ワインの基礎知識 | ワイン好きなら知っておきたい基本の基本

公開日: : 最終更新日:2015/12/25 お酒, ワイン

ワインについて

ワインは、主に葡萄を発酵させて作られたお酒の一つというのは、皆さんご存知ですよね。
葡萄だけを原料としたもので、別名「葡萄酒」とも呼ばれていますが、葡萄以外で作ったものは「果実酒」や「フルーツワイン」と称されています。
ワインは、色で分けると白ワイン、赤ワイン、ロゼワインの3種類に、製造方法では、非発泡性ワイン、発泡性ワイン、酒精強化ワイン、フレーバー付けワインに大別できます。
そもそもワインは、歴史上、最も古いお酒の一種とされており、紀元前6000年頃には、現在の西アジア周辺で飲まれていたと言われています。
また、紀元前4000年の古代エジプトでもワインが作られており、ピラミッド内の壁画にはその製法が描かれています。
当時のワインは、現在のワインよりもアルコール濃度が低く、葡萄果汁の等分が高かったので、水割にして飲まれていたようです。
長い時を経て、ワインの製造法も進歩した中世ヨーロッパ時代には、原料となる葡萄の栽培、ワインの熟成を手がけ、ルネッサンス以降は、主に娯楽として親しまれるようになりました。
17世紀後半にもなると、ワインの醸造や保存、容器の製造技術も高まり、ワインの生産と流通も目覚しい進歩を遂げ、現在に至ることとなったのです。
ワインの主な成分となっているのは、水とエタノール、糖、アミノ酸、タンニン、グリセリン、炭酸ガスなどの他、クエン酸やリンゴ酸などの各種有機酸などです。
ワインの熟成には、この各種有機酸が重要とされており、瓶詰めされてからも風味に深みを与え続けると言われています。
熟成期間としては、1年から10年とおいう期間のものが多いようですが、長いものでは20~30年、中には、50年という長い熟成期間を経たものがあります。
長熟タイプのように、ワインは「寝かせれば寝かせるほど良くなる」と思われがちですが、短期間で熟成するボジョレーのような早飲みタイプもあり、単に古ければ良いワインというわけではありません。
近年は、手頃な価格で飲める早飲みタイプのワインも多く普及しています。


料理とワインの相性について

美味しいワインには、美味しい料理を合わせたいものですよね。
組み合わせの相性が悪ければ、たとえどんな高級食材と高級ワインであっても、それらの個性が強過ぎたり、お互いに反発しあってバランスを崩したりして、せっかくのお料理とワインの美味しさも半減です。
この料理とワインのベストマッチは、結婚を意味する「マリアージュ」とも言われ、仲の良い夫婦関係を例えてそのように呼ばれています。
「肉料理には赤ワイン、魚料理には白ワイン」という一般的な定説がありましたが、近年はこれだけにこだわることもなくなってきました。
また、昔からワインと合わない食材としては、酢の物、魚介類の干物、カレー、生野菜サラダ、生卵、ガーリックなどが言われていますが、これらも調理法によっては、ワインとマッチするものもあるので、必ずしも「合わない」と決め付けることはないでしょう。
赤ワイン、白ワインに適した料理の特徴というものがそれぞれあり、基本的には、淡白でさっぱりした料理には軽めのワイン、逆に、こってりした料理には重めのワインがマッチすると言われています。
赤や白にとらわれず、ワインの持つ個性や味わいによって最良の組み合わせを探し出せば、お互いの良さが引き立てられ、至福の時間を過ごせることでしょう。
ちなみに、赤身の魚や、脂がのった肉料理など、比較的どっしりした感じのメニューには、タンニンが豊富な赤ワインを組み合わせることで、口の中の脂っこさを流してくれます。
白身魚や鶏肉など淡白な味わいの料理には、スッキリとした白ワインをセレクトすることで、魚介類や鶏肉の臭みを消し去り、素材の風味を楽しむことができます。
また、軽めの赤ワインやロゼワインは、比較的どんなメニューにも合うとされています。
つまり、「肉料理に白ワイン、魚料理に赤ワインはタブー」というわけではないので、ワインは料理を、料理はワインを引き立てる、そんな特徴や好みに応じた組み合わせを楽しみながら、自分なりのベストマッチを探し出してみるもの良いでしょう。

