ジンの歴史、製法、種類、産地、銘柄、カクテルのまとめ

公開日: : 最終更新日:2015/12/25 お酒

ジンについて

ジンとは、大麦やライ麦、ジャガイモといった穀物を発酵させた蒸留酒のことを指します。
発酵させるときに、ジュニパーベリーとも呼ばれている「ねずの実」の上に流すことによって、香りを付けています。
ねずはヒノキ科の常緑樹で、利尿効果のあるハーブだともいわれています。
無色透明のお酒で、ほかの蒸留酒と比べると比較的クセが強くないため、アルコール初心者でも口当たりがよく、飲みやすいお酒だといわれています。
またその香りは爽やかで奥深く、人を選ばない普遍的なものとなっています。
日本の酒税法の上では、スピリッツに分類されていて、ウオッカ」、ラム、テキーラとともに、4大スピリッツの1つに数えられています。
ねずの実で香りを付けるほかにも、フルーツなどの香料成分を加えてリキュールタイプに仕上げたものや、草根木皮の香料成分を加えたドライジンと呼ばれるものもあります。
ジンの発祥地はオランダですが、世界的に有名となっているのはイギリスの「ロンドンドライジン」や、オランダの「ジュネヴァジン」、ドイツの「シュタインヘーガー」です。
19世紀以前は、労働者の飲むお酒といったイメージが強く、貴族の間で飲まれることはありませんでしたが、20世紀に入るとカクテルのベースとして上流階級の間でも親しまれるようになりました。
現在の日本でも、ジンはそのままの状態で飲むことよりも、カクテルの材料として使われることが多く、お店に行かなくても自宅でも手軽に作って飲むことができます。


ジンの歴史について

ジンの歴史は古く、11世紀頃にイタリアの修道士がねずの実と呼ばれるジェニパーベリーを主体として蒸留酒を作っていたという記録があります。
また1660年にオランダにあるライデン大学医学部教授であるフランシスクル・シルヴィウスが、ジェニパー・ベリーを使用して解熱効果や利尿効果を期待して作った薬用酒が、普通に飲んでも美味しいと評判となり、庶民の間で広まったともいわれています。
この当時の蒸留酒は、非常に簡単な構造のポット・スチルで作られており、雑味も多くなっていましたが、ジェニパー・ベリーを用いたことで爽やかな香りを楽しむことができると大変喜ばれ、オランダ国民の間では、イェネーフルやイェネファーと呼ばれ愛飲されました。
1689年になると、オランダの貴族であったオレンジ公ウィリアムがイングランド国王として迎えられたときに、このお酒もイギリスに持ち込まれて、瞬く間に人気を博しました。
その際に名前がイギリス読みの「ジェネーブル」から、「ジン」と短く呼ばれるようになったといわれています。
19世紀半ばとなって連続式蒸留器が発明されたことから、これまでと較べて飛躍的に雑味が少なくなり、ジンの製造方法も大きく様変わりをしました。
まず連続式蒸留器で、アルコール度数の高いスピリッツを作ったあとに、ジェニパーベリーなどのフレーバーを加えて、単式蒸留をするというイギリス独自の製造方法で作られたジンは「ロンドン・ジン」と呼ばれて、現在でも世界を代表するものとなっています。

ジンの製法について

ジンといえば、現在では一般的に、ドライジンのことを指しています。
その製造方法は、連続式の蒸溜機で原料となる麦芽やトウモロコシ、ライ麦などの穀物類を蒸溜した、アルコール度数が95パーセント以上のグレーンスピリッツに、ジェニパーベリーなどのボタニカルと呼ばれる草根木皮などを加えて、さらにポットスチルと呼ばれる単式の蒸溜器でゆっくりと再蒸留して作り上げます。
そして、この再蒸留には主に2つの方法があるとれさています。
1つ目は、グレーンスピリッツに直接ボタニカルを加えて、ポットスチルで蒸溜していく方法です。
ビーフィーター・ジンの場合には、再蒸留をする前に、ボタニカルをグレーンスピリッツに24時間漬け込むステーピングという作業を行います。
2つ目の方法は、ポットスチルの上部に、「ジン・ヘッド」と呼ばれている上下が金網になった円筒を取り付けて、そのなかにボタニカルを詰めます。
こうすることで、蒸溜によって立ち上るスピリッツ蒸気と一緒に香味成分を効率よく抽出することができるのです。
つまり、ボタニカルはジンの良し悪しを決定づける生命線ともいえるわけで、各酒造メーカーは、ジェニパーベリー以外にもコリアンダーやアンジェリカ、レモンやオレンジの果皮、シナモン樹皮、キャラウェイの種子、リコリスの根など、さまざまなボタニカルを使用しています。
しかしその配合する種類や成分比率などは企業秘密であり、公表はされていません。

