ラム酒の歴史、製法、種類、産地、銘柄、カクテルのまとめ

公開日: : 最終更新日:2015/12/25 お酒

ラム酒について

ラム酒は、サトウキビを原料として作られるお酒で、西インド諸島原産の蒸留酒になります。
ラム酒はお酒の中でも、甘い香りで特有の味かあり、アルコール分は44%から45%で酒税法ではスピリッツに入ります。
ラム酒は原料、色、香りからそれぞれ分類されます。
原料では、サトウキビから砂糖を取った後に残る廃糖蜜を発酵・蒸留してして造るラム酒を、インダストリアルラム、砂糖を取る前の絞り汁から造るラム酒をアグリコールラムと呼びます。
色では、無色、褐色、濃い褐色により、ホワイトラム、ゴールドラム、ダークラムと呼ばれます。
風味では、軽い順にライトラム、ミディアムラム、ヘビーラムに分かれています。
ラム酒は16世紀初めにスペインから西インド諸島にあるバルバドス島へ移住した人たちによって造られたのが始まりとされ、当時はキルデビル(悪魔殺し)と呼ばれていました。
その後、ジャマイカ島で蔗糖工業が発達し、サトウキビの蒸留工業も発達しジャマイカラムは広く知れわたりました。
18世紀になるとイギリス海軍の給付品となり普及していきました。
日本では明治の頃から小笠原で飲まれており、母島ではラム酒が生産されています。
ラム酒は一般的にストレートで飲まれますが、ソーダ水や水、氷で割って飲む場合もあります。
カクテルの重要なベースとして使用されるほか、その甘い香りから菓子にも利用されています。
風味付けやレーズンを漬け込んだラムレーズンとして、洋菓子やアイスクリームなどに幅広く用いられています。


ラム酒の歴史について

ラム酒はサトウキビを原料として作られる蒸留酒です。
独特な味と香りがあり、熱帯地方でよく飲まれています。
16世紀の初めに、スペインから西インド諸島のバルバドス島へ移住した人たちによって作られたのが始まりのようです。
名前の由来は、「rumbullion(ランバリヨン)」という当時の英語で「興奮」を意味する単語の「rum」の部分と言われています。
西インド諸島で作られたラム酒は、18世紀になるとイギリスにも輸出されてイギリス海軍の支給品となりました。
軍艦の動力であった蒸気機関のボイラー室のような室温の高い場所で働く兵士が、体力を維持するために飲んでいたようです。
そのため、イギリス海軍のすべての軍艦にラム酒の入った樽が積まれていました。
当時はストレートで飲まれていましたが、バーノン提督という人物が等量の水で割って支給したことから、徐々にこの飲み方が浸透していきました。
アメリカでは、マサチューセッツ州などに製造工場があり、ここでは樽で熟成する方法で作られていました。
ラムをコーラで割ったキューバリバーというカクテルがありますが、これはアメリカ兵がキューバを侵略したときにそのようにして飲んだことが発祥とされています。
日本では、明治時代頃から小笠原諸島で飲まれていました。
また,その独特の香りから、焼き菓子の風味づけや紅茶の香りづけにも使われるようになりました。
ラムレーズンのように果実の風味や香りづけにも使われています。

ラム酒の製法について

ラム酒は、サトウキビのしぼり汁やサトウキビのしぼり汁から砂糖を取り出した後に残る廃糖蜜が主な原料です。
サトウキビのしぼり汁からできた醸造酒を蒸留し、熟成させて作られたものはアグリコール・ラムといいます。
一方で、廃糖蜜から作られたものはインダストリアル・ラムといい、こちらが一般的な製法です。
サトウキビから精製された糖蜜を原料として作られることもあります。
ラム酒を製造するにあたっては、蒸留することによってエタノールの濃度を一度80%程度に濃縮することが多いようです。
熟成のあとは通常、水が加えられるため、出荷時のアルコール度数は40~50%くらいになっています。
熟成させる前に水を加えることもあります。
ラム酒は、ヘビータイプ、ミディアムタイプ、ライトタイプに分けられますが、それぞれで原料や製法が少しずつ異なります。
ヘビータイプの場合は、糖蜜が原料であり、単式蒸留機で2回蒸留され、樫樽で5年以上熟成されます。
ミディアムタイプは糖蜜を水で薄めて短期間で発酵が行われ、改良型単式あるいは連続蒸留機で蒸留されて樫樽で1~3年間熟成されます。
内側を焼いた樽が使われたり、香りや色づけのために果実やカラメルが使われることもあります。
ライトタイプも糖蜜を水で薄め、3日ほど発酵させたのちに連続蒸留機によって高濃度で蒸留します。
その後、樫樽で1~2年熟成されます。
また、バニラなどの香辛料で香りづけを行うスパイスド・ラムというものもあります。