和食とワインについて

ワインに合う料理と言えば、やはり多くの方は洋食を思い浮かべますが、実は日本食との相性も非常に良いのです。
最近では、お寿司屋さんや料亭でもワインを数多く揃えているところが増えているのです。
しかし、日本人にとって馴染みのアルコールと言えばビール、日本食に合うと言えば日本酒という方も多いでしょう。
日本酒もワインと同様に、料理との相性が美味しく頂く大きな要素となり、そういった点では両者は似ているかもしれません。
基本的に、洋食と比べて日本食は味付けが淡白で繊細なものが多いので、白ワインとの組み合わせが良いとされています。
特に、白身魚のお刺身や魚介類には、キレのある辛口の白ワインがピッタリです。
しかし、甘口の白ワインを組み合わせてしまうと、白ワインのフルーティーな甘い風味がお刺身の生臭さを際立たせたり、素材の良さを邪魔したりしてしまうこともあるので気をつけた方が良いかもしれません。
一方、赤ワインと相性の良い和食メニューと言えば、マグロなど赤身のお刺身や握り寿司などです。
また、意外なところでは、醤油との相性も良いとされています。
基本的に、料理の色とワインの色を合わせると、それぞれの持ち味が活かされてくるようです。
ワインのおつまみに、とりあえずチーズを組み合わせる方も多いでしょう。
これらの相性がピッタリなように、上等のマグロのお刺身に上等の赤ワインを組み合わせて飲むと、口の中はなんとも言えない芳醇な風味が広がります。
「和食にワイン?」と疑問を持たれる方も、一度お試しになれば、和食とワインの楽しみ方の幅が広がるかもしれません。

ヴィンテージワインについて

ヴィンテージワインとは、一般的には、10年以上の熟成期間を経たワインを指すようですが、「当たり年に醸造された熟成ワイン」という意味があるようです。
そもそも「ヴィンテージ」というのは、アンティークなものを意味する言葉と認識されていますが、ワインにおいては「生産年」、つまり葡萄の「収穫年」を指します。
ボトルラベルには西暦で記載され、その年に収穫された葡萄で造られたワインであること表しています。
葡萄は気候や天気によって大きく左右されるため、その年の気候がワインの特性として出てきます。
つまり、ワインの味はヴィンテージごとに違うため、その価値も異なってくるのです。
一般的に、ブドウ栽培に最適な天候が続き、出来が良い年を「当たり年」や「グレートヴィンテージ」などと呼ばれています。
このような年は、日照時間に恵まれ、葡萄がよく熟成するので、糖度も高いものとなり、濃厚で芳醇な味わいのワインができます。
さらに、長期間の熟成に耐え、風味がさらに増すので、ヴィンテージとしての価値がより高まるのです。
ヴィンテージは、ワインを選ぶ際に役立つものではありますが、当たり年のワインの全部が全部美味しいというわけでもないのです。
当たり年であっても、若いうちは渋味が強く飲みにくかったり、収穫時期によっては味に影響が出ることもあります。
また、ヴィンテージの良し悪しは、栽培される葡萄品種の違いなどで、一方の地域では良いものでも、他方の地域ではそうでなかったりと、産地の違いも関係してきます。
決して当たり年のワインだけが美味しいわけではなく、良質なヴィンテージワインには熟成時間がかかるので、飲み頃を見極めることが大切になってくるでしょう。

ボージョレ・ヌーヴォーについて

ボージョレ・ヌーヴォーは、フランスのボージョレ地区で、その年に収穫された葡萄で製造されたワインです。
ボージョレはフランス東南部にある地区の名前ですが、ヌーヴォーとは「新しい」を意味し、葡萄の収穫を祝い、その年の葡萄で造った新しいワイン(新酒)ということになります。
基本は赤ワインで、中にはロゼワインもありますが、白ワインをボージョレ・ヌーヴォーと呼ぶことはありません。
マセラシオン・カルボニック(炭酸ガス浸漬法)という特殊な方法で製造され、急速発酵で短期間にワインに仕上げます。
葡萄は潰さずにそのまま使用し、タンクで自然発酵させることで、フルーティーな風味を持つ、色鮮やかなボージョレ・ヌーヴォーができます。
しかし、ボージョレ・ヌーヴォーと一口に言っても、いくつかの種類があります。
まずは、地方名の「ボージョレ」、地区名の「ボージョレ・シュペリュール」、村名の「ボージョレ・ヴィラージュ」、畑名の「クリュ・ボージョレ」の4つに分類でき、これはフランスのAOC法(原産地呼称制度)によって規定されています。
生産範囲が狭くなるにつれて規定も厳しいものになりますが、その分、高級なワインに位置付けされ、高価なものになります。
ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日は、毎年11月の第3木曜日と決まっていますが、時差の関係で、先進国の中では日本が最も早く飲むことができます。
しかし、ワインの消費量が先進国の中では低い方であるのに対し、世界に流通するボージョレ・ヌーヴォーの半分は日本が消費しているとう事実をみると、ボージョレ・ヌーヴォーの人気は一過性のブームとしてイベント化されていると言えるかもしれません。