ジンの製法について

ジンといえば、現在では一般的に、ドライジンのことを指しています。
その製造方法は、連続式の蒸溜機で原料となる麦芽やトウモロコシ、ライ麦などの穀物類を蒸溜した、アルコール度数が95パーセント以上のグレーンスピリッツに、ジェニパーベリーなどのボタニカルと呼ばれる草根木皮などを加えて、さらにポットスチルと呼ばれる単式の蒸溜器でゆっくりと再蒸留して作り上げます。
そして、この再蒸留には主に2つの方法があるとれさています。
1つ目は、グレーンスピリッツに直接ボタニカルを加えて、ポットスチルで蒸溜していく方法です。
ビーフィーター・ジンの場合には、再蒸留をする前に、ボタニカルをグレーンスピリッツに24時間漬け込むステーピングという作業を行います。
2つ目の方法は、ポットスチルの上部に、「ジン・ヘッド」と呼ばれている上下が金網になった円筒を取り付けて、そのなかにボタニカルを詰めます。
こうすることで、蒸溜によって立ち上るスピリッツ蒸気と一緒に香味成分を効率よく抽出することができるのです。
つまり、ボタニカルはジンの良し悪しを決定づける生命線ともいえるわけで、各酒造メーカーは、ジェニパーベリー以外にもコリアンダーやアンジェリカ、レモンやオレンジの果皮、シナモン樹皮、キャラウェイの種子、リコリスの根など、さまざまなボタニカルを使用しています。
しかしその配合する種類や成分比率などは企業秘密であり、公表はされていません。

ジンの種類について

オランダが発祥地のジンは、現在世界各国でさまざまな種類のものが作られています。
とくに有名となっているのが、イギリス、オランダ、ドイツで作られているものです。
イギリスでは、主に3つの種類があります。
1つ目はドライジンと呼ばれる、現在最も主流となっているものです。
ジェニパーベリーやオレンジなどの柑橘系の爽やかな香りが特徴的で、カクテルのベースとして世界中で使用されています。
2つ目はオールド・トム・ジンと呼ばれる、昔ながらの甘口のものとなっています。
3つ目はプリマス・ジンで、18世紀頃からイングランドの南西部にあるプリマスで作られていました。
プリマスはイギリス海軍の軍港があるため、海軍御用達のお酒だといわれています。
ジュネヴァやイェネーフェルともよばれているオランダのジンは、最初のグレーンスピリッツの蒸溜の際に、連続式蒸溜機を使用せず、ポットスチルで行うことがイギリスのものとの違いとなっています。
ボタニカルを加えたあとの再蒸溜のときもポットスチルで行うために香味が濃厚で、麦芽の香りが残ることから、カクテルベースとしてではなくストレートで飲まれることが多くなっているようです。
ドイツのものは、シュタインヘーガーと呼ばれていて、これはシュタインハーゲン村で生まれたことに由来しています。
基本的にはオランダのものと近くなっていますが、発酵させたジェニパーベリーをポットスチルで蒸溜したあとに、グレーンスピリッツを加えて再蒸留するという手法を取っています。

