セミハードチーズの特徴や作り方代表的な銘柄のご紹介!

公開日: : 最終更新日:2015/12/25 グルメ.食品, チーズ

セミハードチーズ
『セミハードチーズ』というのは、その名の通り「やや固め」のチーズのこと。
色や形などは、その種類によって様々なものがあるのですが、一般にチーズと聞いて真っ先に思い浮かべるのが、このセミハードチーズと言えるでしょう。
プロセスチーズの原料として使われたり、サンドイッチやピザに使われるなど使用範囲が広く、その分、私たちが目にする機会もおおいものです。
ソフトタイプのチーズに比べると、作る途中でプレスをしっかりとかけるので、しっかりとした固形の組織ができあがります。
そのため、熟成もゆっくり進むのですが、その分、日持ちもしますので、セミハードチーズは扱いやすいチーズの代表といえるでしょう。
ただし、管理の仕方が悪いとカビが生えてしまうこともありますから、そこは注意が必要です。
そのままで食べても、いわゆる「チーズらしい」風味を味わうことができますが、あまり強烈な個性というのは持っていません。
それだけに、安心して楽しめるチーズということはできるでしょう。
セミハードチーズの代表的な種類としては、「ゴーダチーズ」、「マンゼル・バベット」、「ルブロション」、「ショーム」、「サムソーチーズ」、「マリボー」、「ダンボーチーズ」、「マオン」、「サン・ネクテール」、「ステッペン」、「フォンティナ」、「プロボローネ」、「ライオール」、「カンタル」などが挙げられます。
中でも、特によく知られているのは、ゴーダチーズでしょう。

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ゴーダチーズ

『ゴーダチーズ』というのは、エダムチーズと並んでオランダの代表的なチーズと言われているもので、ロッテルダム近郊のゴーダで作られています。
ゴーダチーズは、オランダで作られるチーズの約60%を占めていますから、オランダではかなりポピュラーなチーズということができますね。
外見は、黄色っぽい円盤型をしていて、熟成の段階で自然につるつるとしたツヤが生まれてきます。
さらに、その上から黄色いワックスでコーティングしてあるものも多く、このタイプのゴーダチーズは、「黄玉チーズ」としてよく知られています。
また、十分に熟成したゴーダチーズの中には、表面が黒っぽいものもあるようです。
中身は、熟成するに従って色が変化していきますが、概ね白から黄色っぽい色になっていて、切ってみると「ガスホール」と呼ばれる小さな穴が開いているのも大きな特徴といえますね。
大きさは、300gの手軽に購入できるものから、10kgくらいのかなり巨大なものまでがあり、オランダでは食料品店やチーズ販売店はもちろん、おみやげとして空港などでも売られています。
路上で、裸のまま積み上げて販売しているような光景も目にしますが、これはオランダではよくあることのようで、一種の風物といえるのかもしれません。
味としてはマイルドですし、クセも少ないですからクリーミーでサッパリしているのですが、熟成が進むと芳醇な香りと濃厚なコクを楽しむことができるようになります。

ミモレットチーズ

『ミモレットチーズ』というのは、フランスで作られているセミハードチーズの一種です。
大きさは20センチほどで、上下がつぶれたようなボール型をしていて、表面にクレーターのような穴が開いていることと粉を吹いていることが、外見上の大きな特徴です。
ミモレットチーズを切ってみると、中身は鮮やかオレンジ色ですので、一度見ると印象に残るチーズといえるでしょう。
ミモレットチーズは、ダニの力で熟成させるチーズで、表面のクレーターは、実はこのダニが食べることでできているんですね。
ダニといっても、「チーズダニ」と呼ばれる種類ですので、人間が食べてしまっても外はありません。
温度管理などを失敗すると、チーズダニが死滅してしまうこともあるのですが、そうなると熟成は進みませんので、ダニの存在はとても重要なものなのです。
まだ若いミモレットチーズは柔らかく、弾力もあるのですが、1年以上経つと硬くなり、風味も増してくるとされています。
特に18ヶ月以上熟成させたものは「カラスミ」に似たような味わいもあり、ワインはもちろんですが、日本酒にも合うということで、日本人にも親しまれています。
旨味は詰まっているのですが、それでいてクセは少ないチーズですので、セミハードなどのナチュラルチーズを食べ慣れていない人にもオススメできるものです。
そのまま食べてもおいしいのですが、スライスしてサラダなどの料理に使うと、鮮やかなオレンジ色が映えて、目も楽しませてくれます。

ペコリーノチーズ

『ペコリーノチーズ』というのは、羊の乳を原料としたセミハードチーズの一種で、イタリアで作られているものです。
イタリア語で雌羊のことをペコーラと呼ぶことから、この名前が付いたと言われています。
ペコリーノチーズには、その原産地によって『ペコリーノ・ロマーノ』、『ペコリーノ・トスカーノ』、ペコリーノ・シチリアーノ』、『ペコリーノ・サルド』などの種類があるのですが、中でも特によく知られているのは『ペコリーノ・ロマーノ』です。
これは、元々ローマ近郊で作られていたペコリーノチーズですが、紀元前のローマ帝国の時代から作られていたと言われるものです。
チーズは保存食として発達してきましたから、当時の兵士たちも、このペコリーノ・ロマーノを食べていたのでしょう。
味の特徴としては、やはり保存食ですので、かなり塩気がきつくなっています。
昔は冷蔵庫もありませんでしたから、保存性を高めるために大量の塩をすり込みながら熟成させていたんですね。
現代では、塩の量を減らしているそうですが、それでも塩辛い味であることには違いがありません。
ただ、逆に言うと、このペコリーノ・ロマーノをお料理に使うと、お塩の代わりになってくれます。
ちなみに、イタリアンレストランのサイゼリヤでは粉チーズとしてペコリーノ・ロマーノを使っているそうですよ。
本場のカルボナーラでも、ペコリーノ・ロマーノが使われていると言いますから、ご家庭でも試してみるといいかもしれませんね。

ラクレットチーズ

『ラクレットチーズ』というのは、スイスで作られているセミハードチーズの一種で、同じ名前の『ラクレット』という料理で使われているものです。
お料理のラクレットは、スイスとフランスのサヴォア地方などでも親しまれているものですが、ラクレットチーズを専用のオーブンなどで温め、溶けたものをナイフなどで削いでジャガイモなどの食材に絡めて食べるというものです。
ラクレットというのは、フランス語で「削る」とか「引っかく」という意味があるそうですから、チーズを削って食べるというところからこの名前が付いたのでしょう。
スイスやフランスでは、チーズフォンデュと並ぶほどの人気料理のようですが、日本ではテレビアニメの「アルプスの少女ハイジ」の食事シーンで出てきていましたので、そちらでご存じの方も多いかもしれません。
ラクレットチーズは、そのままで食べてもナッツのような風味があり、とてもマイルドの美味しさが広がるのですが、火を通すことでさらに旨味を増すという性質がありますので、やはりラクレットで食べるのが最高と言えそうです。
本格的なラクレットを楽しむには専用のオーブンを使うほうがいいのですが、普通の鍋などでラクレットチーズを火にかけ、溶かしたものジャガイモなどに乗せて粗びきの胡椒を振りかければ、それだけでも素朴な味わいを楽しむことができます。
もちろん、普通のプロセスチーズなどでもできるのですが、ラクレットチーズを使うとより味に深みが出てきますから、簡単に本格的な味わいを楽しみたい方には、かなりオススメのチーズと言えます。

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