焼酎の基礎知識

公開日: : 最終更新日:2015/12/25 お酒, 焼酎

甲類と乙類と本格焼酎の定義について

焼酎の瓶など、パッケージを見ると、『甲類』、『乙類』、『本格焼酎』といった区別がありますね。
これは焼酎の蒸留方法などによる違いによって呼び分けられるものなのですが、詳しく説明するとかなり難しくなるので、要点だけを簡単にお話していきましょう。
まず『甲類』はアルコール度数が36%未満のものを指し、別名「連続式蒸留焼酎」と呼ばれることもあります。
一言でまとめると焼酎の原料になるものを”何度も蒸留”して生成されているものです。
何度も蒸留することで不純物が取り除かれますので、アルコール純度は高くなりますが、原料本来の風味はなくなってしまうため味の個性はあまり感じられません。
対して『乙類』の方はアルコール度数45%以下のもので、「単式蒸留焼酎」とも呼ばれています。
単式という通り蒸留は1回だけですので、原料の風味や味の個性が強い焼酎といえるでしょう。
この「甲類・乙類」という分類は1949年の酒税法で定められたものですが、特にどちらが優れているという意味で付けられたわけではありません。
しかし、甲乙という呼び方のために”甲類の方が乙類よりも優っている”という印象を与えかねないため、1957年に『本格焼酎』という呼び方が提案され、1971年から表記することが可能になりました。
本格焼酎の定義は、主にどんな材料を使っているかというところにあり、”穀類”、”いも類”、”米”、およびこれらの”こうじ”、”清酒かす”、”砂糖(黒糖焼酎の場合)”などが代表的なものです。

焼酎の適量について

「酒は百薬の長」という言葉もある通り、お酒というのは量さえ間違えなければ、身体に良い影響をもたらしてくれます。
中でも焼酎は、材料に”昆布”や”紫蘇”、”ごぼう”、”にんじん”など、健康効果が高いとされているものからも作られますので、より身体にはよさそうですよね。
とはいえ、やはり飲み過ぎは禁物。
適量を超えてしまうと「百薬の長」ではなく、肝臓に負担をかけるなど、身体に害を与えてしまいますから十分な注意も必要です。
では、適量とはどの程度なのでしょうか。
一般的に、一日のアルコール摂取の適量は、多少の個人差もありますが、平均『20~30ml』と言われています。
とはいえ、これは純然たるアルコールの摂取量ですので、焼酎のストレートで換算すると、アルコール度数が25%のものなら「80~12ml」、アルコール度数が20%なら「100~150ml」ということになります。
さらに、水割りやお湯割りにすれば、量は増えてくることになりますね。
ですから、ある程度の量を飲みたいのであれば、薄めて飲むのがオススメということになります。
最初にストレートの状態で量を測っておき、後はそれを薄めながら楽しんでいけば、身体に害を及ぼす心配はまずないでしょう。
もちろん、体格やアルコールを分解する酵素の量などによって個人差はありますが、「自分は酒に強いから」と過信するのは禁物。
気持ちよくなるくらいで留めておいて、くれぐれも深酒にはならないようにしておきましょう。

焼酎の薬効について

焼酎には、様々な薬効があることがわかっています。
今のところ確認されているものとしては、「善玉コレステロールを増やす」、「血栓を溶かす」、「ストレスを軽減させる」、「痴呆の予防」、「免疫機能の向上」、「肌荒れを抑えるなどの美容効果」、「殺菌効果」などが挙げられます。
特に、「血栓を溶かす」働きは注目されています。
心筋梗塞や脳梗塞などは、”血栓症”と呼ばれていますが、焼酎を飲むことで、この血栓症の予防につながってくるんですね。
血栓症の原因は、血管の中にある血の塊。
この血の塊を溶かすためには、「線溶酵素(プラスミン)」と呼ばれるものが必要です。
そして、この線溶酵素を増やす働きが、焼酎にあるんですね。
しかも、面白いことに、アルコールにも線溶酵素を増やす働きはあるのですが、焼酎の中に溶け込んでいる物質に線溶酵素を増やす働きがあることもわかっています。
つまり、アルコール分を飛ばしても同様の効果が得られるということですから、「お酒が苦手」という人は、調理酒代わりに使ってみてもいいということになります。
今のところ、焼酎のどの成分に線溶酵素を増やす働きがあるのかは分かっていませんが、それもそう遠くないうちに解明されることでしょう。
ちなみに、この線溶酵素を増やす働きは、赤ワイン以上といわれています。
健康にもよく、美容効果も高いということで、焼酎は女性にも注目されていますが、今後ますます新しい薬効なども発見されてくるかも知れませんね。
ただし、飲み過ぎにはくれぐれも注意してください。

焼酎と他の酒とのカロリー比較について

「焼酎はダイエットにもいい」という話を聞いたことがあるかも知れません。
そこで、ダイエットやメタボ対策をしたいために、日本酒やビールから焼酎に切り替えているという人も増えているといいますが、実際のところ、焼酎のカロリーというのはどの程度なのでしょうか。
結論からいうと、焼酎のカロリーは日本酒やビールよりも、かなり低いようです。
というのも、焼酎がいわゆる『蒸留酒』だから。
これに対して、日本酒やビールというのは『醸造酒』ですから、原材料に含まれる糖分を醗酵させて作られています。
この糖分が全て醗酵していればいいのですが、必ず醗酵されない糖分は残りますので、その含有量がカロリーの量ということになるわけです。
ですが、蒸留酒の場合は糖分がまったく含まれていません。
そのため、蒸留酒である焼酎はカロリーが低いということになるんですね。
ただし、アルコールそのもののカロリーはありますから、飲み過ぎには注意してください。
日本酒やビールの場合は、糖分のカロリーとアルコールのカロリーが両方含まれていて、焼酎はアルコールのカロリーだけということで、比較すればカロリーは低いのですが、決してゼロというわけではありませんから、そこは勘違いしないでくださいね。
妙に安心して、量を飲み過ぎれば、結局カロリーのとりすぎになる可能性はありますから、やはり適量を守ることは大切です。
「腹八分目」という言葉もありますが、お酒の場合も「もう少し飲みたい」と思える範囲で留めておく方がいいでしょう。


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