犬の心臓の病気 | 症状・原因・治療など

公開日: : ペット,

心不全 フィラリア症の症状・原因・治療など


『心不全』というのは、犬の心臓や、心臓と関係する臓器に何らかの異常が生じてしまい、“血液を送り出す機能”に障害が起こっている状態を指しています。

主な症状には、「呼吸困難」や「咳」、「腹水」のために「お腹がふくれる」、「四肢のむくみ」のむくみなどがあり、「酸欠」を起こすために「昏倒」や、口内粘膜が青紫になる「チアノーゼ」などもあらわれます。

では、なぜ犬が心不全を起こすのかというと、その原因としては「心臓の弁の異常」や「血管の異常」、「心筋の異常」、「ホルモン(内分泌)の異常」、「腎不全」などが挙げられます。

もう一つの原因として知られているのが、『フィラリア症』です。

フィラリア症というのは、「フィラリア」と呼ばれる寄生虫が引き起こす症状全般のことで、一般的には犬の心臓や肺動脈に寄生する「犬糸状虫(いぬしじょうちゅう」が有名です。

フィラリア症になると、上記の心不全と似たような症状の他に「肝臓や腎臓の障害」、「水を異常にほしがる」というような状態になります。

フィラリア症の原因は、フィラリアの幼虫を持っている蚊に刺されることのようです。

万が一、フィラリア症になった場合には「駆虫薬」が用いられますが、それで間に合わなければ「外科手術」が行われることもあります。

心不全の原因がフィラリア症であれば、当然そちらの処置が行われますが、他にも「強心薬」や「利尿薬」、「血管拡張薬」などの「薬物投与」や、「運動療法」、「食事療法」などが行われることもあります。

動脈管開存症の症状・原因・治療など


『動脈管開存症(どうみゃくかんかいぞんしょう)』というのは、「ボタロー管」と呼ばれる犬の動脈が開いたままになっている病態のことです。

本来であれば、このボタロー管は生後間もなく閉じるはずなのですが、これが閉じないことにより左心房と左心室に悪影響を及ぼすケースがあるのです。

動脈管開存症の主な症状は、「呼吸困難」や「咳」、「運動を嫌がる」、「すぐに疲れる」といったもので、軽症であれば、5~6歳くらいまでは無症状ということもあるようです。

ですが、重症になると生後1~2ヶ月で上記の症状の他に「食欲不振」や「成長遅延」なども起こし、最悪の場合には死に至るということもあります。

では、なぜ犬が動脈管開存症になるのかというと、その原因は「先天的な奇形」です。

そのため、特に予防策というものはありません。

続いて、動脈管開存症の治療法ですが、主なものとしては「薬物療法」、「運動療法」、「食事療法」、それに「外科手術」という4つが挙げられます。

薬物療法は、主に「強心薬」や「利尿薬」が用いられ、症状の軽減が目的となります。

運動療法に関しては、通常とは逆で、心臓に負担のかからないように運動量を制限するというものです。

食事療法は、塩分を控えて高血圧を避けるようにするのですが、上記の運動制限のために運動不足になりやすいですから、「肥満を防止する」ことも大切なポイントになります。

これらの療法で効果が見られないほど症状が重いのであれば、動脈管の開存部を修復するための外科手術が行われます。

ファロー四徴症の症状・原因・治療など


『ファロー四徴症(ふぁろーしちょうしょう)』というのは、犬の心臓に4つの奇形が同時に存在している状態のことを指しています。

その4つの奇形というのは「肺動脈狭窄」、「心室中隔欠損」、「右心室肥大」、「大動脈の右方転移(大動脈騎乗)」で、中でも心室中隔欠損の影響が大きく、血液の流入異常のために全身への酸素供給が阻害されてしまいます。

ファロー四徴症の主な症状としては、「呼吸困難」や「咳」、「運動を嫌がる」、「腹水」による「お腹の膨れ」、「四肢のむくみ」などがあり、他に「酸欠」による「昏倒」や、口内粘膜が青紫になる「チアノーゼなども見られます。

では、なぜ犬がファロー四徴症になってしまうのかというと、その原因は「先天的な奇形」と言われています。

そのため、効果的な予防策というものは存在していません。

また、治療法としても、疾患の原因を取り除くというものではなく、主には症状の軽減を目的とした「対症療法」が中心となっています。

「薬物療法」なども用いられますが、激しい運動を避けて安静を保つということも必要です。

心臓に4つの奇形を同時に持っている状態ですので、犬自身にとってはつらい状況だと思われますが、残念ながら外から見てハッキリとわかるという病態ではないため判断が難しいかもしれません。

もしも愛犬が運動を嫌がったり、呼吸が苦しそうだったりするようであれば、早めに獣医さんに相談してあげるほうがいいでしょう。

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