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サセックス・スパニエル

『サセックス・スパニエル』というのは、イギリス原産の犬種で、一度は絶滅しかけたこともあるという希少な「中型犬」です。
サセックス・スパニエルのルーツは、その名が示している通りイギリス南部の「サセックス州」にあり、1850年代に「A・エリオット・フラー」という人が作り出したといわれています。
この地域では下生えが厚く生い茂っているため狩りをするのが難しく、そこで、獲物の位置を知らせるために吠えるような特殊な猟犬を作ろうとして、「ノーフォークスパニエル」や「フィールドスパニエル」、そこに初期の「スプリンガースパニエル」などを交配させたのだと考えられています。
その後1880年代になると、ブリーダーだった「モーゼス・ウッドランド」や「キャンベル・ニューイントン」といった人たちが犬種の洗練に力を尽くし、現在のサセックス・スパニエルへとつながっていきます。
ですが、第二次世界大戦後になると、かなり個体数が激減し、一時はわずか8頭になったということです。
その後、「ジョイ・フリーア」というイギリス人ブリーダーの力によって絶滅の危機から救われ、現在存在しているサセックス・スパニエルは、このジョイ・フリーアが残した血統の子孫となっています。
身体的な特徴としては、何といってもゴールデンレバーの被毛色が挙げられるでしょう。
性格的な面を見ると、スローペースで穏やかな愛嬌者なのですが、鳥や野良ネコなどを見つけると猟犬の血が騒いでしまい、吠えながら追いかけていくこともあるようです。

サモエド


『サモエド』というのは、ロシア・シベリア地方原産の犬種で、日本スピッツの元になったとも言われている「中型犬」です。
サモエドのルーツは、中央シベリアで暮らしていた「サモエド族」という民族が、「ソリ犬」や「番犬」、「猟犬」などとして生活を共にしてきた地犬です。
この時には、サモエド族の暮らしに溶け込み、時には眠るときの「湯たんぽ代わり」にもなっていたようです。
サモエドは、中型犬としては食事量が少ない犬種だったため、スコットやアムンゼンが極地を踏破する時にも連れて行かれていました。
極地でも大変献身的な働きをして、過酷な条件の下でも、常に喜びにあふれた表情を見せていたと言われています。
やがて、スコットがサモエドをイギリスに連れ帰ると、ブリーダーの手によって本格的な改良が加えられるようになります。
その後、サモエドタイプの犬がヨーロッパに入ると、小型化されて「キースホンド」になったと言われていますし、日本ではサモエドの小型版として「スピッツ」大流行していきます。
身体的な特徴としては、厚く開立した被毛や立ち耳、それに巻き尾などが挙げられますが、これらの特徴から「スピッツ」や「ポメラニアン」、それに「アラスカン・マラミュート」などとも同じルーツだと考えられています。
性格的な面を見ると、堂々と自信に満ちているような印象なのですが、実際にはとても寂しがりやで甘えん坊です。
お茶目でイタズラも大好きなので、子犬がそのまま大きくなったような犬といえるでしょう。

サルーキ


『サルーキ』というのは、イラン原産の犬種で、非常に古い歴史を持っていることで知られている「大型犬」です。
サルーキのルーツは大変に古く、5000~6000年前には、現在のサルーキに似た犬が、エジプトの王家で大切に扱われていたといいます。
また、聖書の中に出てくる犬はサルーキを意味すると言われるほど、古くから存在していたようです。
このサルーキは、「グレー・ハウンド系」に属していて、中近東から北アフリカにかけての地域で「レイヨウジャッカル」や「キツネ」、「野ウサギ」、「イノシシ」、「タカ」などを狩る時のの補助などで大活躍していました。
その後、遊牧民族とともに各地を移動したため、生息地は広範囲に渡っていて、カスピ海沿岸からサハラ砂漠まで広がっていたようです。
サルーキは十字軍とともにヨーロッパに伝わり、1840年にはイギリスに渡りましたが、その後、第一次大戦中にもイギリス軍将校らが中東地域からサルーキを持ち帰り、「犬のサラブレット」として各国で知られるようになります。
身体的な特徴としては、優れたスピードと耐久力を兼ね備えていて、足場の悪い砂地や岩場などでも獲物を追跡できることが挙げられます。
また、被毛がシルクを思わせるように滑らかで、耳やシッポ、指の間、足の後面などに長い毛が生えていることも特徴のひとつです。
性格的な面を見ると、賢明で誠実、そして気を許した家族には、とてもこまやかな愛情を持つ優しい犬です。

四国犬


『四国犬』というのは、高知県の山岳地帯原産の犬種で、主人には絶対忠誠という性質を持った「小型犬」です。
以前は、「土佐犬(とさけん)または(とさいぬ)」とも呼ばれていたのですが、似た名前の「土佐闘犬」とは別の種類で、混同を避けるために四国犬と呼ばれるようになりました。
1937年文部省(現在の文部科学省)から、天然記念物に指定されています。
この四国犬が作られた本来の目的は、四国山地周辺の山村で、シカやイノシシなどの狩猟のためで、実際に山地での激しい狩りにも十分耐えられるだけの体力と持久力を持っています。
元々、この四国犬には、「本川系」や「幡多系」、「安芸系」、「宇和島系」などの地域特性があったのですが、現在では安芸系が衰退し、幡多系と宇和島系はほぼ同じ、幡多系と本川系は混血が進んでいるなど、そうした特性がなくなってきています。
身体的な特徴としては、ニホンオオカミに似ているということが挙げられます。
実際に、猟犬としてニホンオオカミと交配させたという言い伝えもあり、時にはニホンオオカミと間違えられてしまうこともあるほどです。
性格的な面を見ると、主人に対する異常なまでの忠誠心を持っていることが大きな特徴といえるでしょう。
ですが、それとは反対に、よそ者や不審者に対しては徹底的に警戒しますので、いわゆる「番犬向き」の犬になります。
時には、ふとしたことでも噛みついてしまうような攻撃性も持っているため、散歩中などは注意が必要です。

