テキーラの歴史、製法、種類、産地、銘柄、カクテルのまとめ

公開日: : 最終更新日:2015/12/25 お酒

テキーラについて

メキシコにあり「竜舌蘭」と呼ばれる植物である「アガベ・アスール・テキラーナ」という品種を原料としたお酒をテキーラと呼びます。
産地はハリスコ州、ミチョアカン州とナヤリット州の一部に限定されています。
テキーラ規制委員会(CRT)によって産地や原料、製法などについての基準が設けられていて、これらを満たしているものだけに対して「テキーラ」として販売することが認められています。
テキーラの龍舌蘭畑や一連の蒸留所群は、2005年に世界遺産として指定されています。
蒸留所には4ケタの蒸留所番号が与えられていて、テキーラの瓶には必ずこの番号が記されています。
アルコール度数は、35%から55%に決まっています。
度数が高い割には混ぜ物がないため、二日酔いは少ないといわれています。
近年では、ハリウッドスターがプレミアムテキーラと呼ばれる高級タイプを飲んでいるとして話題になり、日本でも特に女性の愛好者が増えてきています。
伝統的なテキーラの飲み方は、ライムと塩の組み合わせです。
ライムの代わりにレモンを使っても、おいしく飲むことができます。
メキシコでは、トマトジュースベースのサングリータと呼ばれる飲み物も、セットで出てきます。
プレミアムタイプは、やはりストレートで飲むのが一番でしょう。
カクテルでは、ホワイトキュラソーとレモンジュースで割った「マルガリータ」、オレンジジュースで割ってグレナデンシロップを沈めた「テキーラ・サンライズ」などが有名です。
シャーベット状にしたフローズン・マルガリータは、女性にも人気があります。


テキーラの歴史について

テキーラの歴史は古く、メキシコから始まっています。
古代に栄えていたアステカにおいて伝統的なお酒であった「ブルケ」が、そのルーツとなっています。
スペイン人の手によって、リュウゼツラン(竜舌蘭)という単子葉植物をおもな原料とする特産蒸留酒とされました。
その蒸留方法はヨーロッパの手法によるものですから、メキシコとヨーロッパのものが融合して生まれたものであるともいうことができます。
名前の由来となっているのは、メキシコのハリスコ州にあるサンティアゴ・デ・テキーラです。
地の特産品であるということから、名前の由来になっているのです。
かつて、ハリスコ州の西部にあるセラマドレ山脈において山火事が発生し、その焼け跡において甘い樹液から良いにおいを発しているリュウゼツランが見つかったといった言い伝えまでもあります。
テキーラを造るための最初の工場は、1600年に建てられました。
その後、1873年の記録によると、ヨーロッパに出荷されているということもわかっています。
さらに販路は広げられていって、1968年にメキシコオリンピックが開催されたことをきっかけとして、広く世界中へと知られるようになりました。
2006年になってテキーラを醸造している歴史のある施設やリュウゼツランが、「テキーラの古い産業施設群とリュウゼツランの景観」ということで世界遺産としても登録されています。
1974年に原産地証明を取得したことから、メキシコを原産とするお酒であるということがビジネス面でも大きな意味を持っています。

テキーラの製法について

テキーラは、竜舌蘭から作られています。
原料となる竜舌蘭には150以上の種類があり、そのうち136種類がメキシコで見られます。
竜舌蘭から作られたお酒は、総称でメスカル(Mezcal)と呼ばれています。
この中で、テキーラ規制委員会(CRT)の基準を満たす産地、原料、製法などの規格に合っているものだけが、テキーラとして販売、流通されるのです。
テキーラの原料となる竜舌蘭はアガベ・アスール・テキラーナといい、葉が青緑色をしているところからスペイン語で「青い」という意味のアスール(azul)と名付けられたそうです。
アガベは丘陵地で栽培され、雨季の初めである6月に植えられ、6年から8年後に収穫されます。
葉を切り落とされ収穫されたアガベはパイナップルに似た形からピニャ(パイナップルという意味)と呼ばれ、大きいもので50kgほどあります。
畑から工場に運んだら半分に割って蒸気釜に入れ、茎に含まれるでんぷんやイヌリンなどの多糖類を分解して糖化します。
それからローラーをかけて粉砕、圧縮し、さらに温水をかけて残った糖分を搾り出した後、糖汁液だけをタンクに移して発酵させます。
蒸留は単式蒸留機で2回行われ、2回目の中留部分だけで50度から55度の留液をとります。
55度以上で留液を取ることは、法律で禁じられています。
この留液をウォッカ同様に炭層を通して雑味を除き、ステンレス・タンクまたはオーク樽に移します。
タンクの違いと熟成期間の違いによって、風味と香りが異なるテキーラとなります。

