛で攻撃的だったようです。
ですが、1835年になるとイギリスでは犬の闘技が廃止となり、それをキッカケとしてブルドッグは温和で穏やかな犬として生まれ変わります。
身体的な特徴としては、低い体高に広い肩幅、大きな頭と突き出た下顎という、いかにも闘犬らしい風貌が挙げられます。
しかし、性格的な面を見ると、物静かで温厚ですし、繊細で甘えん坊な面も持っています。
飼い主の愛情をいつでも確認したがりますので、十分に可愛がってあげることが大切です。

ブル・テリア


『ブル・テリア』というのは、イギリス原産の犬種で、卵形の顔につり目という、ひょうきんな風貌を持つ「小型犬」です。
ブル・テリアのルーツをたどっていくと、18世紀の中頃に行き着きます。
その名の通り、「ブルドッグ」と「テリア」を交配させて作られたのですが、当初は「ブル・アンド・テリア」と呼ばれ、その後ブル・テリアという名前に落ち着いたようです。
その当時、イギリスでは、犬と牛を闘わせる「ブル・ベイティング」や、熊と闘わせる「ベア・ベイティング」が盛んだったのですが、やがて人々の関心は犬同士を闘わせる「闘犬」に移るようになり、それをキッカケとしてブル・テリアの人気が高まりました。
いわゆる「闘犬種」ですので、強さが求められたのは言うまでもないのですが、そこはさすがにイギリスですので、「騎士道」に基づき、勇敢ではあっても闘争心は内に秘め、反撃はしても自らは挑まないという「フェアプレーの精神」を重んじて飼育されていたようです。
1835年になると、イギリスで闘犬が禁止されます。
その後は、攻撃性を排除して家庭向きの番犬になるよう改良され、それと共に体形も洗練されていったようです。
また、1930年代には一回りサイズの小さい「ミニチュア・ブルテリア」も作られています。
身体的な特徴としては、何といっても、のっぺりとした顔つきが挙げられるでしょう。
元々が闘犬だったとは思えないほどコミカルな風貌は、なんとも言えない親しみを感じさせます。
性格的な面を見ると、明るく陽気で、サービス精神が旺盛なことが特徴です。
ただ、気分を害すると、急に攻撃的になることがあるので注意が必要です。

ブル・マスティフ


『ブル・マスティフ』というのは、イギリス原産の犬種で、ライオンと互角に戦ったという記録も残っている頑強な「大型犬」です。
ブル・マスティフのルーツは、19世紀後半にイギリス貴族の番犬として飼育されていた「マスティフ」です。
当時、貴族の所有地や禁猟区に密猟者が入ることが多く、そのための番犬だったのですが、マスティフはやや役不足だったようです。
というのも、もっとも要求されたのが密猟者を捕える能力だったのですが、マスティフには「強さ」と「勇ましさ」はあったものの、密猟者を捕えるだけの「俊敏さ」がなかったのです。
そこで、強さと勇敢さを保ったまま敏捷性を付け加えるために、マスティフと「ブルドッグ」を交配させることで「ブル・マスティフ」が誕生したのというわけです。
このブル・マスティフは、体重がマスティフの3分の2程度なのにマスティフ同様の体力があり、しかも勇敢ということで、「番犬」としては最適な犬種として人気を集めます。
また、当時盛んだった闘犬の分野でも活躍していたようです。
身体的な特徴としては、見るからに力強い風貌が挙げられますが、ブル・マスティフの理想は「マスティフ6割、ブルドッグ4割」という比率だといわれています。
また、被毛の色は番犬という役割上、闇夜に溶け込むような濃いブリンドルが多いようです。
性格的な面を見ると、頑固で縄張り意識が強く、見知らぬものには警戒心を示すことなどが特徴です。
主人には忠実ですが、一度でも裏切られたりすると、攻撃をしかけてくることもあるようです。