シー・ズー


『シー・ズー』というのは、チベット原産の犬種で、表情豊かで人間っぽい「小型犬」です。
シー・ズーのルーツは、チベットの「ラサ・アプソ」という犬種と、中国の「ペキニーズ」という犬種が混血したものだと言われています。
昔から中国とチベットは密接な関係にあったのですが、そんな中でチベットの統治者には「魔除け」としてラサ・アプソを中国の皇帝に献上するという習慣があったようです。
また、中国宮廷の方では、ペキニーズの飼育がすでに始まっていて、同時代に生きていたこの2つの犬種が混血することで、シー・ズーが誕生したと言うのが定説とされています。
なお、シー・ズーという犬名は、中国の空想上の動物である「獅子」の中国語発音「ス・ツ」からきているようです。
革命前の中国では、シー・ズーを飼育できたのは皇帝や貴族だけという特別な犬種だったのですが、イギリスが北京の紫禁城を占領すると、その中で飼育されていたシー・ズーは大量に処分されてしまいます。
今、世界中で分布しているシー・ズーは、紫禁城で飼育されていたものではなく、革命の前にイギリスに渡っていた犬の子孫となっています。
身体的な特徴としては、「頭部はライオン、骨格はクマ、足はラクダ、歩く様は金魚」と形容されるような独特な姿が挙げられます。
また、顔面にまるで菊の花のような長い毛が放射状に生えてくるのも、シー・ズーの特徴といえるでしょう。
性格的な面を見ると、喜怒哀楽の表現が絶妙にうまく、その表情の豊かさが最大の特徴です。
家族の会話はしっかり理解しているといわれるほど利口なのも、シー・ズーの大きな特徴でしょう。

シェットランド・シープドッグ


『シェットランド・シープドッグ』というのは、イギリス・シェットランド諸島原産の犬種で、「シェルティーという愛称でもよく知られている「小型の牧羊犬」です。
シェットランド・シープドッグのルーツは、スコットランド北西部にあるシェットランド島で、「牧畜犬」として飼われていた犬種のようです。
外見が「コリー」に似ているのですが、このコリーを島の環境に合わせて小型化したものがシェットランド・シープドッグだと言われています。
このシェットランド諸島というのは、気候が厳しく飼料も限られているため、どうしても家畜のサイズが小さくなる傾向にあります。
そこで、馬は「シェットランド・ポニー」と呼ばれるほど小さくなり、羊もスコットランド産のものと比べると半分の大きさしかありません。
そうなると、家畜を管理する牧畜犬も必然的に小さくなり、シェットランド・シープドッグもこの島の環境に適応するために小型化されたということです。
また、シェットランド島は、演習のためにイギリス海軍が訪れた場所でもあります。
その時に海軍の兵士たちがシェットランド・シープドッグの子犬をイギリスに持ち帰り、イギリス本国にも広まったようです。
身体的な特徴としては、前述のとおりコリーに似ているということが挙げられます。
性格的な面もある程度はコリーに似ていて、優しくて辛抱強く、しかも思いやりに満ちあふれています。
とても利口で素直な性格ですから、、訓練するほどに能力が上がっていくという素晴らしい犬種と言えるでしょう。

柴犬


『柴犬』というのは、日本の中でも本州や四国の山岳地帯原産の犬種で、日本の風土に完全適応している「小型犬」です。
柴犬のルーツは、先住民族が日本に移住してきたときに連れていた「パリア犬」という犬種だと考えられています。
日本各地では、かなり古くから「猟犬」として飼育され、日本固有の「柴犬」、「紀州犬」、「四国犬」、「北海道犬」、「甲斐犬」、「秋田」などの6犬種の中でも、一番古い犬種だと言われています。
明治時代になると多くの洋犬が輸入されるようになり、在来の柴犬との混血が進んでいきました。
これにより、本来の柴犬らしさが徐々に失われていくのですが、昭和3年になると、従来の柴犬の特質を後世に残そうという目的で「日本犬保存会」というものが設立されます。
さらに昭和9年になると「日本犬標準」が制定され、続く昭和11年には、柴犬が天然記念物として指定されるようになります。
ですが、第二次世界大戦頃に柴犬は絶滅の危機に瀕し、その後の再生運動によって復活するのです。
身体的な特徴としては、硬くて直毛のオーバーコートと、柔らかいアンダーコートの二層構造の被毛を持っていることが挙げられます。
また、性格的な面を見ると、最高級といわれるほどの忠誠心を持っていることが最大の特徴でしょう。
主人を一途に信頼し続け、イザという時は主人のために命を投げ出す覚悟を持っていますから、最高の忠犬といえると思います。
なお、最近はサイズを小さくした「豆柴」も見かけますが、これは犬種認定を受けていませんので正式な犬種ではありません。

シベリアン・ハスキー


『シベリアン・ハスキー』というのは、アメリカ原産の犬種で、執着心のなり楽天家のような性格で知られる「大型犬」です。
シベリアン・ハスキーのルーツは、シベリア北東にあるチェルスキー山脈一帯を原産地とする犬種で、古くから「チュクチ族」と呼ばれるエスキモーによって「ソリ引き」や「ボート引き」、それに「番犬」や「猟犬」として、何百年という長きにわたって飼育されていたようです。
その後、1909年に653kmの距離を走るアラスカのソリ引きレースに参加してからは、多くのソリ引きレースを制覇sることになります。
また、ピアリーによる「北極探検」や、アムンゼンやスコットによる「南極探検」、それに第二次大戦中には「救助犬」としてなど、様々な場所で活躍します。
1925年にアラスカでジフテリアが発生し、血清の緊急輸送が必要だった時に、シベリアン・ハスキーの犬ゾリがリレーで544kmもの距離を走って命を救ったというエピソードは、あまりにも有名です。
身体的な特徴としては、「ブルー」や「褐色」、「ハシバミ色」などの多彩な眼色を持っていることが挙げられ、時には左右の眼色が異なる「バイ・アイ」と呼ばれるものも存在しているようです。
性格的な面を見ると、元々が団体でソリを引くという作業犬だったこともあり、複数で飼育すると自然に個性が出て、一種の社会性を形成するようです。
ですが、単独飼育でも飼い主さんには心を許し、従順で陽気になついてきますので、可愛がりがいのある犬種と言えるでしょう。

