日本三大金魚生産地>大和郡山市、弥富市、江戸川区

公開日: : 最終更新日:2017/01/16 旅行


観賞魚の金魚を飼ったことがある人、いま飼っているという人は多いでしょう。この金魚ですが、どこで多く生産されているかご存じでしょうか。
日本国内には日本三大の金魚生産地があり、「奈良県大和郡山市」「愛知県弥富市」「東京都江戸川区」をあげることができます。

奈良県・大和郡山市

奈良県大和郡山市における金魚のはじまりは享保9年(1972年)で、柳沢吉里が現在の山梨県に該当する甲斐の国から大和郡山市の藩主に国替えしてきたとき、観賞用として持ち込まれたのが最初とされています。
そしてそれを機に金魚の養殖がスタートしましたが、大和郡山市の水はもともと良質で、水利にも優れているという特徴があり、たくさんの農業用のため池が存在していたため、金魚の養殖を行なうのにピッタリな条件が整っていました。
この養殖を行なうには好条件であるところに、藩主のはたらきかけもあったために、本業とは別に藩士や農家が金魚の養殖を行なうという動きが活発になりました。
現在でも金魚による町興しの取り込みは行なわれており、有名なものでは「全国金魚すくい選手権大会」があります。
もっとも金魚の生産量が多かったのは昭和40年代のことであり、全国の50%のシェアを占めるほどでした。
最盛期には海外への金魚の輸出も行なわれていましたが、都市化が進み水質汚濁など環境の問題が出たこと、後継者が足りなくなっていることにより生産量が少なくなっています。
多かった時期は1年で1億3,000万尾もの数が生産されていましたが、いまではおよそ90ヘクタールの養殖面積、およそ60戸の養殖農家が存在し、1年あたりおよそ6,000万尾の販売数となっています。

愛知県・弥富市

愛知県弥富市における金魚の歴史は1860年ごろにまでさかのぼります。
同じ日本三大金魚生産地である大和郡山市と関わりがあり、大和郡山市の金魚商人が名古屋市へと移動する途中、弥富市の宿場町で金魚をひと休みさせるための池を作り、金魚を放しました。
そしてこの池で泳いでいる金魚の姿に惹かれた寺小屋の権十郎という人物が金魚を買い、育てはじめたのが愛知県弥富市における金魚のはじまりとされています。
その後、時代が明治になると、佐藤宗三郎による採卵と孵化がうまくいき、本格的な養殖が行なわれるようになりました。
弥富市は水量や土質の両方が金魚の飼育に合っており、農家が副業として金魚の養殖を行なう動きが活発化しました。
最盛期が訪れたのは1975年ごろのことで、大和郡山市を超える金魚の一大産地となったほか、弥富は日本列島の真ん中あたりにあるため流通拠点となっており、日本で有数の市場になっています。
また、弥富には日本国内に存在する金魚の全品種(約25種類)がすべてそろっているほか、平成6年(1994年)には弥富の金魚が日本人の宇宙飛行士である向井千秋さんと一緒にスペースシャトルコロンビア号に乗り、宇宙入りを果たしました。
なお、現在はほかの産地の品質が良くなったこと、養殖地が多数存在するエリアが市街化調整区域となったことで、養殖地の埋め立てや宅地が行なわれた結果、養殖農家の数は激減し、最盛期の半分である100程度まで落ち込んでいますが、丸照養魚場をはじめとする大きい金魚店がたくさんあること、桜錦を作出した深見養魚場が存在することや、「金魚日本一大会」が毎年10月に行なわれているなど、金魚の町というイメージを維持するための取り組みが行なわれています。

東京都・江戸川区

東京都では、江戸時代には金魚の養殖が活発に行なわれていましたが、中心部が発展するにつれて質の良い水と広い土地のある江戸川へと養殖が盛んに行なわれるエリアが移動していきました。
なお、東京都江戸川区で養殖が行なわれるようになったのは、明治時代に入ってからとされています。
第二次世界大戦の影響で品種の絶滅の危機を迎えましたがこれを乗り越え、再び金魚の養殖が活発に行なわれるようになると、遂には日本でも指折りの金魚生産地に成長し、国外への輸出するまでになりました。
いまは昭和30年代からの東京都の都市化により、養殖業者が別の地域に行ってしまったことや、養殖業をやめるところが出ました。
その結果、以前に比べると盛り上がりには欠けるものの、現在でも多くの生産量を誇っており、質の良い金魚の生産が行なわれています。
また、春の「日本観賞魚フェア」や夏の「金魚まつり」が有名で、多くの人がこうした品評会などを目当てに足を運んでいます。

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