フレンチ・ブルドッグ


『フレンチ・ブルドッグ』というのは、フランスが原産の犬種で、コミカルな風貌とは裏腹に、奥ゆかしくて繊細な性質を持つ「小型犬」です。
フレンチ・ブルドッグのルーツについては、ハッキリとしたことはわかっていません。
17世紀以前のフランスにいた闘犬種から始まったという説や、スペインの牛追い犬から始まったという説、それにイギリスのブルドッグから始まったという説など。色々です。
いちばん有力とされているのは「ブルドッグ起源説」なのですが、これが事実だとすると、1860年頃にイギリスの小型ブルドッグがフランスに渡り、「パグ」や「テリア」などと交配されて生まれたのが、フレンチ・ブルドッグの祖先ということになります。
 フレンチ・ブルドッグは、ネズミ駆除の目的で繁殖されていたのですが、その後、20世紀の中頃までは「労働者階級の愛玩犬」として広がっています。
やがて、上流階級の貴婦人達からの人気を集め、最近ではフランス以外の国でも「セレブのステータスシンボル」として、愛されています。
身体的な特徴としては、何といっても、「コウモリ耳」と呼ばれている、やや大きめの耳があげられるでしょう。
体格は頑丈な筋肉質で、とても健康的なのですが、対応調節が苦手で夏場は熱中症になることも多いので注が必要です。
性格的な面を見ると、物静かで繊細ながらも好奇心旺盛ですから、遊ぶのが大好きです。
とても思慮深く聡明でもあり、家族の会話は大部分理解できるといわれています。

ペキニーズ


『ペキニーズ』というのは、中国が原産の犬種で、かつては皇帝専用犬として飼育され、門外不出だったという「小型犬」です。
このペキニーズという名前は「北京」が由来となっていて、現在では「Beijing」と書かれますが、以前は「peking」だったため、そこから犬名になったようです。
ペキニーズのルーツは、ハッキリとはわかっていないのですが、恐らくヨーロッパの「小型スパニエル」がシルクロードなどを通じて中国に伝わったのだと考えられています。
他に、チベットから献上された「ラサ・アプソ」と血縁関係があるという説もあるようです。
ペキニーズは、中国の歴代宮廷内だけで飼育されるという、いわゆる「門外不出」の犬でした。
その期間は1000年以上にも渡り、中国皇帝の独占物として寵愛を受けていたようです。
歴代の皇帝が他界すると、その柩を墓に導くのはペキニーズの仕事だったとされていて、実際に1911年の「西太后」の葬儀では、ペキニーズが柩を先導しています。
身体的な特徴としては、ライオンを思わせるような先細りの体形と赤みがかった金色の被毛が挙げられますが、その風貌から「獅子犬」と呼ばれていたこともあるようです。
また、18世紀の宮廷絵画にもペキニーズが描かれていますが、現代のものと大差がなく、古い時代から身体には大きな変化はないようです。
性格的な面を見ると、マイペースで自尊心が強く、人に媚びることが少ないという、どちらかと言えばネコのような気質のイヌといえそうです。
ややわがままな傾向がありますので、じっくりとしつける必要がありそうです。

ベドリントン・テリア


『ベドリントン・テリア』というのは、イギリス原産の犬種で、子羊を連想させるような風貌を持つ「中型犬」です。
ベドリントン・テリアのルーツは、スコットランド・ボーダー州郊外のロスベリーの森で、ジプシーが飼っていた「ロスベリー・テリア」と呼ばれる犬種だと考えられています。
このロスベリー・テリアは小型犬でしたが、強い狩猟本能を持っていたため「カワウソ」や「イタチ」、「キツネ」といった害獣を狩るのに使われていたようです。
その後、「オッター・ハウンド」や「ダンディ・ディンモント・テリア」などと交配されるのですが、炭坑労働者たちからも人気が高く、ペットとして愛されていたようです。
1825年になると、ノーザンバーランド州のベドリントンに住む「ジョセフ・アインスレイ」が2頭のロスベリー・テリアを繁殖し、これが後のベドリントン・テリアの祖先となるのです。
身体的な特徴としては、何といっても、その子羊を連想させるような風貌が挙げられるでしょう。
長い垂耳と洋梨のような頭部は印象的です。
また、長い足も特徴的ですが、これは「ウィベット」と交配させた結果のようです。
性格的な面を見ると、主人に対しては忠実なのですが、他の犬や動物に対しては攻撃的になることもあるようです。
これは、狩猟犬の性質のためだと思われますが、一時期は闘犬として飼育されていたという説もあり、それが関係しているのかもしれません。
時には、主人にも手がつけられないほどヒステリックになることもあるようですから、しっかりとしたトレーニングが必要です。