貴腐ワインについて

貴腐ワインは、貴腐葡萄から造られた最高級の甘口ワインで、気品漂う味わいが特徴とされており、特にデザートワインとして親しまれています。
貴腐葡萄とは、完熟した葡萄に貴腐菌(ボトリティス・シネレア/灰色カビ菌)を付着させる特殊な葡萄です。
この貴腐菌が葡萄果皮のロウ質を破壊し、果汁の中の水分が蒸発させるため、糖度が大幅に濃縮し、干し葡萄のような状態になっていきます。
ただし、まだ熟していない葡萄に貴腐菌が付着してしまうと、灰色カビ病となって、収穫期の雨量が多いとただ腐敗するだけになってしまう危険性も持っているのです。
つまり、貴腐菌は気候や土壌の条件が揃ったうえで、その役割を果たすことができるわけです。
貴腐ワインは、糖度が非常に高いため、じっくりと時間をかけて発酵が進みます。
さらに、付着した貴腐菌によって、グリセリンやグルコロン酸など様々な物質が発生し、複雑な風味を持ったワインに仕上がります。
多くの国では甘口ワインを生産していますが、世界的に有名なのはフランスの「ソーテルヌ」、ドイツの「トロッケンべーレンアウスレーゼ」、ハンガリーの「トカイ」で、これらは世界三大貴腐ワインとして知られています。
フランスの「ソーテルヌ」は、蜂蜜のような甘い香りと、ほのかな酸味が特徴のワインです。
ドイツの「トロッケンべーレンアウスレーゼ」は、フルーティーで濃厚な香り、とろりとした甘さとコクが魅力となっています。
ハンガリーの「トカイ」は、フルミントという葡萄品種が使用されており、繊細で芳醇な風味が親しまれています。
貴腐ワインは、魅惑的な風味と香り、そしてその希少性から「王のワイン、ワインの王」とも呼ばれています。

デカンタージュタについて

デカンタージュとは、ワインを「デカンタ」という別の容器に移し替えることを言います。
「わざわざ別の容器に?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、この作業には大きく分けて2つの目的があるのです。
一つは、まだ若くて渋味のあるワインを多くの空気と触れさせることでまろやかな風味にし、短時間でワイン本来の良さを引き出します。
ボトルに入ったままのワインと、デカンタージュしたワインを飲み比べてみると、両者の違いが面白いほど体感できるでしょう。
もう一つは、長期熟成されたワインの場合、底に澱(おり)が沈殿するので、それを取り除く意味もあります。
澱とは、ワインに含まれるタンニンやポリフェノール、タンパク質などの成分が熟成中に固まったもので、比較的熟成期間が長く、濃厚な味わいのワインに見られます。
この澱は、決してワインが悪化した、あるいは人体に悪い影響が出るというものではないものの、舌触りが悪かったり、苦味を感じたりするのでワインとしての風味が損なわれることがあります。
そのため、ボトルの底に沈殿した澱を残し、上澄みのワインだけをデカンターに移し替えるというわけです。
ただし、ワインは非常にデリケートなので、荒っぽくドボドボと移し替えると、ワイン本来の風味が失われるので、静かに優しくデカンタージュするようにしましょう。
レストランなどでは、長期熟成された年代もののワインを注文すると、ソムリエがデカンタージュしてくれます。
家庭で飲む時は、ワインボトルを数日立てておき、澱が沈みきってしまえばデカンタージュなしでも飲むことができます。
しかし、皆でワインを持ち寄ったりしてパーティーなどをする場合は時間がなく、デカンタージュが必要となるので、1つくらいはデカンターを用意しておくと良いでしょう。