ラム酒の種類について

ラム酒は一般的に、ライトタイプ、ミディアムタイプ、ヘビータイプの3つに分けられます。
ライトタイプは、色が最も淡く、香りも軽く柔らかいのが特徴です。
これは熟成期間が1~2年と短いためで、製造過程の最後に活性炭処理をすると無色なホワイトラムが生まれます。
ミディアムタイプはヘビータイプに比べて色が淡く、香りも軽めです。
ヘビータイプとライトタイプをブレンドして作るという方法もあるため、色や香りは多様なようです。
ヘビータイプは色が濃く、香りも強いものです。
ヘビータイプの代表的なものとしては、ジャマイカラムが挙げられます。
イギリス海軍に支給されていたものの多くがこのヘビータイプだったと言われています。
基本的には、内側を焼いた樽で5年以上の長期にわたって熟成されます。
製造の段階で、サトウキビのしぼり汁を煮た時に生じたスキムと呼ばれるあくや、前回蒸留した際のダンダーと呼ばれる廃液が加えられたりします。
こうした工程のなかでバクテリアや酵母による複雑な発酵が起こるため、独特の香りや味を持つものが多くなります。
また、原料によってラム酒を分類することもできます。
原料による分類では、廃糖蜜を原料とするインダストリアル・ラムとサトウキビのしぼり汁から直接精製するアグリコール・ラムの2つに分けることができます。
現在では、インダストリアル・ラムが一般的です。
また、バニラなどの香辛料で香りづけがされたスパイスド・ラムというものもあります。

ラム酒の産地について

ラム酒は一般的にライトタイプ、ミディアムタイプ、ヘビータイプの3つに分けられますが、産地もそれぞれ異なります。
ライトタイプは、19世紀の半ば過ぎから生産されるようになり、当時はキューバが主な産地でした。
その後、スペイン系の植民地に製法が広がっていき、現在ではプエルトリコ、バハマ、キューバ、メキシコなどで作られています。
ミディアムタイプは、フランス系の植民地で作られてきた歴史があり、現在でもマルチニック諸島が主な生産地として知られています。
ヘビータイプは、イギリス系の植民地で作られ、現在はジャマイカやガイアナなどが主な産地です。
イギリス海軍ではラム酒が支給品でしたが、そのほとんどがヘビータイプでした。
同じお酒でも地域によって好まれるタイプがあり、産地も異なるというのは興味深いことです。
ラム酒というと外国のお酒というイメージが強いですが、実は日本でも製造されています。
小笠原諸島では、1870年代後半からサトウキビ栽培が行われるようになり、サトウキビのしぼり汁から砂糖を取り出した廃糖蜜から蒸留酒も作られるようになりました。
現在で言うところのインダストリアル・ラムですが、島に住む人たちはこれを長い間好んで飲んでいたようです。
戦後、小笠原諸島はアメリカ軍に占領されたこともあってラム酒の製造も滞りましたが、日本への返還後に製造が再開されました。
こうした背景もあって日本ではその後、小笠原諸島以外の沖縄県や鹿児島県などでも作られるようになり、現在も続いています。

ラム酒の有名な銘柄について

カクテルやお菓子など幅広い用途で使われ、世界で愛されているラム酒には、大きく分けて3種類あり、色で分けるとホワイトラム(またはシルバーラム)やゴールドラム、ダークラムがあります。
味で分けると、ライトラムやミディアムラム、へビーラムがあります。
ラム酒には数多くの銘柄がありますが、ラム酒好きの人にはたまらない銘柄があります。
「ブルームズベリー・デメララ・ラフロイグシェリー・カスク14年」は、シングルモルトのウイスキーであるラフロイグを熟成するために使用した樽を使って造られているものです。
「エル・ドラド・ラム21年・スペシャルリザーブ」は、実に300年前から同じ製法が続けられてきていて、オーク樽で21年間にわたって寝かせられている最高級品です。
「ピエールラム・ヴィユー・1997カラフェ」は、カリブ海のマリーガランド島で造られていて、洋梨や青林檎のような甘みとバーボン樽で寝かせた風味が魅力となっています。
「サンディアゴ・デ・クーパ11年」はキューバ産であり、甘さは控えめでありながら円熟した香りと深みのある味が特徴的です。
「ヌヌイ・タヒチアン・ラム」は口当たりが甘く、女性からの人気が高くなっています。
ラム酒はほんの一部だけを挙げても、多様な特徴を持っているさまざまな銘柄があるものです。
世界各地にあるであろうこだわりの一品を探すことも楽しく、ゆっくり味わいながら人生を豊かにすることもできるでしょう。

ラム酒のカクテルについて

ラム酒とは、サトウキビを原料として作られる蒸留酒のことであり、カリブ海諸島で発祥したものであるとされています。
通常はサトウキビのしぼり汁を煮つめ、砂糖の結晶を分離して残る糖蜜を発酵、蒸留してつくられますが、しぼり汁をそのままうすめてつくることもあります。
ラム酒にはさまざまな種類があり、主に色や風味で分類されています。
ホワイト・ゴールド・ダークは色による分類、ライト・ミディアム・ヘビーは風味による分類になります。
アルコール度はだいたい40度前後、なかには70度以上の商品もあります。
ジンやウォッカ、テキーラと並んで「4大スピリッツ」としても挙げられています。
飲み方は、やはりストレートがおすすめです。
度数が少し高めなので、その香りを存分に楽しみながらゆっくり味わうと良いでしょう。
アルコールが強すぎる、もっとバリエーションを楽しみたいという場合は、カクテルにして飲むことができます。
フルーツジュースや炭酸水、トニックなどで割ると飲みやすくなります。
風味の軽いホワイトラムはオレンジやライム、グレープフルーツなどの柑橘系ととても相性が良くダイキリ、モヒートなどのカクテルが有名です。
マイタイは、「トロピカル・カクテルの女王」と呼ばれています。
少しアルコールを弱めに調整すれば甘く飲みやすいため、女性にも人気です。
また寒い冬は、ダークベースのホット・バタード・ラムを飲むと体が温まります。
ゴールドタイプですと、パイナップル・フィズやゾンビが有名です。


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