ジンの産地について

ジンは1660年にオランダで薬用酒として生まれたお酒ですが、長い歴史のなかで、ヨーロッパ大陸に徐々に浸透していきました。
現在での主な産地としては、オランダ、イギリス、ドイツの3ヶ国が挙げられるでしょう。
そして現在の世界で主流となっているのは、イギリスのドライジンだといわれています。
世界で飲まれているカクテルベースとして、イギリスのものが使われることが多くなっています。
オランダから持ち込まれた当初のイギリスには、アルコール度数の高いお酒がなく、フランスからブランデーを、スコットランドからウイスキーを輸入すると、外貨が貧しくなって財政危機に陥ると懸念したウィリアム三世が、積極的にジンを国内で作らせたのが今日まで続いているといえます。
オランダでジンが生まれたきっかけは、オランダがこれまで自国特産のお酒を持っていなかったというのも理由の1つとなっています。
また当時は、新大陸を求めて海外へと渡航するオランダ人が多く、未知の病を持ち帰ってきた彼らに、医学博士のフランシスクス・シルヴィウスが、解熱利尿効果のある薬として製造したのが最初だといわれています。
ドイツといえばビールというイメージがありますが、ジンもシュタインヘイガーと呼ばれて昔から愛飲されています。
ほかの国のものと較べて香味が抑えられているのが特徴です。
また、ドイツのお酒好きな人は、ビールを飲んで冷えた身体を、シュタインヘイガーを飲んで暖め直して、さらにまたビールを飲むという文化が今でもあるようです。

ジンの有名な銘柄について

現在、世界各国で広く愛飲されているジンですが、各メーカーによってその味は千差万別となっています。
ストレートで楽しむ場合、カクテルベースとして使用する場合といった、飲み方によっても最適となるものは違ってきます。
ジンの有名な銘柄としては、まず「ビーフィーター」が挙げられます。
ロンドン・ドライジンの代表的なブランドで、「ビーフィーター」とは、ロンドン塔に駐在する衛兵の通称のことで、ラベルにも衛兵の姿が印刷されています。
1820年に誕生して以来、ジェニパーベリーのほかにコリアンダーの種やアンジェリカの根などを変わらずボタニカルとして使用していますが、その成分比率などといった具体的なレシピは企業秘密となっています。
爽やか香りと滑らかな味が特徴で、カクテルベースの定番となっています。
また、「バーネット」も広く人気のある銘柄となっています。
こちらもロンドンのドライジンの1つですが、ドライジンとしては香りが濃厚だといわれています。
1960年頃に、シーグラム社が買収してからは、すっきりとした辛口で軽快なドライジンへとモデルチェンジをしました。
そのほか、ュニパー・ベリーとコリアンダーが香り付けが特徴的な「ゴードン」や、柑橘系フレーバをボタニカルとした「マルボロー」、 イタリア産のジュニパー・ベリー、バルカン半島産のコリアンダー、スペ イン産のオレンジとレモンの果皮と香り付けの材料を限定した「ニコルソン」などが、有名な銘柄となっています。

ジンのカクテルについて

ジンは、ストレートで飲むことよりも、カクテルベースとして用いられることの方が最近では多くなっているようです。
したがってジンベースのカクテルの種類も数多く、組み合わせるものによって、甘口から辛口まで、さまざまな味わいを感じ取ることができます。
1番代表的なカクテルといえば、「ジントニック」でしょう。
熱帯にあるイギリスの植民地において、健康飲料として飲まれていたトニックウォーターと混ぜててみたことが始まりだといわれています。
デコレーションにライムやレモンといった柑橘類を添えて提供されています。
シンプルなレシピとなっていますので、その微妙な味加減はバーテンダーの腕により異なってくるでしょう。
辛口のカクテルのなかでは、「マティーニ」が有名となっています。
ドライベルモットと一緒にステアして、オリーブをデコレーションするのが一般的です。
女性に人気となっているのが「シンガポール・スリング」です。
このカクテルは、イギリスの小説家であるサマセット・モームが、「東洋の神秘」と讃えて、世界一美しいといわれているシンガポールの夕焼けを表現した綺麗な赤い色のカクテルです。
1915年にシンガポールのラッフルズホテルで考案されたもので、トロピカルカクテルの最高傑作だといわれています。
そのほかにも、材料や作り方はほぼ同じで分量だけが違う、「ジン・フィズ」と「トム・コリンズ」もジン・ベースの有名なカクテルとなっています。


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