ワインには色々な種類(製法)が有ります。それぞれの特徴とは・・・

公開日: : 最終更新日:2015/12/25 お酒, ワイン

スティルワイン(非発泡性ワイン)の特徴とは・・・

スティルワインは、葡萄を発酵させる際に出る炭酸ガスが含まれていない、非発泡性のワインです。
一般的に「ワイン」と言うと、このスティルワインを指すことが多く、食事の時に飲まれる最も基本的なワインでもあります。
テーブル(食卓)ワインとも呼ばれており、「ワイン」と聞いて多くの人が想像する「泡の立たない静かな」ワインのことです。
「スティル(still)」とは「静かな」という意味を表しており、発泡性のシャンパンやシェリー酒のような酒精強化ワインと区別する際に表現されます。
このスティルワインの起源は非常に古く、古代エジプト時代には、既にかめで製造されていたと言われています。
ワインはその年によって出来・不出来が違ってきますが、当時は既に何年のワインといったように分類していたようです。
スティルワインのアルコール度数は15%未満であり、同じスティルワインでも原料となる葡萄の品種や製造法によって、赤ワイン、白ワイン、ロゼワインに大きく分類され、いずれのテイストにも甘口や辛口などがあります。
赤ワインは、皮も種も一緒に発酵させるため、濃い赤色で渋みが強いのが特徴となっていますが、二次発酵を経てまろやかに仕上がります。
白ワインは、皮と種を取り除いて、残った果汁だけを発酵させるため、赤ワインよりもフレッシュでマイルドなものが多いです。
また、ロゼワインは、発酵過程で皮と種を取り除くので、赤ワインよりも淡い色をしており、渋みも強くありません。
中には、赤と白をブレンドさせたロゼワインもあります。

スパークリング・ワイン(発泡性ワイン)の特徴とは・・・

スパークリング・ワインは、炭酸ガスを含む発泡性ワインの総称です。
一般的には3気圧以上のものを指しますが、それ以下のものは弱発泡性ワインと区別されています。
シャンパーニュやカバ、スプマンテなどのように、国や産地、製造法によって呼び方が異なるのも特徴です。
スパークリング・ワインの代表とも言える「シャンパン」は、フランスのシャンパーニュ地方で製造されたAOCワイン(原産地呼称統制ワイン)独自の名前です。
また、シャンパーニュ地方の中でも、特定の地域と特定の品種を用いたもので、その栽培法や醸造法なども、厳しいAOC規定に基づいて生産されています。
そのため、フランス国内で製造されていても、この規定外のスパークリング・ワインは「シャンパン」と名乗ることはできないのです。
この事情を日本ではよく知られていないためか、シャンパン以外のものでも、発泡性のワインであれば疑うことなくシャンパンと呼びがちですが、実際は、スパークリング・ワインや弱発泡性ワインなどと呼ぶことになります。
スパークリング・ワインには、大きく分けて「トラディショナル方式」「シャルマ方式」「トランスファー方式」の3つの製造法があります。
「トラディショナル方式」は、最も手間とコストがかかる方法なので、最高級のスパークリング・ワインに用いられています。
「シャルマ方式」は、短期間で製品化できるうえ、一度で大量に生産できるので、コストをかけずに製造することが可能です。
これらの他にも、途中からの発酵を瓶内で行う「メトード・リュラル方式」や、瓶詰めされたワインに炭酸ガスを入れる「炭酸ガス注入方式」などがあります。

フォーティファイド・ワイン(酒精強化ワイン)の特徴とは・・・

フォーティファイド・ワインは、スティルワインの発酵途中や発酵後にブランデーなどを加え、アルコール度数を高めたワインです。
アルコール強化ワインや酒精強化ワインとも呼ばれており、ワインにコクが出るだけでなく、保存性も高くなるという特徴があります。
代表的なものには、ポルトガルの「ポートワイン」や「マディラワイン」、スペインの「シェリー」などがあります。
ポートワインは、発酵途中にアルコール度数が77度以上のブランデーを注入したもので、一度開けても風味が損なわれないため、ゆっくりと味わうことができるのが大きな魅力となっています。
また、マディラワインは、ポルトガル領のマディラ島で製造されることにちなんで名づけられました。
その製造過程は特殊で、葡萄果汁の発酵過程でブランデーを加えて樽詰めした後、30~50℃の乾燥炉で熟成させるといったものです。
スペインのシェリーは、樽詰めされた熟成ワインに次々に新しいワインをブレンドしていく、「ソレラシステム」という方法によって貯蔵熟成され、均一なワインに仕上げられます。
これら3つは「世界三大フォーティファイド・ワイン」と呼ばれており、世界中で親しまれていますが、これらの他にも、スペインの「マラガ」、イタリアの「マルサラ」、フランスの「VDN」や「VDL」などがあります。
フォーティファイド・ワインには、赤ワインや白ワイン、甘口や辛口など様々なタイプのものがありますが、一般的には、赤ワインや甘口のものは食後のデザートワインとして、白ワインや辛口ものものは、食前酒として親しまれており、低価格なものは料理酒として用いられることもあります。
基本的に、一般的なワインよりもアルコール度数が高いので、一度開栓しても品質がすぐに劣化することも少なく、1本をゆっくり味わうことができるでしょう。

フレーヴァード・ワイン(アロマタイズドワイン/香味付けワイン)の特徴とは・・・

フレーヴァード・ワインは、スティルワインに香草や果汁、はちみつなどの甘味料をブレンドし、独特の風味を持たせたワインです。
主に食前酒(アペリティフ)として親しまれたり、カクテルの原料などに活用されています。
フレーヴァード・ワインは、「アロマタイズド・ワイン」「香味付けワイン」などと言われることも多いようです。
代表的なものには、イタリアの「ヴェルモット」や、スペインの「サングリア」などが有名です。
ヴェルモットは、香草系の中でもポピュラーな一種で、爽やかな苦味があるのが特徴です。
白ワインをもとにブランデーを加え、アンゼリカ、肉桂、ビターオレンジの皮、コリアンダー、丁子などおよそ20~40種類以上の香草で混ぜて風味を持たせています。
ヴェルモットは、イタリア北部のビエモンテ地方が代表的な産地として知られており、食前酒として飲まれたり、マティーニなどのカクテルに用いられるなど幅広く使用されています。
スペインのサングリアは、多くのスペイン国民に親しまれているフレーヴァード・ワインで、スペインの国民酒とも言われています。
スペイン産のワインをベースとして、オレンジやレモンなどのフレーバーを加えたワインで、一口大にカットしたオレンジやレモン、バナナ、リンゴなどとシナモンを少し加えることもあります。
つまり、ヴェルモットが香草系の代表的フレーヴァード・ワインだとすれば、サングリアは果汁系の代表と言うことができるでしょう。
これらフレーヴァード・ワインは比較的アルコール度数も低いので、爽やかな味わいで飲みやすくなっています。


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