テキーラの種類について

テキーラは、アガベというリュウゼツランの一種から造られるメキシコ産の蒸留酒です。
メキシコ産ということから、サボテンが原料であるとして間違われやすいのですが、リュウゼツランはサボテンの仲間ではありません。
テキーラには、アガベを100%の原材料として混じり気がまったくないものと、51%以上のアガベに49%以下の副材料をミックスして発酵させたものの2種類があります。
そのそれぞれを区別するために、アガベ100%のものには必ず「100% de Agave」というラベルが貼ってあります。
その中でも、熟成の段階でいくつかに区別されています。
まず、製造後まもなく出荷されるものは「ブランコ」、「シルバー」です。
次に、樽で2ヶ月から1年未満熟成させたものが、「レポサド」です。
1年以上熟成させたものは「アネホ」であり、樽の香りもついていて豊かな風味になっています。
さらに3年以上熟成させたものが「エクストラアネホ」であり、円熟した香りを楽しむことができます。
世界では、この100%アガベのものが主流となっています。
また、ミックスの中でも「ゴールド」と呼ばれるものがあります。
このゴールドとは、透明色のブランコとより熟成が進んだ琥珀色のレポサドやアネホをミックスさせたものですが、単純にカラメルを使って着色したものも少なくありません。
日本においては、ミックスしたものが多く販売されています。
テキーラとは、まず原料によって2種類に分かれていて、その熟成度によってもクラスが分かれているという奥深いお酒であるのです。

テキーラの産地について

テキーラの原料は、竜舌蘭というアロエに似た植物です。
メキシコを中心として、アメリカの南西部や中南米の熱帯地方にも多く分布しています。
現地では、マゲイやアガヴェと呼ばれています。
竜舌蘭は100種類以上あり、その多くがメキシコで栽培されています。
この植物から数種類のお酒が造られているのですが、その蒸留酒はメスカルとして販売されています。
その中で、メキシコ政府が定めている基準を満たしているものだけが、テキーラとなります。
使用されるのはアガヴェ・アスール・テキラーナ・ウェーバーという品種であり、一般にはブルーアガヴェと呼ばれています。
テキーラは、主原料であるブルーアガヴェから抽出されたアルコールが51%以上含まれているものであるとして、規定されています。
残りの49%は、砂糖由来のアルコールが多く使われています。
また、栽培地はハリスコ州、グアナファート州、タマウリパス州、ナヤリ州、ミチョアカン州のものに限られています。
中でもヤナリ州産のアガヴェは良質であり、高く評価されています。
テキーラの蒸留所のほとんどは、ハリスコ州にあります。
グアダラハラ市の近郊にあるテキーラ村と特定の地域において、蒸留されています。
テキーラという名称は原産地呼称であるため、使用するにはメキシコ政府による許可が必要です。
ほかの地域で製造されたものについては、ピノスとして市場に出ます。
産地や原料、製法などについて厳しい条件を設けていることで、高い品質が保たれているのです。

テキーラの有名な銘柄について

テキーラの有名な銘柄と言えば、まず「ホセ・クエルヴォ(jose cuervo)」があり、創業200年以上という長い歴史を持つ銘柄として知られています。
売り上げは世界でも断トツの1位で、樽熟成によってまろやかな味に仕上がっているため、そのままストレートで呑むのに適しているという特徴を持ちます。
熟すまでに8年から12年かかるため、大変手間隙のかかる銘柄としても知られており、最良の糖分を含んだ樹液を用いて最上の銘柄を創り上げているのです。
次に「サウザ(Sauza)」、メキシコ国内で売り上げ1位を誇る銘柄なので、ホセ・クエルヴォに次いで知られている銘柄になります。
120年の歴史を持ち、爽やかな香りと透明感ある口当たりが特徴的なテキーラです。
「エル・テソロ(El Tesoro)」は世界で最も良質なテキーラと称されており、若い世代、中高年以降の世代など、すべての世代に愛されている銘柄です。
ブルーアガベ100パーセントだけを使って、手作業の工程を遵守することにより、良質さを保っている銘柄になります。
「ポルフィディオ(Porfidio)」は、ポルフィディオ社の看板商品として、何よりアメリカで多数のコンテストで金賞を飾った輝かしい銘柄です。
まるでコニャックのような滑らかさがあるため、かなり珍しい味わいを楽しめるのが特徴となっています。
何より二日酔いしにくいため、雑味がなくて純粋に味を堪能できるのが人気の秘密となっています。

テキーラのカクテルについて

テキーラのカクテルと言えば、まずは「マルガリータ(Margarita)」があります。
そもそもテキーラを世界的に有名にしたのがこのマルガリータであり、マルガリータなしに語ることはできません。
材料はベースを2分の1、ホワイトキュラソーを4分の1、レモンジュースもしくはライムジュースを4分の1、塩を適量です。
塩以外の材料をシェイカーに入れてシェイクし、グラスの縁をレモンで湿らせておき、あらかじめ塩をつけたグラス全体に注いで完成です。
マルガリータという名前の由来は諸説ありますが、有名なところでバーテンダーがガールフレンドの名前から取ったという説が有力です。
因みにベースをジンやウォッカ、ラム、ブランデーに替えることにより、別のカクテルにアレンジ可能となっています。
次に「テキーラ・サンライズ(Tequila Sunrise)」は、ローリング・ストーンズのボーカリストが好んで飲んでいたことから有名になったカクテルです。
材料はベースを45ミリリットル、オレンジジュースを適量、グレナディン・シロップを2tspとします。
作り方は氷を入れたグラスにグレナディン以外の材料を注ぎ込んでステアし、グラスの縁の部分からグレナディンを静かに注ぎ込んで、底の方に沈めて完成です。
静かに沈めることにより、まるで太陽が昇ってくるかのような美しいグラデーションのあるカクテルに仕上がり、まさしくサンライズの名前に相応しい美しさです。


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