ベルジアン・グリフォン


『ベルジアン・グリフォン』というのは、ベルギーが原産の犬種で、「ベルギー3兄弟」と呼ばれる犬種の中の1つでもあり、日本でも人気急上昇中の「小型犬」です。
このベルジアン・グリフォンと「ブリュッセル・グリフォン」、それに「プチ・ブラバンソン」を「ベルギー3兄弟」と呼ぶことが多いのですが、元々ベルジアン・グリフォンは、ブリュッセル・グリフォンと同一犬種として扱われていました。
それが、別の犬種として扱われるようになったのは1880年代で、貴族の間で流行していた「短吻種ブーム」の流れを汲んで、「パグ」や「キング・チャールズ・スパニエル」などとの交配も行われてきたようです。
ネズミを狩るためにも用いられていたのですが、貴族からの寵愛を受け、「愛玩犬」として非常に愛されてきた歴史を持っています。
本国のベルギーでは、現在でも人気の高い犬種なのですが、他の国ではあまり知られていませんでした。
ですが、最近になって日本でもブリーディングが行われるようになり、人気が高まってきているようです。
身体的な特徴としては、マズルが潰れていることと、ボサボサの口ヒゲやアゴヒゲ、眉毛が生えていることなどが挙げられるでしょう。
毛色はブラック・アンド・タンで、ブラックのベースカラーの上に、目の上やマズル、そして胸部や腹部などにタンのマーキングが入っています。
性格的な面を見ると、性格は明るく知的、主人には従順で人懐っこい面も持っています。
ただし、警戒心が強いため、見知らぬ人には激しく吠え立てることもあるようです。

ベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダール


『ベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダール』というのは、ベルギーが原産の犬種で、美しく華麗な漆黒の被毛がとても印象的な「大型犬」です。
ベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダールのルーツは、「牧羊犬」として、また夜間にオオカミから家畜を守る「番犬」としても活躍していた「ベルジアン・シェパード」、または「コンティネンタル・シェパード」と呼ばれる犬種です。
また、「ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレン」と「ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノア」も、同じベルジアン・シェパードが祖先です。
元々は、それらの犬種全てをベルジアン・シェパードと呼んでいたのですが、その中から黒い犬だけを選択的に掛け合わせて作られたのがベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダールで、1910年に新犬種として認定されてました。
第一次世界大戦中に、戦場での「見張り」や「情報の伝令」、それに「牽引き役」として活躍したことでも知られています。
身体的な特徴として挙げられるのは、何といっても、その光沢のある真っ黒な被毛で、長くて豊かな直毛のオーバーコートと、身体全体に密集しているアンダーコートの二層構造になっています。
性格的な面を見ると、活発で遊び好きということが特徴ですが、とても愛情深く繊細な感情の持ち主でもあります。
元々が牧羊犬だったこともあり、上手に訓練すれば、かなり優秀な家庭犬になるでしょう。
ただ、神経質で攻撃的になりやすいという側面もあるので、確実にコミュニケーションを取りながら育てることが大切です。

ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレン


『ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレン』というのは、ベルギーが原産の犬種で、長毛に精悍な黒いマスクが特徴的な「大型犬」です。
ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレンのルーツは「ベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダール」と同じく、「牧羊犬」として、また夜間にオオカミから家畜を守る「番犬」としても活躍していた「ベルジアン・シェパード」、または「コンティネンタル・シェパード」と呼ばれる犬種です。
このベルジアン・シェパードが犬種として認定されたのは1893年のことですが、その後1959年になると、ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレンと前述のベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダール、それに「「ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノア」という3種に分類されることになり、今ではそれぞれがベルギー国内で不動の地位を確立しています。
最近では、麻薬探知犬としての能力も認められ、「警察犬」や「軍用犬」、「警護犬」、「救助犬」、「セラピードッグ」、「障害者の補助犬」などとしても活躍しています。
身体的な特徴としては、やや黒みがかった黄褐色の被毛をを持っていることが挙げられるでしょう。
被毛の色以外はベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダールとほぼ同じですが、とても精悍な印象を与える犬種です。
性格的な面を見ると、忠実で我慢強く、物覚えもいいので、各種のトレーニングにもしっかりと応えます。
その辺りが警察犬などとしても活躍している所以なのでしょう。

ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノア


『ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノア』というのは、ベルギーが原産の犬種で、ベルジアン・シェパードの中でも唯一の短毛種として知られている「大型犬」です。
ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアのルーツは、「ベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダール」や「ベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレン」と同じく、「牧羊犬」として、また夜間にオオカミから家畜を守る「番犬」としても活躍していた「ベルジアン・シェパード」、または「コンティネンタル・シェパード」と呼ばれる犬種です。
1893年にベルジアン・シェパードが犬種として認定されているのですが、その後1959年になると、前述のやルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダールやベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレンとともに、このベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノア」も、独立した犬種として分類されます。
最近では、その訓練性能の優秀さから、「警察犬」や「警護犬」として活躍することが多いようです。
身体的な特徴は、ほぼベルジアン・シェパード・ドッグ・グローネンダールやベルジアン・シェパード・ドッグ・タービュレンと共通しているのですが、大きな違いは、このベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアが唯一の短毛種であるということです。
ですから、ベルジアン・シェパード系の3種類が並んでいても見分けはつけやすいでしょう。
性格的な面を見ると、とても賢く忠誠心も抜群であることが特徴です。
訓練次第では、人の心を読みながら、先回りして動くことができるという素質も持っていますので、素晴らしいパートナーになってくれるでしょう。

ボクサー


『ボクサー』というのは、ドイツが原産の犬種で、常に自信に満ちあふれて堂々とした雰囲気を漂わせている「大型犬」です。
ボクサーのルーツは、「マスティフの子孫」と言われている猟犬の「ブレンバイザー」に「ブルドッグ」を掛け合わせ、さらにフランスやスペイン原産の犬種を混血させることで作られたと言われています。
ドイツと言えば「シェパード」が有名ですが、そのシェパードと並んで「ドイツの科学的な犬作り手法の最大の成果」と言われています。
掛け合わされた犬種はハッキリとはわかっていないのですが、その顔つきを見ると、前述の「ブルドッグ」の他に「マスティフ」や「フレンチ・ブルドッグ」、それに「グレート・デン」などと交配されたと推測されます。
ボクサー、当初「闘犬」として利用されていたこともあるのですが、時代が進むと闘犬が禁止されてしまいます。
その後は「軍用犬」、「警察犬」、「猟犬」などに用いられただけでなく、第一次大戦下では「赤十字犬」として働き、これによって世界的に知られるようになりました。
身体的な特徴としては、筋肉質でスマートな胴体にブルドッグを思わせる顔がついていることが挙げられるでしょう。
闘犬や猟犬として使われていただけのことはあり、力は強い方です。
性格的な面を見ると、普段は物静かで、温厚で控えめなのですが、イザという時にはとても賢くて状況判断も的確にできますし頼り甲斐もあります。
ただ、とてもナイーブで傷つきやすい面も持っていますので、体罰や厳しい叱責は逆効果です。
穏やかに、しっかり諭すように育てることが大切です。

ボストン・テリア


『ボストン・テリア』というのは、アメリカが原産の犬種で、正義感が強くて紳士的な性質を持つことでも知られている「小型犬」です。
ボストン・テリアのルーツは、イギリスからアメリカに輸入された「ブルドッグ」と「イングリッシュ・テリア」に、地元の闘犬種を交配させて作られた犬です。
その経緯は、かなり詳細にわかっていて、「ロバート・C・フーパー」という人物が1880年代に作り出しました。
最初に、ブルドッグとイングリッシュ・テリアの交配種である「ジャッジ」と、「ジップ」という名の犬とを交配させ、その間に「エフ」というイヌが生まれます。
続いて、その「エフ」と「ケイト」という犬が交配されるのですが、現在世界中に存在しているあらゆるボストン・テリアの祖先犬は、この4頭ということになります。
このようにしてボストン・テリアが生まれたのですが、当初は20kg以上もあった体が小型化されましたし、ブルドッグ特有の攻撃性も緩和されて温和になりました。
身体的な特徴としては、タキシードのような黒地に白の斑を持っていることが挙げられ、これを「ボストンカラー」と呼ぶこともあります。
ブルドッグの血を引いているだけあって、顔つきにはその特徴が残されています。
性格的な面を見ると、大騒ぎして遊び回る活動的な部分と、じっくりと状況を観察してから行動する慎重な部分の2つ同居している不思議な犬といえるでしょう。
家族を守ろうとする気持ちも強いので、小柄ですが番犬としても頼れる存在になってくれます。