シャー・ペイ


『シャー・ペイ』というのは、中国原産の犬種で、皮膚がたるんでしわだらけなことが特徴の「中型犬」です。
シャー・ペイのルーツはハッキリとはわかっていないのですが、その体形から「チベタン・マスティフ」と関係があると推測されています。
また、舌の色が紫なので、「チャウチャウ」となんらかの関係があるという風にも考えられています。
記録を見ると、中国南部の広東省で、約紀元前200年頃の漢の時代から、何世紀にも渡って飼育されていたようですが、家畜の見張りや番犬としてだけでなく、「食肉用」としても飼育されていたとされています。
中華人民共和国は共産主義のため、本土での犬の飼育が禁止されています。
そのため、シャー・ペイは絶滅の危機にさらされるのですが、少数のシャー・ペイが香港や台湾に持ち出されて、「チャイニーズ・ファイテング・ドッグ」という名称で闘犬に用いられたりもしていました。
その後、1973年になると香港のブリーダーの呼びかけによってアメリカ国内でシャー・ペイへの関心が高まり、アメリカ経由で世界各国に紹介されるようになります。
現在は、ギネスブックにも「世界で最も珍しい犬」と認定されるようになり、その独特の風貌に人気が集まっています。
身体的な特徴としては、何といっても、そのシワシワにたるんだ皮膚が挙げられるでしょう。
性格的な面を見ると、活動的で愛情深く、冷静沈着だということが特徴です。
しかし、時には攻撃的な性格を持つものもいるようですので、飼う時には慎重に選んだほうがよさそうです。

ジャーマン・ショートヘアード・ポインター


『ジャーマン・ショートヘアード・ポインター』というのは、ドイツ原産の犬種で、鳥猟犬としては最高の人気を誇っている「大型犬」です。
ジャーマン・ショートヘアード・ポインターのルーツは、17世紀頃に古くから存在していた「スパニッシュ・ポインター」と、地元のドイツで猟師が使っていた嗅覚獣猟犬の「ハノーバー・ハウンド」とを交配させることで誕生した犬だと言われています。
また、その頃には「ドイチュ・クルツハールス」という名前で呼ばれていたようです。
19世紀初期になると、「ネロ」と「トレフ」という2匹のジャーマン・ショートヘアード・ポインターが、猟犬の能力を競うジャーマン・ダービーのポインティング部門で頭角を現し、その血統が現在のジャーマン・ショートヘアードポインターの基礎となります。
その後、この犬の「ポインティング能力」や「回収能力」、「追跡能力」、「獲物をしとめる能力」などを併せ持った万能の猟犬としてジャーマン・ショートヘアードポインターが完成されるのです。
身体的な特徴としては、猟犬らしくスリムで引き締まった体つきをしていることが挙げられます。
性格的な面を見ると、活発で忠実であり、匂いを嗅ぎながら楽しげに活発に動き回っていることが大きな特徴といえます。
主人や家族に対してとても従順ですから、しつけもしやすいですし、家族を守ろうとする気持ちも強いので、家庭犬としても番犬としても役だってくれます。
ただし、膨大な運動量が必要ですので、そこには注意してください。

ジャーマン・ワイアー・ヘアード・ポインター


『ジャーマン・ワイアーヘアード・ポインター』というのは、ドイツ原産の犬種で、「猟犬中の猟犬」と呼ばれることもある「大型犬」です。
このジャーマン・ワイアーヘアード・ポインターのルーツはとても複雑なようで、基礎犬となっているのが、「オールド・ジャーマン・プーデル」と「ポインター」を掛け合わせた「プーデルポインター」で、そこに優れた猟性能を持つ「ショートヘアードポインター」や「プードル」、「フォックスハウンド」といった犬種が交配されて作られました。
さすがに、それだけの犬種の性質を引き継いだことで、「追跡」や「ポイント」、水陸を選ばない「回収能力」など、あらゆる面に優れた多用途猟犬として完成。
ドイツ人による「猟犬の理想型」とまで言われているほど、素晴らしい猟犬です。
身体的な特徴として、まず眼に入るのが、まるで老人を思わせるような長い眉毛と口ひげでしょう。
これは、外見としても強烈に印象に残りますが、猟をするときに顔面をガードするという実用性も持っています。
また、全身を針金のような被毛が覆っているのですが、過酷な環境の中でも外傷を受けずに作業することが可能で、耐水性にも富んでいるという、猟犬には最適なものです。
このあたりが「猟犬中の猟犬」と呼ばれる所以でしょう。
性格的な面を見ると、勇敢で大胆に動き回るだけでなく、飼い主に忠実ですから、やはり猟の時には大活躍してくれます。
ただ、すこし頑固な面を持っていることと、見知らぬものに対しては一般的に警戒心を抱きますので、そこには注意が必要です。

ジャーマン・シェパード・ドッグ


『ジャーマン・シェパード・ドッグ』というのは、ドイツ原産の犬種で、ドイツ陸軍が軍用犬としてパーフェクトな犬を作ろうとして誕生した「大型犬」です。
ジャーマン・シェパード・ドッグのルーツは、ドイツの「チューリンゲン地方」や「クローネ地方」、それに「ヴェルテンベルク地方」など、それぞれの牧羊犬を改良してできた犬だと考えられています。
このジャーマン・シェパード・ドッグは、「人類が作出した犬の中で最高傑作」と言われるほどのもので、1899年に設立された「ジャーマン・シェパード・ドッグ協会」と「フォン・シュテファニッツ大尉」の尽力が特に大きいと言われています。
ジャーマン・シェパード・ドッグは第一次世界大戦、第二次世界大戦ともに、戦場での通信や伝令役として活躍し、夜は陣営の警備に当たっていました。
また日本軍が、訓練されたジャーマン・シェパード・ドッグを買い上げていたという歴史も残っています。
戦後になると、「警察犬」や「麻薬捜査犬」、「盲導犬」、「救助犬」など多分野で活躍していますし、「ストロングハート」と「リン・ティン・ティン」という名前のジャーマン・シェパード・ドッグが映画に登場するようになるなど、この犬種は不動の人気を獲得しています。
身体的な特徴としては、体形や骨格が最高度に洗練されていることが挙げられ、力学的に見ても無駄がないため最少のエネルギーで最大限の活動ができると言われています。
性格的な面を見ると、ストレスのかかる状況下でも冷静でいられるということで、ジャーマン・シェパード・ドッグがパーフェクトと言われている所以でしょう。

