「スズメ蜂酒」って本当に効くのか?「スズメ蜂酒」とスズメ蜂について調べてみた

公開日: : 最終更新日:2015/09/26 お酒


あまり一般的ではないかもしれませんが、スズメ蜂酒は独特の甘みがおいしいと実は隠れた人気があります。
スズメ蜂酒はどういったものなのか、スズメ蜂の生態とともに紹介します。

スズメ蜂とは

スズメ蜂は、ハチ目スズメバチ科に属する昆虫のなかのスズメバチ亜科の総称です。
北アメリカ大陸、アフリカ大陸北部など広い地域に分布しています。
オセアニアと南アメリカには野生のスズメ蜂はいませんでしたが、現在では生息域を拡大しつつあります。
スズメバチ科は多くの種類があり、日本国内で見られるのはその一部です。

スズメ蜂は数ある蜂のなかでも大きな体をもつものが多く、攻撃的な性質をもちます。
1匹の女王蜂を頂点とした社会をつくりあげ、それを守るためにときに大型の動物に攻撃を加えることもあります。
荒々しい性質のため、積極的に刺してくることも珍しくありませんが、あくまでも生活拠点の防衛のためと考えられます。
こちらがなにもしていないのに刺してくるという場合でも、人間が巣の付近にいることに気づいていないからだということがほとんどです。

スズメ蜂は狩り蜂の一種が進化して生まれたと考えられており、アシナガバチやドロバチと同様にスズメバチ科に分類されます。
スズメ蜂はミツバチと同じように、独自の社会を形成するという特色をもち、非常に大型の巣をつくる種類もいます。
雄蜂はまったく働かず、女王蜂がいる期間はほかの蜂が産卵することはありません。
女王蜂がいなくなると働き蜂が産卵することもありますが、誕生する蜂はすべて雄なので巣が永久的に存続することはありません。
成虫は、終齢幼虫がもつ唾液線から出される栄養液を餌とします。

この栄養液は活動に必要なたんぱく質や糖分が含まれており、構成要素は人間の母乳に似ています。
終齢幼虫の生育が不十分な場合や栄養液が不足している場合は、樹液や花の蜜などから栄養素を取り入れます。
餌がとれない時期には、幼虫を一時的に食すこともあります。

成虫同士で口を介して体内に含まれる餌のやりとりをするケースも見られ、エネルギーの補給を目的としていると考えられます。
スズメ蜂がもつ毒は非常に強力で、攻撃性も強いので人間にとってはやっかいな昆虫と言えます。

スズメ蜂の毒性

多くの蜂がそうであるように、毒針や毒腺、毒嚢は生殖器が変化したもので、刺すのは雌に限定されます。
カチカチという独特の威嚇音を発してから、刺すこともあります。
女王蜂も毒針を持ちますが、攻撃性はあまりなくめったに刺すことはありません。
雄は毒針そのものをもたないため、危険性はありませんが、威嚇を目的に刺そうとすることはあります。

スズメ蜂がもつ毒針はノコギリのように細かい刃が隙間なく生えた枚の尖針が刺針の外側を覆うという造りになっています。
この尖針が互い違いに動作することで皮膚のコラーゲン繊維を切りながら深く刺さっていきます。
ミツバチの場合は1度でも刺したら死にいたりますが、スズメ蜂の場合はそういったことはありません。
スズメ蜂の特殊な刃はミツバチのような返しがあるものではないため、コラーゲン繊維に引っかかって抜けなくなることはありません。

そのため、毒液がなくならなければいくらでも刺してきます。
また、毒液は刺して攻撃するだけでなく、空中でまき散らす場合もあります。
まき散らした毒は警報フェロモンの機能をもつため、仲間が集まって多くの蜂が攻撃してくることもあります。
そのため、そういった行動が見られたら、できるだけ早く逃げる必要があります。

スズメ蜂に刺されると激痛をともなう腫れが生じ、痛みがなくなったあともかゆみや腫れは残ります。
息苦しさや倦怠感、じんましん、喉がつまる感じ、口の渇き、めまい、嘔吐、下痢、腹痛などがあらわれることもあります。

重度の場合は、意識がもうろうとし血圧低下や意識消失、痙攣といった重篤な症状があらわれるケースもあります。
アナフィラキシーショックが引き起こされると、最悪の場合死にいたることもあり、大変危険です。

スズメ蜂酒とは

スズメ蜂は人間にとって危険な昆虫ではありますが、一方で食用や薬用として活用されています。
特に山間部では昔から貴重なたんぱく源として、家庭料理として出されることも多かったようです。
流通が発達した現在ではたんぱく源というよりも、嗜好品として甘露煮や炊込みごはんの具などに利用されています。

スズメ蜂酒も食用のひとつに分類されますが、嗜好品というよりも健康飲料として飲まれることが多いようです。
スズメ蜂を食品に利用する場合蜂の子が用いられることが多いですが、スズメ蜂酒は成虫が用いられます。
製法はさまざまですが、生きた状態のスズメ蜂を焼酎に漬けてエキスを抽出させるという方法が一般的です。
死んだ状態の蜂はさまざまなエキスが溶け出しにくいため、こういった方法がとられると考えられます。

有効なエキスは雌からしか採取できないため、巣にいる雄を利用してもあまり意味はありません。
スズメ蜂酒はさまざまな有効成分が含まれ、美肌や生活習慣病予防、血糖値の正常化、疲労回復などの効果が期待されます。
1度に多く飲むのはよくないので、1日に10~20ccほど飲むのが一般的です。

スズメ蜂酒の独特の臭いが気になる場合は、ヨーグルトなどと混ぜて食べると緩和されます。
甘みがほしい場合は、蜂蜜を加えてもいいでしょう。
かぶれや虫刺されなどのかゆみ防止としても効果があると言われており、直接皮膚に塗る人もいるようです。

肌に塗る場合は、そのままの状態で皮膚につけると肌荒れを起こす恐れがあるので、水で2倍以上に薄めてから使用することをおすすめします。
また、最近になってスズメ蜂の毒のなかに心臓の不整脈改善に効果的な成分が含まれていることが判明しました。
この成分は人の手によって作り出すこともできるため、今後薬やサプリメントなどに利用される可能性もあります。

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