ボーダー・コリー


『ボーダー・コリー』というのは、イギリスはスコットランドが原産の犬種で、臨機応変に問題を解決する能力を持っているという、とても賢い「中型犬」です。
ボーダー・コリーのルーツは、ハッキリとはわかっていないのですが、その歴史は古く、8世紀頃にバイキングがスカンジナビア諸国からスコットランドに渡った時に、トナカイの牧畜に用いられていた犬が祖先だと考えられています。
その後、時代は進み19世紀後半になると、イギリスでは牧羊犬の競技会が開かれるようになります。
その大会で目覚しい成績を収めたのがボーダーコリーだったのですが、家畜に吠えたり咬んだりするのではなく、じっと家畜を睨んで誘導するという、他の犬種には真似のできない誘導術を持っていたようです。
現在のボーダー・コリーもその実力を受けついていて、羊を統率する能力ではボーダー・コリーに勝る犬はいないと言われているほどです。
普通、羊の群れを放置すると、ものの2~3分でばらばらに散らばって収拾がつかなくなるのですが、ボーダー・コリーは頭を低く下げた独特のポーズで羊に近づき、羊の目を睨みつけて群れを維持させてしまうのです。
身体的な特徴としては、被毛が短めの「スムース・タイプ」と、被毛がやや長めでウェーブがかかっている「ラフ・タイプという2種類があることが挙げられます。
性格的な面を見ると、とにかく賢く、優れた観察眼や分析力、それに臨機応変な問題解決能力など、高い知能を兼ね備えていることが大きな特徴です。
無邪気で人なつこい面も持っていますから、最高の家庭犬になることでしょう。

ホッカイドウ

『ホッカイドウ』というのは、その名の通り北海道が原産の犬種で、『北海道犬(ホッカイドウケン、またはホッカイドウイヌ)』、もしくは『アイヌ犬』と呼ばれることもある「中型犬」です。
アイヌ犬と呼ばれていることからもわかる通り、ホッカイドウは、北海道の先住者であるアイヌ民族が飼育してきた日本犬種となります。
ホッカイドウのルーツは、縄文時代の初期に、東北地方から北海道へ渡る縄文人が際に同伴したマタギ犬だと考えられています。
アイヌでは、この犬がセタと呼ばれていて、ヒグマやエゾシカの獣猟などに用いられていたようです。
やがて弥生時代に入ると、大陸から日本に移住した民族に連れて来られた犬と、日本の在来犬との間で混血が始まるのですが、北海道では地理的な理由から混血はさほど進まず、縄文時代の血統が維持されたというのが、現在の定説となっています。
ですから、ホッカイドウも当時の特徴を、比較的濃く残しているのでしょう。
身体的な特徴としては、三角形の小さな立ち耳と、同じく三角で目尻が吊り上がった小さな目などが挙げられます。
また、背中の上に巻いた「巻き尾」、または半円状の「差し尾」を持っていることもホッカイドウの特徴の一つです。
性格的な面を見ると、飼い主に忠実で勇敢、大胆で怖いもの知らずということが大きな特徴です。
また、北海道の厳しい環境で生き残ってきただけあって、野性味が強く粗食にも耐えるという我慢強さも持ち合わせています。

ボーダー・テリア


『ボーダー・テリア』というのは、イギリス原産の犬種で、。ヘンリー2世の時代から現代に至るまで、イギリス王室に愛され続けている「小型犬」です。
このボーダー・テリアのルーツは、イングランドとスコットランドの国境付近にあるにある「チェビオト丘陵」の周辺で発祥した犬だと考えられています。
イギリス原産のテリアの中では、もっとも古い犬種と考えられていますが、具体的な祖先については、ハッキリとしたことはわかっていません。
ただ、「ベドリントンテリア」や「ダンディ・ディンモント・テリア」などと関係があると考えられています。
ボーダー・テリアは当初「コーケットデール・ テリア」と呼ばれていたのですが、「ボーダー・ハント」と呼ばれる独特の狩猟方法から、現在の名前になったようです。
身体的な特徴としては、元々が猟犬として発達してきたイヌですので、とにかく俊敏な動きをすることが挙げられます。
その小さな体格を生かして、キツネの巣穴に潜り込み獲物を追い出すという役割をしていたようです。
性格的な面を見ると、勇猛果敢であることが最大の特徴で、しかも主人には忠実でどんな命令にも応えるという性質を持っていますから、家庭犬としてはもちろん、番犬としても優れた能力を発揮するでしょう。
ただ、「椎間板疾患」や「意識障害の発作」、それに「尿路系疾患』などにかかりやすい傾向がありますので、そこには注意して上げる必要があります。
また、身体を動かすことが大好きですので、適度な運動させてあげることも大切です。