ジャーマン・ピンシャー


『ジャーマン・ピンシャー』というのは、ドイツ原産の犬種で、活発で朗らかな気質を持つことで知られている「中型犬」です。
ジャーマン・ピンシャーのルーツはハッキリとはわかっていないのですが、少なくとも1884年には犬種として存在していたとされています。
元々の役割は、ネズミなどを駆除することでしたが、狩猟能力が高かったために広く使役犬として人気があったようです。
第二次世界大戦が起きると、戦禍のために頭数が激減し、絶滅の危機に瀕します。
ですが、1958年に西ドイツで再生プロジェクトが発足し、4頭の「ミニチュア・ピンシャー」と、東ドイツから命がけで密輸したと言われる1頭の純血の「ジャーマン・ピンシャー」を交配させることで、犬種としての復活が実現するのです。
現在でもジャーマン・ピンシャーは、頭数としては少ないのですが、ドイツ以外でも使役犬やショードッグ、ペットとして飼育されています。
身体的な特徴としては、筋肉質で引き締まった体つきで、マズルや首、四肢、シッポが長いということが挙げられます。
性格的な面を見ると、とても活発で元気いっぱい、遊びも大好きな犬です。
飼い主とその家族にはとても従順ですし、時には訪問者などに吠えることもあるのですが、安全なことさえ確認できれば、すぐに落ち着いてくれます。
ただし、運動量はたくさん必要ですので、散歩などはもちろん、ジョギングのお供や自転車で引き運動をするなどを習慣にするといいでしょう。

ジャイアント・シュナウザー


『ジャイアント・シュナウザー』というのは、ドイツ原産の犬種で、沈着冷静で感覚鋭敏なことで知られている「大型犬」です。
「シュナウザー」と呼ばれる犬種の中には、このジャイアント・シュナウザーの他にも、「スタンダード」や「ミニチュア」という3種類があり、「スタンダード・シュナウザー」がベースとなって、他の2種はそれを改良した作られています。
ドイツでは牧畜が盛んだったので、家畜を市場に運ぶ仕事というものが大変重要でした。
ですが、当時はスタンダード・シュナウザーしか存在せず、ドイツの牧場で羊の番犬としては活躍していたのですが、身体が小さかったために家畜を市場に運ぶ「護衛犬」としては約不足だったようです。
そこで、スタンダード・シュナウザーに「グレート・デン」や「ブラック・プードル」、「ウルフ・スピッツ」、「ワイヤーヘアード・ピンシャー」といった複数の大型牧羊犬を交配させることで、徐々にシュナウザーの大型化が図られていきます。
その後、家畜追い犬として定評があった「ブービェ・デ・フランダース」という犬種も掛け合わされることで、現在のジャイアント・シュナウザーの原型が作られるのです。
身体的な特徴としては、何といっても硬い顎ひげと目の上の毛が挙げられるでしょう。
これがシュナウザー全体の大きな特徴となっています。
性格的な面を見ると、縄張り意識や防衛本能が強い反面、家庭犬にも適していて、とにかく賢く、もの覚えも抜群にいいようです。
なにか危険や異変を察知すると、すぐに主人に知らせてくれる、心強いパートナーと呼べるでしょう。

ジャック・ラッセル・テリア


『ジャック・ラッセル・テリア』というのは、イギリス原産の犬種で、好奇心の塊でエネルギー満点な「小型犬」です。
ジャック・ラッセル・テリアのルーツは、19世紀中頃にイギリスのデヴォンシャーという地域に住んでいた「パーソン・ジョン・ラッセル」という牧師さんが作り出した「トランプ」という犬種だと考えられています。
このラッセルさんはキツネ狩りを愛好していたため、キツネ狩りに適したテリアを作り出そうと、様々な試行錯誤を続けていたようです。
やがて、「フォックス・テリア」を基礎犬として、「ボーダー・テリア」や「ビーグル」などを交配させて、ようやくジャック・ラッセル・テリアが完成したのです。
なお、ジャック・ラッセル・テリアという名前もラッセルさんのニックネームだった「ジャック」から取られているようです。
また、ジャック・ラッセル・テリアとよく似ている犬種に「パーソン・ラッセル・テリア」というものがありますが、この2つの違いは曖昧で、いくつかの犬種協会でも明確な判断をすることが難しいようです。
身体的な特徴としては、胴長短足で、やや頭が大きめの独特の愛らしさを持っているということが挙げられるでしょう。
性格的な面を見ると、どんな時も探求心や好奇心を持ち、疲れ知らずで活発に動き回るというエネルギーに満ちあふれた犬です。
また、勇敢で挫折することを知らず、何にでも大胆不敵に挑戦していくということも大きな特徴と言えるでしょう。

ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラ


『ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラ』というのは、ハンガリー原産の犬種で、高貴な風貌を持つ「中型犬」です。
ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラのルーツは、遊牧民のハンガリー部族とともにカルパチアの盆地に入ってきたと考えられていて、14世紀頃の文書や絵画を見ると、すでに登場していることが発見されています。
やがて、18世紀頃には狩猟犬としての重要性が高まっていき、19世紀終わりになるとハンガリーでポインティング・ドッグの競技会が開催され、ここで他の犬種を押さえてショートヘアード・ハンガリアン・ビズラがすばらしい成績を収めるようになります。
その後、1920年に近代繁殖が開始され、現在のショートヘアード・ハンガリアン・ビズラへとつながっていきます。
身体的な特徴としては、高貴で優美なであることが挙げられるでしょう。
被毛は短いラセット・ゴールドで、体重はやや軽ですが、とても引き締まった体格が美しさと力強さを示しています。
性格的な面を見ると、陽気で友好的ですし、穏やかな気質ですから訓練しやすいということが特徴です。
また、何かの作業をする場合には、主人とのコンタクトをとり続けることをとても好む犬種でもあり、逆に主人から乱暴な扱いをされると耐えられないようです。
元々が「ガン・ドッグ」と呼ばれる銃猟犬ですので、優れた嗅覚やすばらしい回収能力を持っていることも、ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラの大きな特徴と言えるでしょう。

シーリハム・テリア


『シーリハム・テリア』というのは、イギリス・ウェールズ地方原産の犬種で、無礼者には本気で怒るような気性の激しさを持った「小型犬」です。
シーリハム・テリアのルーツは、まったく不明とされています。
1850年から1891年までという長い年月をかけて、イギリスの「エドワード大尉」がシーリハム・テリアを完成させたことは確かなのですが、その過程などの記録がまったく残っていないため、祖先犬についてはわからないままなのです。
骨格や体形、被毛などを見ると、何らかの「短肢テリア」と「ダンディ・ディンモント・テリア」、「ワイアー・フォックス・テリア」といった、数種類のテリアやコーギーを交配させたのだと推測出来ます。
なお、シーリハム・テリアという名称は、エドワード大尉の所有地名である「シーリハム」に由来して付けられているようです。
身体的な特徴としては、胴長短足で頭が大きく、白いワイヤー状の長毛を持っていることなどが挙げられます。
小型犬なのですが骨格は強靭で、地中深く穴を掘ることができるなど、その体格を上回るようなパワーを発揮できるという万能犬でもあります。
性格的な面を見ると、いばらの中でも冷たい水の中でも、どんな場所にも勇猛果敢に突き進んでいくという強さがあり、チャレンジ精神も大変に旺盛です。
ただ、喧嘩っ早いところもあり、自分に対して無礼な態度で接してくる相手や、平和を乱すような行動をする相手には、怖がることなく、本気で攻撃をしかけていきます。

