猫の殺処分を減らしたい!

公開日: : ペット,

安易に猫を増やさない

猫に避妊手術を受けさせ、安易に数を増やさないことが殺処分数の減少につながります。
これは野良猫にとって大事なことなので、覚えておきましょう。

猫は多産

猫の繁殖能力はペットのなかでもトップレベルということをご存じでしょうか。
野良猫のメスの場合、10年間で50~150匹の子猫を出産します。
この数字からは、1世代ごとに8匹の子猫が産まれるとすると、始めの1匹の猫が7年後には174,760匹にまで増えることを表しているのです。
ゆえに、野良猫の繁殖を抑制することが殺処分数の減少に繋がります。

野良猫の繁殖力抑制

野良猫の繁殖欲を抑制するための方法は、エサを与えないことと、野良猫に避妊手術を受けさせることです。
野良猫の避妊手術に関しては、多くの自治体が補助金を出しているので、お住まいの保健所に問い合わせてみてください。
また、民間の動物愛護団体は寄付金を受け付けており、集まった資金は野良猫の避妊手術費用に使用されます。

地域猫活動に参加する

地域猫とは、野良猫と違ってエサや水を与える場所が決められ、簡単な寝床を用意され、避妊手術を受けた猫のことを指します。
地域住民が共同で世話をすることで、猫の頭数を増やさないようにするこの地域猫活動は、徐々に全国に広まりつつあるので、知っておきましょう。

地域猫のルールを理解する

地域猫活動には各自治体で定められているルールがありますが、一般的なものを紹介します。
避妊・去勢手術を行う、健康管理を行い病気や寄生虫を防ぐ、糞尿の掃除を行う、場所によってはネットを張るなど侵入防止の措置をする。
ほかには、個体把握のために首輪やピアスをつけるなどがあります。
首輪・ピアスに関しては、自治体の補助金で避妊・去勢手術を動物病院で行う場合に耳に目印となるタグをつけることが条件となる場合があるので、確認しましょう。

可愛さだけじゃない

猫好きな飼い主や人々にとって、猫は可愛いものですが、猫の生態を理解しないでいると、結果的に猫を不幸にしてしまうことになります。
生態・繁殖能力をよく理解して、避妊・去勢手術の重要性をよく理解しましょう。

猫の殺処分を減らす:迷子にしない


飼い猫が殺処分されるという状況に陥る原因に、迷子があります。
猫を迷子にしないことで、殺処分の減少につなげましょう。

迷子になりやすい飼育環境

猫を飼っている家庭で、完全室内飼いは全体の75%ほどです。
その他は、散歩時に屋外へ出す場合が10%、室内屋外半々が10%、完全屋外飼育が3.5%ほどとなっています。
完全室内飼い以外の場合は、屋外にいることで迷子になる確率が高くなるので、できれば完全室内飼いが望ましいでしょう。
猫は好奇心旺盛ですので、完全室内飼いにしていても、窓の外の世界に興味津々です。
飼い主の隙を見て、逃亡してしまう恐れがあるので気を付けましょう。
完全室内飼いにしたうえで、首輪にネームタグを付けたり、マイクロチップを体内に埋め込んだりして、さらに外への逃亡を予防します。
また避妊手術や去勢手術を受けると、猫の放浪衝動を抑制する効果があるので、早めに手術を受けさせるようにしましょう。

迷子になったら

誤って猫が外に出てしまっても慌てないでください。
猫は好奇心旺盛ですが、知らない環境下では慎重に行動します。
逃げてしまった場合、時間が経たないうちは近くの茂みや狭い隙間、車の下などに潜り込み、じっとしていることが多いです。
猫は突然開けた新しい世界に戸惑い、パニックを起こしています。
まずは家の周辺を名前を呼びながら探してください。
見つからない場合は範囲を広げるか、時間帯を変えて探してみると良いでしょう。
それでも見つからなかった場合、住んでいる地域の保健所や動物愛護センターに問い合わせます。
その時点で保護されていれば、引き取ることが可能ですし、保護されていなくてもその後保護された場合に連絡が来るので待ちましょう。
また、ビラを作って近所の人に配布したり、罹りつけの動物病院にも連絡をしたりしておきます。
第三者が猫を保護した際、動物病院へ連れて行くことがあるので、いなくなったことを伝えておきましょう。
いざというときのために、あらかじめ手を打っておくことで、飼い猫の殺処分を免れるのです。

保護施設から迎え入れる


猫の殺処分数を減らすために私たちにできることを知っておきましょう。
猫を飼いはじめるとき、ペットショップやブリーダーでの購入の検討とともに、保健所や動物愛護センターから譲り受けるという選択肢を考えてください。

自治体や民間団体を利用する

猫の里親探しをしている団体は、地方自治体の保健所のほかに、民間の動物愛護団体があります。
これらの団体は、飼い主の簡単な審査があること、保護されている猫はほどんどが雑種であることが特徴です。
飼い主の簡単な審査は、飼い主候補がきちんと猫の生態を理解しているか、迎え入れる環境がしっかりと準備されているかなどのチェックを受けます。
この問診は猫を飼うために必要な要素を理解するきっかけとなるでしょう。
また雑種に関してですが、ペットショップやブリーダーで販売されている純血種の子猫と違うということを理解しておいてください。
雑種の猫を譲り受ける場合でも、自治体や民間団体でワクチン接種を施してくれる場合があるので、確認しましょう。
保健所や動物愛護センターから引き取られる猫は、全体のわずか14%ほどしかありません。
こうした保護団体から引き取ることで、猫の命を殺処分から救うことができるということを知っておいてください。

