薬の飲み合わせ、食べ合わせに注意!

公開日: : 最終更新日:2015/09/29 健康・病気


薬は主に水で飲むことが多いですが、そのあとにジュースやコーヒーを飲むのは問題ないのでしょうか。
あるいは、手元に水がなかったためにお茶で飲んだ場合、薬は正しく効くのでしょうか。
食事で何を食べたかを気にせずに食事を摂る事は問題ないのでしょうか。
薬さえ飲めば症状がやわらいで治るように思われがちですが、実は注意しなければならない食べ合わせがあります。
我慢できない頭痛を抑えるために水以外の飲料で飲んだところ、いつまで経っても薬が効かないということもあり得るのです。
知らずに飲んでしまい、薬の効き目を妨げることのないよう気を付けましょう。

患部へすぐに薬が届くわけではない

口から飲んだ薬は、主に小腸で吸収されたあと血流に乗り体内の様々な場所へ運ばれます。
胃薬で例を挙げると、一度飲んで胃に届いたからといってすぐに効果が発揮されるわけではありません。
小腸で吸収されたあと血流に乗って、再び胃に運ばれた時に効果を発揮します。
このように患部へすぐに薬が届くわけではないため、薬と飲み物の食べ合わせを理解しておかなければならないのです。

薬の飲み合わせに注意

胃薬のはたらきを妨げる飲み物とは

先ほど例に挙げた胃薬ですが、当然ながら胃薬にも食べ合わせに注意しなければならない飲み物があります。
炭酸飲料と牛乳、このふたつが一緒に飲んではいけない飲み物です。
胃薬には制酸薬が含まれており、制酸薬とは胃酸を中和して胃粘膜を保護し、胸やけなどを軽減してくれる胃腸薬です。
炭酸飲料と一緒に飲んでしまうと、胃酸を中和するはずが炭酸を優先して中和してしまい本来の効き目を発揮できません。
牛乳も炭酸飲料と同じように胃薬の働きを妨げます。
牛乳の持つカルシウムが胃に膜を張ってしまい、胃粘膜を保護するためのはたらきを邪魔してしまうのです。
また、大量の牛乳を一緒に飲むと、頭痛や吐き気などの症状が出る場合があります。
炭酸飲料や牛乳を飲んだら前後2時間は胃薬を飲まないようにしましょう。

グレープフルーツジュースに要注意

グレープフルーツジュースは、とくに気を付けなければならない要注意の飲み物のひとつです。
脂質異常症の治療薬、血圧降下剤、アレルギーの薬に多い抗ヒスタミン剤、向精神薬といった、多くがグレープフルーツジュースと一緒に飲んではいけない薬です。
グレープフルーツに含まれているフラノクマリンという成分が、肝臓で薬を分解するはたらきを妨害します。
薬の分解がうまくいかないまま体内で吸収してしまうと効果が強くなり、薬によってはたいへん危険です。
例えば血圧降下剤の効果が強くなってしまうと、血圧が必要以上に低下してしまい、心拍数が増加して命にかかわるのです。
グレープフルーツジュースを飲んだあとは、数日経ってもフラノクマリンの成分が体に残りますので、薬を飲む際は控えましょう。
グレープフルーツジュースを飲みたい場合は、薬の服用前後4日は空けて飲むようにしてください。

カフェインの副作用

休憩時間や食後に飲むことの多いコーヒーや紅茶ですが、カフェインが含まれているため注意しなければなりません。
胃腸薬、抗不安薬、喘息薬の効き目をカフェインが妨げたり、副作用が出たりする場合があります。
胃腸薬とカフェインの入ったコーヒーなどを一緒に飲むと、カフェインの排泄が遅れてしまい、心拍数が上昇したり苛立ったりします。
体質によっては夜に眠れなくなりますので、充分に気を付けましょう。
抗不安薬はカフェインによって鎮静作用が弱くなり、効き目がなくなる場合もありますが、だからと言ってそのぶん薬を多く飲んで良いわけではありません。
喘息薬は、副作用として心拍数の上昇や気持ちの苛立ちがありますが、カフェインにも同様の作用があります。
そのため相乗効果によって鼓動が激しくなり苛立ってしまい、汗が止まらなくなります。
また、馴染み深い日本茶にもカフェインは含まれていますので、お茶での服用も避けるようにしてください。

薬の食べ合わせに注意

献立によっては薬が飲めないことも

薬の服用時間に食前・食間・食後の指定があることからわかりますが、薬の服用には食事が深く関係しています。
食べるタイミングだけでなく、食べ合わせにも気を付けなければなりません。
その日の献立によっては薬が飲めなくなってしまう可能性もあります。
薬を飲む前に、どのような食べ合わせなら安心して服用できるのか確認しましょう。

鼻炎薬や総合感冒薬とチラミン

風邪を引いたときや花粉症の際にお世話になる鼻炎薬や総合感冒薬ですが、チラミンとの相性は良くありません。
チラミンは主にチーズやたらこやイチジクに含まれており、通常であれば肝臓で分解されて体の外へ排出されますが、鼻炎薬などを飲んでいると分解が遅れてしまいます。
鼻炎薬に含まれている塩酸フェニルプロパノールアミンと分解されないままのチラミンの作用があわさって、激しい頭痛や高血圧症を引き起こす恐れがあり危険です。
塩酸フェニルプロパノールアミンとチラミンを同時に摂取しないよう注意してください。

炭水化物などと結びつきやすい解熱鎮痛剤

風邪薬や生理痛の薬として使われる解熱鎮痛剤は、アセトアミノフェンが炭水化物や糖分と結びつきやすく吸収が遅れてしまいます。
中でも和菓子は砂糖とでんぷんを多く含んでいるので、頭痛薬を飲むときは避けてください。
キャベツに含まれるグルクロン酸もアセトアミノフェンを分解するはたらきがあります。
せっかく薬を飲んで解熱鎮痛効果を期待しても、肝心のアセトアミノフェンが分解されては意味がありません。
解熱鎮痛剤は食後に飲むことが多い薬ですので、食べ合わせには充分に気を付けて服用しましょう。

ワルファリンは納豆で逆効果に<

代表的な日本食といえる納豆も、薬との食べ合わせに注意しなければならない食品のひとつです。
脳梗塞等の血栓を防ぐ抗血栓薬、ワルファリンは納豆によって逆の効果が生まれてしまいます。
ワルファリンで血栓を防ぐはずが、納豆菌が小腸で作るビタミンKによって薬の作用を抑えられてしまうのです。
納豆を食べるとしばらくは腸内で納豆菌が活動しているので、ワルファリンの服用は控えてください。

胃もたれの味方、胃腸薬

胃もたれの味方である胃腸薬にも、食べ合わせの良くない食品があります。
胃腸薬には胃酸を抑える水酸化アルミニウムゲルが含まれていますが、たんぱく質と相性が悪いです。
たんぱく質に含まれるリン酸が、胃酸を中和する水酸化アルミニウムゲルの力を弱めてしまいます。
ステーキや焼き肉などのたんぱく質を食べたあとに、胸やけがするからといって胃腸薬を飲んでも効果が発揮されません。
胃もたれや胸やけが予想される場合、少なくとも1時間前、できれば空腹時に飲むとしっかりした効き目があります。
なお、胃を保護してくれる牛乳も、胃腸薬とあわせて大量に飲んでしまうと高カルシウム血症を引き起こす場合がありますので注意しましょう。

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