スコティッシュ・ディアハウンド


『スコティッシュ・ディアハウンド』というのは、イギリス・スコットランド原産の犬種で、その名の通りシカなどの大型哺乳類の狩猟に使われていた「大型犬」です。
このスコティッシュ・ディアハウンドは貴族と関係が深いと言われていて、少なくとも16世紀以降はずっと、鹿猟が得意な高貴な犬として知られているようです。
ただ、それ以前の歴史はハッキリとは分かっていないのですが、おそらく古代から存在していて、「グレーハウンド」から派生してきた犬種ではないかと考えられています。
スコティッシュ・ディアハウンドは、イングランドの牡鹿を狩るために使われていたのですが、牡鹿の数が減少してくると、まだ牡鹿がたくさん残っていたスコットランドのハイランド地方に集められるようになります。
そのハイランドの族長たちからスコティッシュ・ディアハウンド高く評価され、大切に扱われるようになるのです。
ですが、1700年代半ばになると、スコットランドとイングランドが戦いを繰り広げ、その結果、スコットランドの氏族たちの崩壊とともにスコティッシュ・ディアハウンド衰退していきます。
そんな中でも、この犬種の血統を引き継いでいこうとする運動があり、今でも頭数自体は多くないのですが由緒正しい犬種として生き続けているのです。
身体的な特徴としては、スリムで痩せ型、、骨もしっかりとしていることなどが挙げられます。
性格的な面を見ると、陽気でのんびりとした雰囲気を持ち、とても行儀のよい上品な犬種だといえるでしょう。

スタンダード・シュナウザー


『スタンダード・シュナウザー』というのは、ドイツ原産の犬種で、シュナウザーの原型として知られている「中型犬」です。
「シュナウザー」という犬種には、スタンダード・シュナウザーの他にも「ミニチュア」や「ジャイアント」という、合計3つ種類がありますが、他の2種の原型となっているのが、このスタンダード・シュナウザーです。
シュナウザーはドイツのとても古い犬種で、すでに15~16世紀当時の絵画や彫刻には、その姿が登場しています。
元々は「ワイヤーヘアード・ピンシャー」とブラックの「ジャーマン・プードル」、それにグレーの「ウルフ・スピッツ」を交配させることで作り出されたものと言われています。
シュナウザーの主産地は「ヴュルテンベルグ」や「バイエルン地方」と言われていて、当初は有能な「水猟犬」として活躍し、その後「牧羊犬」や「番犬」、それに「家畜の追い犬」など、様々な役割を担っていきます。
特に、ネズミの駆除には抜きん出た能力を発揮したので、穀物庫の番犬としては、かなり重宝されたようです。
身体的な特徴としては、まず硬い顎ひげと目の上の毛が挙げられるでしょう。
ここが、外見的にはもっともシュナウザーらしいところです。
性格的な面を見ると、とても賢いというだけでなく、嗅覚や聴覚、視覚なども鋭敏ですから、あらゆる仕事をオールマイティにこなせます。
しかも献身的ですから、最近では「警護犬」や「コンパニオン・ドッグ」としても飼育されることが多くなっているようです。

スムース・コリー


『スムース・コリー』というのは、イギリス原産の犬種で、以前は「スコッチ・コリー」と呼ばれていたこともある「大型犬」です。
スムース・コリーのルーツは、2000年前にローマ人がイギリスに持ち込んだ特別な「ワーキング・コリー」が先祖だと考えられています。
やがて時が過ぎ、1860年代になると、この地方の作業犬がイギリス王室に数頭送られることになります。
その中でも、特に美しい容姿をしていたスムース・コリーがビクトリア女王にとても気に入られたことをキッカケに、貴族階級の人々に間で大変もてはやされるようになりました。
ですが、その頃のスムース・コリーは頭が大きく短足という、総体的に不恰好なものが多かったので、「イングリッシュ・グレイハウンド」と交配させることで、現在のように脚が長い、スラリとした容姿に改良されていきます。
当初は「牧羊犬」として使われていたのですがが、イングリッシュ・グレイハウンドと交配させたことで走るスピードも速くなり、狩猟にも目覚めたため、ウサギ狩り用としても活躍するようになります。
20世紀になると2度の世界大戦によって絶滅寸前に陥いるのですが、愛好家の手によって絶滅の危機は脱します。
しかし、現在でも世界的に頭数が少ない犬種となっています。
身体的な特徴としては、マズルや首、脚、シッポが長く、引き締まった体つきをしていることが挙げられます。
性格的な面を見ると、非常におとなしく家族には友好的ですが、警戒心が強く怖がりなので、追い詰めると歯をむいて来ることもあるようです。
ですが、とても賢い犬なので、きちんと訓練してあげると、面白いほど成果が現れます。

スピノーネ・イタリアーノ


『スピノーネ・イタリアーノ』というのは、その名の通りイタリア原産の犬種で、単に「スピノーネ」や「イタリアン・スピノーネ」、あるいは「イタリアン・グリフォン」などと呼ばれることもある「大型犬」です。
スピノーネ・イタリアーノはイタリアの「ピーモント地方」が原産の猟犬なのですが、そのルーツはハッキリとわかっていません。
ですが、古代ギリシアの哲学者が「突出したスタミナと類まれなポインティング能力を有した、ごわごわした毛の犬」という記述を残していて、これがスピノーネ・イタリアーノの祖先のことだとも考えられています。
ですが、他にも「スパニッシュポインター」がルーツだという説や「ロシアンセッター起源説」、ローマ帝国の全盛期にギリシア人商人がイタリアに持ち込んだ毛の粗い「セッター」が起源だという説など様々な仮説が乱立しています。
その後、20世紀になると、「ポインター」や「セッター」といった他の猟犬が台頭してきたこと、また第二次世界大戦が勃発したことにより、スピノーネ・イタリアーノは絶滅の危機に瀕します。
個体数がかなり少なくなってしまったため、仕方なく「ワイヤーヘアードポインティンググリフォン」や「ジャーマンワイヤーヘアードポインター」、「プーデルポインター」、「ブラッコイタリアーノ」などの血統を利用することで存続が計られました。
身体的な特徴としては、体長と体高がほぼ等しく、とても頑丈な骨格としっかりとした筋肉を持っていることが挙げられます。
性格的な面を見ると、穏やかで愛情深く、我慢強いということが特徴で、大型犬ながらも子どもと上手く共生できるようです。