ワインのテイスティングについて

レストランなどでワインを頼むと、テイスティングといって、味や香りを確認することができます。
ワインを選ぶ際、基本的には、注文する側の好みであったり、ソムリエと相談して料理に合ったワインを選びます。
ただし、テイスティングは、味がどうとか、好みに合ったものかどうかをチェックするものではなく、あくまでも「ワインの品質を確認」するためのものです。
試飲や味見といった類のものではなく、気に入らないからと言って交換することはできないので間違えないようにしましょう。
ただし、風味が劣化していたり、強い刺激臭や酸味、あるいは異常な苦味を感じた場合は、その時点で告げるようにします。
ワインのテイスティングと言うと、何となく格式張ったイメージがありますが、実際はそれほど難しいものではありません。
ここでは、テイスティングの手順を簡単に説明してみましょう。
(1)ワインが運ばれてきたら、ラベルを確認し、注文したものであるかをチェックします。
(2)ワインがグラスに少量注がれたら、グラスを斜めに傾け、色や透明感(濁りや曇りがないか)をチェックします。
(3)その後、香りを嗅いだら、一旦グラスをテーブルに置き、空気を含ませるように2、3回ゆっくり回して、もう一度香りをチェックします。
(4)少量を口に含み、味を確かめます。
全て問題が無ければ、ソムリエに「お願いします」「結構です」などと、一言伝えます。
テイスティングは、あくまでもお客がワインの風味をチェックしているだけなので、あまりルールにこだわらず、楽しむようにしましょう。

ワインの味「バランスの良い」とは・・・

ワインの味について評価する際に、しばしば「バランスの良い」と表現されることがあります。
これは、甘味、酸味、渋味・苦味、アルコール度という4つの要素のバランスを言います。
実は、人間の舌というものは、物が触れる箇所によって感じる味が違うようにできているのです。
まず、舌の先端では甘味を、側面では酸味を、舌の奥の方では渋味や苦味を感じます。
そのため、ワインの複雑な味を余すことなく感じるには、舌の先端から奥と隅々にまでワインを行き届かせ、全体で味わうことが重要となってきます。
甘味は、葡萄の糖分を残したまま発酵を止めると甘口のワインに仕上がり、全て発酵させた場合は辛口のワインになります。
基本的には、赤ワインで甘味を感じることはあまりありません。
酸味は、ワインに含まれるクエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸などが酸味となり、白ワインではこの酸味をより強く感じることができ、寒冷な地域で造られたものほど酸味が強く現れるようです。
また、渋味や苦味は、葡萄果皮や種子に含まれるタンニンというポリフェノールの一種によるもので、赤ワインには重要な風味の要素となります。
まだ未熟で若いワインには、このタンニンによる渋味や苦味を強く感じますが、熟成されるにつれてマイルドな味になっていきます。
アルコール度については、それ自体がワインの品質を決定付けるものではありませんが、このアルコール度が高いほどワインとしてのコクや甘味が感じられます。
これら4つの要素である、甘味、酸味、渋味・苦味、アルコール度をそれぞれを感じることで、そのワインの個性を味わうことができるでしょう。
つまり、「バランスの良い」ワインというのは、これらの要素がバランス良く保たれ味の状態を意味し、それぞれの要素が個々に主張し過ぎているようなものは、バランスの悪いワインとして評価されてしまうでしょう。

ボトルラベルについて

ワインのボトルには、大切な詳細情報が記されたラベルが貼ってあります。
ワインにそれほど詳しくない方や、たまにしか飲まない方は、ワインのボトルラベルを参考に選ぶケースも少なくありません。
ワインに関する知識も増え、店頭で購入する場合だけでなく、レストランなどで自分好みのワインを頼む際も、このラベルをチェックするようにすると良いでしょう。
ただし、原産国の言葉で記載されている場合、フランス語、ドイツ語などの語学力が乏しいと全てを理解するのはなかなか困難とも言えます。
完全に解読するのは無理でも、ワイン選びの手助けとなりそうなポイントをいくつか抑えておくだけでも、美味しいワインを見つける近道になるでしょう。
ボトルラベルには、ワインの造り手である生産者の個人名や醸造所、原産地名、生産年(ヴィンテージ)、アルコール度数、葡萄品種など、誰が、どこで、いつ、どんな葡萄品種を原料に造ったのかなど、そのワインに関する様々な情報が記載されています。
ただし、生産者や原産地名は、そのワインや生産地の特徴を知って初めて理解できるものなので、ワイン初心者の場合はあまり気にする必要はないでしょう。
また、ワインは生産年ごとに出来、不出来が異なるので、初心者がワインを選ぶ際、最も目安にしやすい要素になるかもしれません。
しかし、評価の低いヴィンテージのワインが全て品質に劣るというわけではないので、あくまで一つの基準として留めておくようにしましょう。
このボトルラベルを解読することによって、どんなワインかを知ることができ、自分好みのワイン、美味しいワインを見つけ出すことができます。

