マダニ感染症とは、最近よく耳にする。症状や注意点とは?

公開日: : 最終更新日:2015/08/17 健康・病気


気候の穏やかな日に適した山登りやハイキングやピクニックですが、周囲には植物が群生しています。
美しい緑は目の保養になりますが、思わぬ危険が潜んでいることをご存知でしょうか。
山や草むらに行く際、特に気を付けたいのがマダニを媒介としたマダニ感染症です。
マダニは植物の多い山だけでなく、民家の側にある畑やあぜ道といった身近な場所にも生息しています。
マダニの活動は気温が上昇する5月から8月にかけて活発になり、患者のほとんどが60歳以上の高齢者が多いものの、20代や30代にも感染例があり年齢に関係なく気を付けたい感染症です。

マダニ感染症が引き起こす病気

病原菌を持つマダニに噛まれてしまうと、思わぬ病気を引き起こすことがあります。
2011年に初めて特定されたSFTSウイルスを保有するマダニであった場合は、重症熱性血小板減少症候群、略してSFTSに感染する恐れがあります。
他にも日本紅斑熱、ライム病、回帰熱といった病気を引き起こす病原菌を持つ場合もあり、いずれも激しい症状を伴う危険な病気です。
自分自身や身近な人々の健康を守るために、症状や対処法など覚えておきましょう。

重症熱性血小板減少症候群

マダニ感染症のなかでもっとも恐ろしいのは、重症熱性血小板減少症候群、略してSFTSに感染することです。
SFTFに感染すると、おおよそ6日から14日間の潜伏期間を経て発熱、下痢、腹痛、嘔吐、筋肉痛、意識障害、けいれん、皮下出血といった複数の症状が出ます。
重症熱性血小板減少症候群という名前の通り、血液を固める血小板と、体内に侵入した細菌・ウイルスを排除する白血球が減少する特徴を持ち、重症化すると死亡してしまいます。
SFTFには効果的な治療薬やワクチンがないため、およそ30%という高い致死率となっています。

発熱、発疹する日本紅斑熱

日本紅斑熱は2日から8日後に発熱、発疹する症状で、抗菌薬での治療が可能です。
紅斑は高熱とともに四肢や体幹部に拡がっていきますが、痛みやかゆみはありません。
しかし対処が遅れてしまうと、全身の血管内で血液が凝固する播種性血管内凝固症候群や、多臓器不全が起こり死亡する場合もあります。

紅斑があらわれるライム病

ライム病は、ダニに刺されてから1週間から3週間後に患部を中心として、特徴的な遊走性の紅斑があらわれます。
筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感などのインフルエンザのような症状を伴うこともあり、感染者の中には5ヶ月入院が続いたケースもあります。
症状が進むと病原体が全身に拡がり、皮膚症状、神経症状、心疾患、関節炎、筋肉炎といった症状を引き起こします。
SFTFや日本紅斑熱に比べると致死率は低いですが、まれに死亡することもありますので注意が必要です。

風邪に似た回帰熱

マダニ媒介性の回帰熱は、およそ15日程度の潜伏期間を経て、発熱、頭痛、悪寒、筋肉痛、関節痛、全身の倦怠感といった風邪に似た症状が見られます。
意識障害、けいれん、昏睡といった神経症状や、リンパ節腫脹、呼吸不全、出血症状を発症する場合もあるため、風邪に似た症状を感じたらすぐに医療機関で診察を受けてください。

早期の発見や処置が大切

潜伏期間や症状にはそれぞれ個人差がありますが、いずれも早期の発見や処置が大切です。
見た目では単なる虫刺されにしか見えない場合もありますので、登山やハイキングなどのあとで異変や不安を感じたら、できるだけ早い段階で医師の診察を受けましょう。
その際、山や草むらへ入ったり農作業をしたりといった心当たりとなる行動や、それを行った日付を医師へ伝えるようにしてください。

マダニ感染症を防ぐための予防策

マダニ感染症を防ぐための予防策としては、ダニに刺されることがないよう注意を払うのがもっとも確実です。
登山やハイキングなどを行う際の服装には充分に注意を払わなければなりません。
常時、長袖長ズボンでいることはもちろん、軍手やタオルなどで手首や首も隙間ができないよう保護してください。
できる限り肌の露出を避け、草の上に直接座ったり寝転がることは避けましょう。
上着や作業着は室内へ持ち込まずに脱いでおく、ガムテープで衣服や鞄についたダニを除去する、帰宅後は入浴してダニがついていないか確認するといった作業が必要になります。

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