スタンダード・プードル


『スタンダード・プードル』というのは、ドイツおよびフランス原産の犬種で、2000年前後から徐々に人気が上がっている「小型犬」です。
プードルには、このスタンダード・プードルの他にも「ミニチュア・プードル」や「トイ・プードル」といった、合計3つの種類がありますが、すべての土台になっているのがスタンダードです。
プードルのルーツはハッキリとはわかっていませんが、古くから中央アジアやポルトガル、ギリシャ、モロッコ、ロシアなどに広く分布していた犬が祖先だと考えられています。
その後、最終的にはドイツからフランスに入り、改良と小型化が行われていきました。
現在のプードルに最大の影響を与えたのが、ドイツ原産の「バーベット」と考えられていて、この犬は被毛がカールしています。
プードルが小型化された経緯は記録として残っていないのですが、16世紀のフランスでは既にミニチュア・プードルが、そして18世紀頃にはトイ・プードルが存在していたことは確認されています。
18世紀のフランスでは、王侯貴族の寵愛を受けフランスの国犬となり、その後、19世紀に入って小型化が進むと、一般大衆にも普及していきます。
身体的な特徴としては、なんといっても独特の「コンチネンタルクリップ」と呼ばれるシルエットが挙げられるでしょう。
このカット方法は、デザイン性だけではなく水中作業に合わせて考案されたもので、水中での体温低下を防ぐために胸部や関節部分の被毛をを厚く残すようになったということです。
性格的な面を見ると、スタンダード・プードルが最も穏やかで、聡明で明るく、とても人なつこい犬です。

スパニッシュ・グレーハウンド


『スパニッシュ・グレーハウンド』というのは、スペイン原産の犬種で、ヨーロッパでは「ガルゴ・エスパニョール」とも呼ばれている「大型犬」です。
スパニッシュ・グレーハウンドのルーツはハッキリとはわかっていないのですが、紀元前600年から紀元1世紀頃にフェニキア人がイベリア半島に持ち込んだ、エジプト原産の古代サイトハウンドである「チズム」という犬種が、土着の猟犬と交配されたものだと考えられています。
当時は、主にウサギやキツネ、それにイノシシの猟などに使われていたようです。
やがて20世紀になると、スパニッシュ・グレーハウンドはドッグレースにも出場するようになり人気を高めていきます。
最近では、その美しいスタイルに注目が集まり、ショードッグとしての活躍が中心となっているようです。
身体的な特徴としては、小柄で細身という洗練された美しいスタイルが挙げられますが、これはショードッグとして改良される以前から持っていた特徴のようです。
被毛には、とても短いコートを持つ「スムースコートタイプ」と、少しだけ長い「ラフコートタイプ」がありますが、それ以外の体格には差がありません。
性格的な面を見ると、優しく賢いのですが、繊細ですので、無理に何かを押し付けられることは嫌うようです。
ですから、トレーニングは少し注意が必要かもしれません。
また、とにかくエネルギッシュな犬ですから、運動不足にならないよう全力疾走できる環境を作ってあげるということも大切です。

スキッパーキ


『スキッパーキ』というのは、ベルギー原産の犬種で、とても俊敏に走り回る、運動が大好きな「小型犬」です。
スキッパーキのルーツはハッキリとはわかっていないのですが、ベルギーのフランドル地方で飼われていた牧羊犬を小型化したもので、「ポメラニアン」や「スピッツ」などと血縁関係があると考えられています。
スキッパーキについての記述は、すでに15~16世紀のベルギーの書物の中に見られますので、歴史は古いようです。
また、ブリュッセルの靴職人たちが、スキッパーキの首に手製の首輪を付けて自分の技量を宣伝していたという記録も残っているようです。
やがて1885年になると、ベルギー王室の「マリー・アンリエット王妃」がドッグショーでスキッパーキを見つけて寵愛したことによって知名度が上がり、それまでの「靴屋の伴侶犬」から「上流階級の伴侶犬」へと華麗な転身を遂げることになります。
身体的な特徴としては、真っ黒な被毛も印象的ですが、何といっても生後すぐ断尾されるのでシッポがないということが挙げられるでしょう。
そのため、走っている時にはまるで「黒い弾丸」のようなスピード感あふれる動きに、目を奪われてしまいます。
性格的な面を見ると、活動的で好奇心旺盛なところが特徴で、とにかくいつも俊敏に走り回っています。
愛情表現が豊かで、とても人なつっこく優しい犬なのですが、いつも飼い主さんの側にいて、少しでも時間があれば一緒に遊ぼうと催促してきますから、その点は少し大変かもしれません。

スタンダード・ダックスフンド(ロング)


『スタンダード・ダックスフンド』というのは、ドイツ原産の犬種で、「ダックスフント」と表記されることもある「小型犬」です。
スタンダード・ダックスフンドのルーツはハッキリとはわかっていないのですが、古くは中世に、現在のドイツ周辺で「テッケル」という短足犬の記録があり、恐らくこれがダックスフンドの祖先だと考えられています。
また、一説によると「バセット・ハウンド」と共通の祖先をもつとも考えられているようです。
ダックスフンドという名前は、ドイツ語で「アナグマ」という意味の「ダックス(dachs)」と、「犬」という意味の「フンド(hund)」から来ていて、その名の通り「アナグマ狩りの犬」として用いられていました。
当時のアナグマは、農作物を喰い荒らす害獣であっただけでなく、毛皮に加工することもできたので、アナグマ猟に適したダックスフンドはかなり重宝されたようです。
ちなみに、アナグマは夜行性で、昼間は狭い穴の奥に潜んでいるため、ダックスフンドには胴長短足という体型が求められたのです。
なお、ダックスフンドには、このスタンダード・ダックスフンドの他に「ミニチュア」と「カニンヘン」という、合計3つの種類がありますが、スタンダードがすべての原型となっています。
身体的な特徴としては、なんといっても胴長短足の体型が挙げられるでしょう。
さらに毛質も、「スムース」、「ワイヤー」、「ロング」という3種類があるのですが、ロングのダックスフンドの性格は、優しくて甘えん坊なのに社交的な一面もあるため、どちらかと言うと家庭犬に向いている犬種です。