家庭でのワインの保存の仕方について

ワインの購入というと、現在はインターネットなどを利用した方がお得にまとめ買いができ、かさばったりして荷物にもなりません。
しかし、いくつか飲み比べようと購入したものの、その保存場所に頭を悩ませるといったケースも少なくないようです。
ワインを保存する基本としては、温度の変化が少なく、日の当たらない涼しい場所が好ましいとされています。
ワインに最適な温度は10~14℃とされており、高いと熟成の進み過ぎで味が変質しやすくなり、逆に低いと熟成が進みにくいです。
ご家庭ですと、押入れやキッチンの床下などが最適な保存場所で、日が当たらないよう新聞紙などで包み、コルクが乾燥しないように横に寝かせて保存します。
コルクが乾燥してしまうと、弾力性が無くなって抜きにくくなったり、空気が通りやすくなってワインの酸化が生じやすくなってしまいます。
一番手軽で最適なのは、家庭用のワインセラーを購入することですが、逆にワインの保存場所としてオススメでない場所としては、冷蔵庫があります。
冷蔵庫に長期保存をしてしまうと、温度が低過ぎるためにワインの熟成が止まったり、コルクが乾燥してしまうので、冷蔵庫に保管する場合は、すぐに飲む時にしておきましょう。
ワインを飲み残した場合は、ワインが空気と接触しないように保存することが最も重要です。
飲み残しがあれば、移し替えた際に満タンになる程度の大きさの容器に入れ替え、キャップをすれば、冷蔵庫の野菜室で数日間は保存できるでしょう。
ワインには、明確な賞味期限というものはないと言われていますが、生産年や醸造元によっては、早めに飲んだほうが良いとされているタイプのものもあります。
保存状態によっては、ワインの味は大きく変化してしまうので、適切な保存方法で美味しくワインを堪能しましょう。

ワインのコルク栓について

ワインは空気に触れると品質が劣化しやすくなり、空気を通さず長期熟成させることで風味が増すことが多いという性質を持っています。
この特性を活かすため、17世紀末期ごろからはコルクの栓が使用され始めました。
ワインの歴史は8千年と言われていることを考えると、コルク栓としての歴史は最近始まったということが言えるかもしれません。
どうしてコルクがワインのボトル栓として選ばれたのかには、ちゃんとした理由があるのです。
木片の端を繰り抜いたり、木屑を圧縮して作られるコルク栓は、かなり原始的なようでもありますが、実は非常に軽く、弾力性に優れ、しかも清潔で防水性も兼ね備えています。
木は温度変化によって膨張したり、収縮したり、曲がって変形することもありますが、コルクにはこのような膨張や収縮もないので、栓詰めで圧縮し、ワインボトルに一度押し込めばしっかり固定されてしまいます。
コルク栓の寿命は長く、上質なものでは20~25年、保存状態によっては50年ほど持つものもあります。
メーカーによっては、無記名のものがあったり、焼印が見られたり、絵や名だけでなくラベルのように詳細が記されているものもあります。
また、コルクをボトルに押し込む際、必ず殺菌処理が施されますが、稀にカビが繁殖するケースもあります。
コルクに付いたカビは、コルク自体に問題が無い限り、健康への影響はないとされていますが、ワインに臭いが移ってしまい、「コルク臭」として感じることがあります。
コルク栓を抜く時によくあるのが、コルクの屑がワインの中に入ってしまうというケースです。
先にも述べたように、コルクは無害なので飲んでしまっても大丈夫ですが、舌触りが不快なこともあるので、グラスに注いだワインにコルクの屑が浮いていたら、ナイフなどでサッとすくって取り除いても良いでしょう。