ホファヴァルト


『ホファヴァルト』というのは、ドイツが原産の犬種で、遊び回るのがとても大好きな「大型犬」です。
ホファヴァルトのルーツについては、ハッキリとしたことはわかっていないのですが、1220年にはすでに記録がありますので歴史が古いイヌであることは確かです。
主に「番犬」として飼われていたようで、不審者がいれば激しく吠えて主人に知らせるのですが、それ以外では優しい性格なので、「ペット」としても愛されてきたと思われます。
ですが、1900年代になると、一時は絶滅の危機に瀕してしまいます。
そこで愛好家たちが保存活動のために再生計画を立て、繁殖を行なっていきます。
ホファヴァルトに、最小限の「レオンベルガー」や「ジャーマン・シェパード・ドッグ」、「ニューファンドランド」、「クーヴァーズ」などを交配させて数を増やし、その後、「戻し交配」と呼ばれる方法で他の犬種の特徴を取り除きいながら繁殖が進められました。
この計画は成功を収め、元の姿によりホファヴァルトを復活させることができています。
身体的な特徴としては、「ゴールデン・レトリーバー」に似ているのですが、やや大きめで毛色のバリエーションが異なることが挙げられます。
特に「垂れ耳」と、フサフサした長い「垂れ尾」は特徴的です。
性格的な面を見ると、遊び好きなのですが、穏やかで優しい犬種ですので家庭犬としては最適でしょう。
主人はもちろん、幼い子どもにも従順ですから、飼いやすい犬と言えます。

ポメラニアン


『ポメラニアン』というのは、ドイツが原産の犬種で、好奇心旺盛で何にでも首をつっこむ性格の持ち主として知られている「小型犬」です。
なお、ポメラニアンという名称は、北ドイツのポメラニア地方で多く飼育されていたことに由来しているのですが、ドイツ国内では今でも「小型スピッツ」と呼ばれているようです。
ポメラニアンのルーツは、アイスランドやラップランドでソリを引いていたスピッツ系大型犬の「サモエド」だと考えられています。
祖先犬となったスピッツは、体重が13kg以上もあるのですが、ドイツに持ち込まれてからは徐々に小型化が進められてきました。
20世紀初頭になると、ポメラニアンがヨーロッパ各地に渡り、それと同時にさらに小型化が進んでいきます。
当初は「使役犬」だったのですが、小型化が進むに連れて「愛玩犬」へと変化していき、犬の愛好家で知られるビクトリア女王は、小型化したポメラニアンを特に愛していたと言われています。
身体的な特徴としては、オレンジ色の被毛が挙げられますが、当初はホワイト一色だったものがクリーム色になり、その後、茶色やセーブルなどの流行を経て現在に落ち着いているようです。
また、短い胴に、背中に負うような形をしたシッポも、ポメラニアンの特徴といえるでしょう。
性格的な面を見ると、素直で快活、好奇心が強くて遊び好きというのが大きな特徴です。
楽しいことが大好きで、いつもチョコマカとはしゃぎ回っている姿は、まるでぬいぐるみのような可愛らしさを感じさせます。

ポリッシュ・ローランド・シープドッグ


『ポリッシュ・ローランド・シープドッグ』というのは、ポーランドが原産の犬種で、素早い問題解決能力を持つことで知られている「中型犬」です。
また、母国のポーランドでは「Polski Owczarek Nizinny」と呼ばれていて、その頭文字をとって「PON」という名称でも親しまれ、さらにポーランドでは切手にもなってるようです。
ポリッシュ・ローランド・シープドッグの正確なルーツはよくわかっていないのですが、13世紀頃には存在が確認されていて、おそらく「プーリー」と他の牧羊犬が基礎になっていると考えられています。
ポーランド国内では、長いあいだ「牧羊犬」として活躍してきたのですが、第二次世界大戦を機に絶滅の危機に瀕します。
その後、1950年代に入ると情勢も落ち着き、ポーランド人医師の「Danuta Hryniewicz」らによって血統の保存が行われ、現在に至っています。
身体的な特徴としては、まずダブルコートの厚い被毛が挙げられるでしょう。
じっとしていると、まるでモップのようにみえることもあるほどフサフサとして、ややウェーブのかかった被毛の持ち主です。
身体自体は筋肉質で、横から見ると長方形に見えることも特徴の一つでしょう。
性格的な面を見ると、落ち着きがあり自信に満ち溢れていることが特徴ですが、それだけでなく冷静な状況判断能力と素早い問題解決能力を持っていることも、ポリッシュ・ローランド・シープドッグならではの特徴です。