スパニッシュ・マスティフ


『スパニッシュ・マスティフ』というのは、スペイン原産の犬種で、ヒツジをオオカミの襲撃から守っていたという勇気あふれる「大型犬」です。
スペイン語で「マスティン・エスパニョール」や「マスティン・デ・ラ・マンテャ」と呼ばれることもあります。
スパニッシュ・マスティフのルーツは、紀元前2000年頃にフェニキア人が持ち込んだ「モロサスタイプ」の犬種が基になっていると考えられています。
この犬種を護蓄用として改良し、土着の犬種と交配させたようです。
基本的には、家畜を狼や泥棒から守るために使われていたのですが、力が強いことからイノシシ狩りにもよく使われていたようです。
第二次世界大戦中には大きな被害を受けたのですが、愛好家が保護していたので絶滅することはありませんでした。
さらに戦後になると、持ち前の優しい性格をより引き出すための改良が行われ、ペットとして、あるいはショードッグとして飼われるようになります。
ただ、スペインでは大変人気のある研修なのですが、国外ではあまり多く飼育されていないのが現状です。
身体的な特徴としては、皮膚のたるみや「デューラップ」と呼ばれる、のど下のたるみが大きく、頭部も大きく幅が広いことなどがあげられるでしょう。
全体的に、どっしりとした筋肉質の体格です。
性格的な面を見ると、古くはオオカミと戦ったというだけあって、どんな状況でも、ひるまずに立ち向かって行く勇気と冷静さを併せ持っています。
ただし、力が非常に強いため、女性中心の飼育は難しいでしょう。

スムース・フォックス・テリア


『スムース・フォックス・テリア』というのは、イギリス原産の犬種で、器用で運動能力抜群な曲芸犬としても知られている「小型犬」です。
スムース・フォックス・テリアのルーツはハッキリとはわかっていないのですが、1800年代には既に「ハウンド」と一緒にキツネ狩りなどに使われていたようです。
当時は、主に穴に隠れている小動物を、外に追い出すという役割を果たしていたと考えられます。
血縁的としては、「スムース・コーテッド・ブラック・アンド・タン」や「ブル・テリア」、「グレーハウンド」、それに「ビーグル」といった、いわゆる「スムース系」の犬が交配され、スムース・フォックス・テリア独特の滑らかな被毛が生み出されていきます。
なお、同じフォックス・テリアとしては「ワイヤ・ーフォックス¥テリア」がいますが、この2つの血縁関係は、今のところ不明です。
スムース・フォックス・テリアは、特に白い毛色が好まれてきたのですが、これは単にビジュアル的なことだけではなく、闇夜の中でも獲物と区別しやすいという実利的な理由があったようです。
身体的な特徴としては、骨格ががっしりしていて筋肉質であることが挙げられるでしょう。
狩猟本能も強く、思いきり走ったり何かを追いかけたりすることが大好きですから、スムース・フォックス・テリアには疲れるという言葉は存在しないかのように、タフでスピーディーな動きを見せてくれます。
性格的な面を見ると、チャレンジ精神旺盛で、常に勇敢ですが、同時に家族には従順で、とても愛情深い面も併せ持っています。

スウェディッシュ・バルフンド


『スウェディッシュ・バルフンド』は、スウェーデン原産の犬種で、小柄ながら膨大な運動量を持つ「小型犬」です。
『スウェディッシュ・バルハウンド』や『スウェーディッシュ・ヴァルフント』などと表記されることもあります。
スウェディッシュ・バルフンドのルーツは、1000年以上前のヴァイキング時代だと考えられています。
ちなみに「バルフンド(Vallhund)」というのは、「家畜追い犬」を意味するスウェーデン語で、実際に第一次世界大戦前までは、家畜追いとして活躍していたようです。
他に「害獣駆除」や「番犬」としても、よく見かけられていたのですが、1942年に一度絶滅の危機に瀕します。
ですが、スウェーデンの厚志家が、新聞に広告を掲載したり、自転車に乗って混じり気の無い純血のバルフンドを探すなどの懸命の努力の結果、4頭のスウェディッシュ・バルフンドが見つかり、繁殖を開始します。
現在のスウェディッシュ・バルフンドは、その4頭の子孫にあたるのですが、今ではスウェーデン国内の犬種協会で公認を受けるまでに個体数を回復しています。
身体的な特徴としては、ピンと立った耳や短い足、それに短いか全く無いシッポなどが挙げられるでしょう。
被毛は粗いダブルコートで、ショートからミディアム程度、頭部と四肢の毛はやや短めで、逆に首元の毛は少し長めになっています。
性格的な面を見ると、献身的で愛情深く、人の注目を集めたがるということがよく知られています。
また、常に勇敢で独立心が旺盛な犬でもあります。

スカイ・テリア


『スカイ・テリア』というのは、イギリス・スコットランド原産の犬種で、猟犬なのにぬいぐるみのようにかわいい外見を持つ「小型犬」です。
スカイ・テリアのルーツは、スコットランドの農民が「キツネ」や「穴熊」、それに「カワウソなどを猟るために飼育されていた犬です。
それが後に、スコットランド領主の目に止まり、最終的には英国の上流階級で愛されるようになっていきます。
さらにビクトリア女王が大きな関心を寄せたことや、エドウィン・ランドシーア卿の絵の題材として用いられたことなどにより、19世紀末には世界中にスカイ・テリアの名が知れ渡るようになります。
このスカイ・テリアという名前は、発祥の地であるスコットランド北西部に位置する「スカイ島」に由来しているものです。
外見の特徴としては、何といっても身体の両側をまっすぐに覆う豊富な長毛で、特に額と目を覆っている飾り毛は印象的です。
ビクトリア女王が好んだことから、19世紀以降は直立耳タイプが人気を得るようになりましたが、元々は垂れ耳タイプが多ったと言われています。
性格的な面を見ると、親しみやすく陽気で、しかも勇敢で主人に忠実という面も併せ持っています。
これは、元々が狩猟犬だったということに由来しているのでしょう。
まるで、ぬいぐるみのように可愛い外見なのにもかかわらず、大胆不敵でかなりの頑固者という一面も持っています。
警戒心や好奇心が強く、一度興奮状態に入ってしまうと、主人でも止められなくなってしまうほどエキサイトする点は根っからのテリアと言えそうです。