ワインの格付けについて

ワインの格付けとは、簡単に言うと、ワインのランクと品質を示すもので、分類数や分類名などは国や地域によって異なります。
栽培する畑の質、原料、醸造法、ブレンドの割合、アルコール度数、最大収穫数など、高級ワインほど細かい規定が定められており、厳しい審査を通ったものだけが、それぞれの格付けを名乗ることができるのです。
ワインは、原料となる葡萄の品種、栽培法、土壌、気候、収穫時期、製造法や貯蔵法など様々な要素が合わさって、そのワインの特徴というものが出ます。
それぞれのワインの特徴を明確にし、品質を維持していくためには、生産地域を狭く限定し、規制していくことが不可欠で、そのために制定されたのが各国の「ワイン法」であり、その中で品質基準となっているのが「格付け」というわけです。
そもそも、ワイン法が誕生したのは、1930年代の初頭で、ヨーロッパで3年連続の悪天候と経済不況のせいで、フランスのワイン産業も大打撃を受けたことによります。
そこにはフランスの有名産地を名乗るワインが大量に出回るという災難もあり、人気産地であったボルドーやブルゴーニュなどでは、その対抗手段として法律の制定を求め、これが「AOC(原産地呼称統制)」の始まりとなり、これ以降の各国のワイン法のモデルとなりました。
これは、外部的には有名産地を名乗った偽者のワイン製造を防止する目的があり、産地の内部では、それぞれの伝統や個性、品質を保護するという効果が見られます。
また、EU(ヨーロッパ連合)に加盟しているワイン生産国では、EUの定めたワイン法に基づき、それぞれの状況に合ったワイン法を制定して格付けを決めています。
格付けはラベルに必ず記載されており、このラベルを解読すればすぐにそのワインがどんなクラス級のものかを知ることができます。

ソムリエについて

ソムリエとは、レストランなどで料理に合うワインや、お客の好みに応じたワインを探して提供する給仕人のことを言います。
近年のワインブームに伴い、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ヨーロッパでは古くから専門職として知られており、フランスでは国家資格として認定されていますが、日本での歴史はまだ浅く、新しい資格として注目されるようになりました。
ソムリエには資格試験というものが毎年秋に行われ、筆記試験をはじめ、二次試験としての実技テスト、テイスティングの試験なども実施されています。
原料となる葡萄品種や産地に関する詳細な知識、醸造法に関する知識、ワインの歴史など様々な知識が要求されるだけでなく、ワインの味についても正しく評価できるようにしておかなければなりません。
ソムリエとは別に、ワインアドバイザーやワインエキスパートといった資格もあるので、自分の趣味や知識を資格に活かしたいと思われる方は参考にしてみると良いでしょう。
レストランなどで、どんなワインを注文すれば良いのか分からない時は、ソムリエに頼んで、オススメの美味しいワインを選んでもらってみてはどうでしょうか。
軽めのワインが良いのか、重厚なタイプのものが良いのか、自分や一緒に飲む方の好みも交えてソムリエに伝えれば、お客の好みと頼んだ料理にピッタリなワインを選んでくれます。
ワイン選びに困った際は、心強い味方となるでしょう。
ちなみに、ソムリエと一口に言っても、日本ではワイン以外にも様々なソムリエ資格が存在しています。
例えば、野菜ソムリエ、フードソムリエ、温泉ソムリエ、日本酒ソムリエ、珍しいものではシガーや雑穀、焼酎など幅広くあります。

ワインの健康成分と適量について

ワインには健康効果があるとされていますが、なぜそのようなことが言われ始めたのかご存知でしょうか。
ワインの消費大国であるフランスでは、喫煙率が非常に高く、しかもバターや肉などを使用した料理をメインに食し、動物性脂肪を大量摂取しているにも関わらず、心臓病や血管系疾患などによる死亡率が低いとされています。
これは、「フレンチ・パラドックス(フランスの逆説)」とも呼ばれており、ワインを飲んでいるお陰でフランス人は心疾患のリスクが低いとアメリカでニュースとなりました。
赤ワインにはポリフェノールという健康成分が豊富に含まれており、これが健康効果をもたらすと言われています。
ポリフェノールとは、植物の色素や苦味のもととなる成分で、抗酸化作用やホルモン促進作用に優れており、動脈硬化や脳梗塞を防ぐ効果があるとされています。
また、美肌効果もあることから女性の間でもワイン人気が高まりました。
ポリフェノールを含むものと言えば、お茶やコーヒーも挙げられますが、楽しくお酒を味わうことで、リラックスできるという効果もあります。
ただし、ワインには健康効果があるとは言っても、飲み過ぎには十分注意しましょう。
ワイングラス1杯で十分な効果があるとされてるので、大量に摂取する必要は無く、ゆっくりと適量を味わうのが理想的と言えます。
特に高級ワインは、多くのポリフェノールが合わさり、効果がより増すので、少しずつ飲むようにすると、健康効果や美容効果はもちろん、心地よい空間を与え、生活に潤いをもたらしてくれることでしょう。


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