ボルゾイ


『ボルゾイ』というのは、ロシアが原産の犬種で、その立ち姿が大変に美しいフォルムの「大型犬」です。
以前は「ロシアン・ウルフハウンド」と呼ばれていたのですが、1936年にロシア語で「俊敏」という意味のボルゾイに改名されました。
ボルゾイのルーツは、ハッキリとしていなくて、アラビアが起源という説や、モンゴルが起源という説など、幾つかのものがあります。
また、13世紀頃にロシア猟犬として用いられていた地犬と、「ベア・ハウンド」や「ロシアン・シープドッグなどを掛け合わせて改良したという説もあります。
1650年になると、ロシアでボルゾイのスタンダードが制定されるのですが、これ以後は、数世紀にわたって、あまり大きな変化はないようです。
ロシア革命の以前には「ロシア国犬」として王侯貴族の寵愛を受け、皇帝の犬舎でも多くのボルゾイが飼育されていたと言われています。
また、ロシアでは第一次大戦前まで、組織的に狼狩りが行われていて、その時にもボルゾイが活躍していたようです。
ただ、1917年のロシア革命後、ボルゾイは貴族とともに追放されたとも言われていて、その後はイギリスで護されることとなります。
身体的な特徴としては、「グレーハウンド」のような美しい流線型のボディであることが挙げられるでしょう。
そのため、「俊敏」という名前の通り、速く走ることができます。
性格的な面を見ると、主人に対しては温厚で従順なのですが、知らない人に対しては神経過敏なくらいに警戒心が強くなるようです。
また、「胃捻転」にかかりやすいようですから、そこには注意が必要でしょう。

ポルトガル・ウォーター・ドッグ


『ポルトガル・ウォーター・ドッグ』というのは、その名の通りポルトガルが原産の犬種で、『ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ』と呼ばれることもある「中型犬」です。
ポルトガル・ウォーター・ドッグのルーツは、ポルトガル南部の海岸地域で、およそ数百年という長きに渡って漁師と生活してきた犬だと考えられています。
祖先犬にあたるのは、中央アジアの「牧畜犬」と考えられていて、5世紀頃に西ゴート族が、または8世紀頃にベルベル人とムーア人が、ポルトガルに持ち込んだのだと言われています。
ポルトガルに持ち込まれたこの犬種には、卓越した水中作業能力があり、これを生かして魚網の回収、船の見張り、網の中への魚群の追い込み、水の中に落ちてしまった道具の回収など、水回りでの様々な仕事をこなす「万能犬」として、漁師にはとても重宝がられていたようです。
ですが、20世紀に入るとポルトガルの漁業が衰退し、活躍の場がなくなってきたポルトガル・ウォーター・ドッグは、必然的に頭数が減って絶滅の危機を迎えます。
その後、1930年代に海運業の大事業家だった「ヴァスコ・ベンスアーデ」という人が保護活動を始め、現在に至っています。
身体的な特徴としては、全身がウェーブがかった長毛やカールになった被毛で覆われていることが挙げられるでしょう。
また、力が強く筋肉質なので、水中でも陸上でも長時間作業をすることが可能です。
性格的な面を見ると、働くことが大好きで主人を絶対的に信頼していますから、訓練次第では素晴らしい作業犬にもなってくれるでしょう。