スコティッシュ・テリア


『スコティッシュ・テリア』というのは、イギリス・スコットランド原産の犬種で、犬らしくない不思議な存在感があることで知られる「小型犬」です。
スコティッシュ・テリアのルーツはスコットランド在来のテリアで、「キツネ」や「ネズミ」、「カワウソ」、「アナグマ」などの猟が目的で飼育されていた犬種だと考えられています。
また、同じスコットランド原産である「ケアーンテリア」とは血縁関係にあるようです。
元々スコットランドには、「スカイ・テリア」や「ダンディ・ディンモント・テリア」といった多くのテリア存在していて、一時期はこれらを総称して「スコティッシュ・テリア」とか「スコッチ・テリア」と呼んでいたようです。
ですが、本当にスコットランドを代表する犬種はどれなのかと言う論争が起こり、そこで勝ち残ったのが現在のスコティッシュ・テリアなのです。
その後、アメリカの「フランクリン・ルーズベルト大統領」が愛犬としてスコティッシュ・テリアを飼っていたこともあり、人気を博します。
身体的な特徴としては、頑健で短肢、頭部が大きいことなどが挙げられます。
また、被毛は黒や褐色、シルバー、暗灰色の刺し毛が混じったブリンドル、ウィートン、白など多様多様なものがあります。
性格的な面を見ると、狩猟本能が強く、勇敢、大胆で強い好奇心を持っていることが最大の特徴でしょう。
状況を客観的に観察して冷静に判断できる賢さと、一度興奮すると制御できないテリア独特の激しい気性が同居していることも、スコティッシュ・テリアの魅力と言えそうです。

スタッフォードシャー・ブル・テリア


『スタッフォードシャー・ブル・テリア』というのは、イギリス原産の犬種で、愛嬌と凶暴性が共存していることで知られる「中型犬」です。
スタッフォードシャー・ブル・テリアのルーツは、現在のものより大型だった在来のブルドッグと、「スムース・フォックス・テリア」や「ホワイト・イングリッシュ・テリア」といった小型のテリア犬種を交配させることで作り出された犬です。
18世紀から19世紀にかけてのイギリスでは、犬と牛とを闘わせる「ブル・ベイティングや、犬と熊とを闘わせる「ベア・ベイティング」などが盛んで、小型でありながらも機敏な動きをする闘犬が好まれていました。
そんな流れの中で作られたのがスタッフォードシャー・ブル・テリアだったのです。
1835年にイギリスで闘犬が禁止されると、闘犬種は一時的に激減したのですが、スタッフォードシャー・ブル・テリアは当時の姿のまま保存され、現在に至っています。
また一方では、改良種として「ブル・テリア」も存在しています。
身体的な特徴としては、横幅が広く筋肉質で、重心が低くどっしりとしていることが挙げられるでしょう。
元々が闘犬用の品種ですから、すばやく機敏に動くことができますしパワーも抜群です。
性格的な面を見ると、その凶暴そうな外見に反して、とても陽気で愛嬌たっぷりです。
いつも上機嫌の楽しい犬ですし、飼い主さんの命令に対しては、とても素直で従順なことも大きな特徴といえるでしょう。
ただ、何かの拍子に闘争本能に火がつくと、誰も手がつけられない猛犬に変身してしまうので、注意が必要です。

セント・バーナード


『セント・バーナード』というのは、スイス原産の犬種で、雪山の人命救助活躍で一躍有名になった「大型犬」です。
セント・バーナードのルーツはハッキリとはわかっていないのですが、恐らく古代スイスで「チベタンマスチフ』という犬種をベースに作られたと考えられています。
スイスとイタリア国境のアルプス山脈2,467メートルの位置にある「サン・ベルナール僧院」で多数飼育されていたことも、よく知られています。
このサン・ベルナール僧院は、アルプスを越える旅人の救護所だったのですが、遭難者があるとセント・バーナードが出動して救助に当たり活躍していたようです。
しかし、19世紀に入ると、厳しい天候や疫病、それに近親交配が原因で遺伝的疾患が多発し、セント・バーナードは絶滅の危機に瀕してしまいます。
その後、1830年頃には、生き残っていたセント・バーナードと、「ニューファンドランド」という犬種が交配され、長毛のセントバーナードとして復活していくのです。
身体的な特徴としては、なんといってもフサフサした長毛と、その巨大な身体が挙げられるでしょう。
ただ、従来の短毛タイプも現存しているようです。
性格的な面を見ると、とても温和で従順なうえ、甘えん坊でもあります。
外見的には大らかに見えるのですが、意外とデリケートな一面もありますので、そこには注意が必要です。
また、決して遊び好きではないのですが、相当な量の運動が必要ですので、散歩や引き運動などを日課にしてあげることも大切です。

セントラル・アジアン・シェパード・ドッグ


『セントラル・アジアン・シェパード・ドッグ』というのは、中央アジア原産の犬種で、「護羊犬」として警戒心と独立心に溢れた「大型犬」です。
このセントラル・アジアン・シェパード・ドッグは、とても古い古代犬種で、約6000年前には既に存在していたようです。
チベット原産の「チベタン・マスティフ」の先祖とも兄弟種ともいわれていて、世界で一ニを争うほどの古い犬種だと考えられています。
セントラル・アジアン・シェパード・ドッグは、主に羊や山羊などの家畜を、オオカミや泥棒から守る「ガードドッグ」として使われていました。
力の強さと警戒心の固さはトップクラスと言われていので、この犬種の訓練やしつけが出来ることが「一人前」と認められる条件だったという時期もあったようです。
飼育やしつけが難しい犬種でしたので、ショードッグとしては注目されなかったのですが、20世紀になると状況が変わってきます。
「辺境の作業犬」として人気が高まり、少数がショードッグとして輸出さ れると、世界各地でも繁殖が行われてショードッグやペットとしても注目されるようになるのです。
身体的な特徴としては、マスティフタイプの犬種ながらも、原始的な姿をしていて筋肉隆々の骨太な体つきであることが挙げられます。
頭部が長く、脚も長めでよだれをたらさないことも特徴のひとつでしょう。
性格的な面を見ると、攻撃的で防衛本能や独立心が強いというところから、一般家庭での飼育は難しいとされています。
飼う場合には、しっかりしたしつけと訓練が欠かせません。

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