里親情報の確認

気軽に里親情報を得る手段として、ソーシャルメディアを利用すると良いでしょう。
現代はインターネットが普及し、個人のブログや民間団体のブログ、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアにて多くの情報を得ることができます。
また、自分自身がこうしたメディア情報を拡散することで多くの人の目に止まり、興味を持つ人が出てくることが、動物愛護活動のひとつとなるのです。
特にツイッターは里親情報をリツイーとすれば、自分のフォロワ-に情報を一気に拡散できるので、便利といえるでしょう。
ただこうした情報拡散をする場合、安易に猫を引き取ろうと考える人も出てきます。
情報拡散をする際は、猫を飼うにあたり心構えや環境の準備ができているか、準備すべきものの情報を併せて拡散しましょう。

殺処分される数や内訳


猫や犬を飼育する人は毎年増加傾向にあるということをご存じでしょうか。
ただ、犬の飼育頭数は減少傾向にあり、近い将来猫の飼育頭数が犬を上回ると考えられています。
そうした状況の中で、数多くの猫が保健所行きになっているということも知っておきましょう。

子猫が保健所行きになる

保健所や動物愛護センターに引き取られる猫の数は、年間約10万頭にもなります。
飼い主から引き取る猫の場合、成猫も子猫もそれぞれ全体の1割程度です。
保健所や動物愛護センターに引き取られる猫の割合で一番多いのは、野良の子猫となっており、その割合は7割近くになっています。
これは犬に比べると、とても高い割合となっており、猫においては子猫が保健所行きとなっているといっても過言ではありません。

野良の子猫は嫌われる傾向に

保健所や動物愛護センターに引き取られる猫は野良の子猫が多いということは説明しましたが、野良の子猫の現実は厳しいものがあります。
野良猫は室内飼いされている猫に比べると寿命が短い傾向にありますが、不妊手術や避妊手術をしていないので、猫は繁殖力が高いゆえに、放って置くと爆発的に数が増えるのです。
増えてしまった子猫は、泣き声が煩かったり、糞尿や悪臭被害を引き起こしたりして、自治体に苦情が寄せられています。
心無い人によって可愛そうなやり方で子猫が捕獲さるということもあり、子猫にとって野良として生きていくのはとても厳しいのです。

86%が殺処分

保健所や動物愛護センターでの猫の殺処分の割合は、86%ととても高い割合になっています。
また、犬と違い元の飼い主への返還率はほぼ0%となっており、一度保健所や愛護センターに引き取られた猫は殺処分されるのが現実なのです。

殺処分数の推移

引取りの数は年々減ってきていますが、殺処分率も徐々に下がっています。
これは各自治体の取り組みの成果が現れているといえるでしょう。
自治体や民間の動物愛護団体はチラシやインターネットサイトにて里親情報を提供しています。
猫を飼いたいという人がこういった情報をこまめにチェックすることで、猫の殺処分数の低下に繋がるということを覚えておきましょう。

殺処分の方法と捨てる飼い主側の理由


日本では、年間約10万頭もの猫が殺処分されていることをご存じでしょうか。
これは海外の国々と比べても、多い数字となっています。
この背景には何があるのでしょうか。
また殺処分数を減らすために、できることは何があるのか、猫を飼う上で知っておきましょう。

殺処分の方法

猫の殺処分は炭酸ガスでの窒息死です。
これは殺処分用の収容施設内で5~20分ほどかけて行われます。
以前は頭をバットで叩き割ったり、毒薬での殺処分が行われていたりしましたが、職員の安全性やコストの面から現在の炭酸ガスによる窒息死が採用され今に至ります。
殺処分は各自治体の保健所や動物愛護センターで行われており、一般的に猫は保護されてから3~7日以内に新しい飼い主が見つからない場合に限り、殺処分されるのです。

なぜ殺処分はおこなわれるのか

猫の殺処分数が減らない原因はいくつかありますが、主に猫を捨てる飼い主がいること、不妊手術をしていない野良猫にエサを与える人がいることがあげられます。
その中でも驚くべきことに、殺処分される猫の約1/4は飼い主による飼育放棄が原因となっているのです。
そして飼い主が保健所や動物愛護センターに持ち込む猫のうち、約半数近くが離乳前の子猫となっています。
これは不妊手術をしていない猫が産んだ子猫をそのまま保健所や動物愛護センターに丸投げしている現状なのです。

飼い主側の理由

飼い主が簡単に猫を捨てる理由をいくつか知っておきましょう。
引越し先がペット禁止物件だった、猫が成長して可愛くなくなった、予定外の出産で子猫がたくさん産まれてしまった、繁殖させてみたけれど子猫の貰い手が見つからなかった、などがあります。
このほかに、猫が病気になったけれど経済的に余裕がない、老猫の介護はしたくない…など、どれも飼い主側の自分勝手な理由ばかりです。
これらの理由は、飼い主側に事前の予備知識があれば防げるものばかりとなっています。
猫を飼うと決めたのに、結果捨てるという行為は、飼い主の無責任と無知を猫に押し付ける行為だということを理解しておきましょう。

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