ボルドー・マスティフ


『ボルドー・マスティフ』というのは、フランスが原産の犬種で、『フレンチ・マスティフ』や『ドーグ・ド・ボルドー』などと呼ばれることもある「大型犬」です。
ボルドー・マスティフは、14世紀ごろに誕生したと言われているのですが、その生い立ちは謎に包まれています。
先祖となった犬種についても、「ローマン・モロサス」という説や「グリーク・モロサス」という説、それに「ナポリタン・マスティフ」という説など、いくつかのものがあります。
当初は、主に「闘犬」として使われていたのですが、他には、「警備犬」やイノシシ狩り用の「猟犬」、それに牛を誘導する「牧牛犬」などとしても活躍したようです。
貴族の寵愛も受けていたようですが、18世紀に起こったフランス革命で状況は一変します。
当時、貴族に飼われていた犬の多くは断頭台に送られ、ボルドー・マスティフは絶滅の危機に陥いるのです。
ですが、この時は肉屋が牧牛犬として使役されていた犬を元に繁殖を行って絶滅を免れます。
しかし、時代が進むと闘犬も禁止となり、牧牛が機械化され、第一次世界大戦・2つの世界大戦の戦禍によって2度目の受難を迎えることとなります。
この時は愛好家が保護し、戦後になると本格的な繁殖が開始され現在に至っています。
身体的な特徴としては、独特の顔つきと、オレンジ色に近い赤い毛色が挙げられるでしょう。
闘犬らしく、筋肉質のボディを持っていることも大きな特徴です。
性格的な面を見ると、警戒心がとても強い、根っからのファイターですので、「護衛犬」としては最高と言えそうです。

ボロニーズ


『ボロニーズ』というのは、イタリアが原産の犬種で、控えめな感じが魅力の「小型犬」です。
ボロニーズのルーツは、ハッキリとはわかっていないのですが、地中海沿岸地方で1000年ほど前から飼育されてきた歴史のある犬種のようです。
「マルチーズ」や「ビション・フリーゼ」と同じビション系が先祖と考えられていて、イタリアのボローニャ地方で発達してきました。
ボロニーズという名前も、このボローニャ地方に由来しています。
ルネッサンス時代には、おしゃれな犬としてイタリアの貴族に愛され、当時の権力者たちの間でボロニーズは、最高の贈り物とみなされていたようです。
スペイン国王だった「フェリペ2世」が貴族から2頭のボロニーズを贈られた時には、「この2頭の子犬は、最高の捧げ物である」というお礼状を送ったという記録も残っているほどです。
他にも、ベルギー王女の「マリー・ジョー」やロシアの「キャサリン・ザ・グレート」、それにオーストリアの女帝「マリア・テレジア」などからも愛されたのですが、中でもマリア・テレジアは、飼っていたボロニーズが死んだ時に剥製にしてまでも、そばに置き続けたと言われています。
身体的な特徴としては、シルクを思わせるほど柔らかく、真っ白な被毛が挙げられるでしょう。
フワフワとしていますが、アンダーコートがありませんので、暑さにも耐えられるようになっています。
性格的な面を見ると、全体におっとりとして控えめで、優しくて温厚というのが特徴です。
でも、一度心を開くと甘えん坊になりますので、可愛くて仕方なくなることでしょう。

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグ


『ホワイト・スイス・シェパード・ドッグ』というのは、その名の通りスイスが原産の犬種で、気品のある真っ白な毛色が大変美しい「大型犬」です。
ホワイト・スイス・シェパード・ドッグのルーツは、「ジャーマン・シェパード・ドッグ」になります。
以前、ジャーマン・シェパード・ドッグの白色のものは、犬種規定外として排除されていたのですが、能力などに差がないのに毛色の違いだけで処分されるのは、人種差別と同じだという考えから、アメリカとカナダのブリーダーが、白色のものも犬種として固定しようと、1930年頃に「アメリカン・カナディアン・ホワイト・シェパード」が誕生します。
その後、1970年代にこの犬種がスイスに渡り、元々のジャーマン・シェパード・ドッグの欠点をも改善するようにして作られたのがこのホワイト・スイス・シェパード・ドッグだったのです。
身体的な特徴としては、何といっても、その真っ白で美しい被毛が挙げられるでしょう。
また、骨格は程よくしっかりしていて筋肉質ですし、全体的にエレガントで調和の取れた雰囲気がにじみ出ています。
性格的な面を見ると、ジャーマン・シェパード・ドッグの攻撃的な面が抑えられ、落ち着いた優しい温厚な性格が出ていることが大きな特徴です。
ある程度は注意深く、警戒心もあるのですが、神経質というほどではありませんし、子供にも優しく接することができますので、家庭犬としては最適といえるでしょう。
見知らぬ人には控えめになることもありますが、攻撃的になることはありません。

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