ウィスキーの歴史、製法、種類、産地、銘柄、カクテルのまとめ

公開日: : 最終更新日:2015/12/25 お酒

ウィスキーについて

ウィスキーとは、穀物類から作られる蒸留酒のことです。
主に大麦、ライ麦、トウモロコシといった穀物類を原料にして、麦芽の酵素で糖化してから、発酵させ、蒸留して作るお酒になります。
語源は「aqua vitae(命の水)」というラテン語に由来しており、同じような意味を語源に持つお酒は他にも多数あります。
当時蒸留酒を作っていた錬金術師がこう呼んでいたのがアイルランドに伝わり、現地語のゲール語で「uisce beatha(生命の水)」と呼ぶようになりました。
これがあちこちに伝わるうちに訛っていき「ウィスキー」という名称が生まれたようです。
似たようなお酒は世界各地で作られてきたため、明確な起源がはっきりしておらず、文献に載っているのは最古で1405年です。
この当時は嗜好品ではなく薬として用いられており、おそらく気付け薬や消毒薬として用いられていたと予測されています。
当時は修道士たちが製造していたようで、この当時はウォッカと同一のものとされていました。
おそらく実際に作られ始めたのはそれより数百年は昔だと予測されています。
はっきりとウィスキーの形態を取るようになったのがアイルランドなので、一応発祥の地はアイルランドとなっています。
現在でもアイルランドやスコットランドで盛んに製造され、愛飲されていることから、発祥の地というのはあながち間違いでもないでしょう。
現在5大ウィスキーと呼ばれているのは、スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズの5種類です。


ウィスキーの歴史について

ウィスキーの歴史は、実のところ明らかになっていない部分の方が多く、蒸留がいつ頃始まったのかは複数の説があります。
有力な説のひとつは、中世ヨーロッパの錬金術師たちが本来の研究、つまり金を人工的に作り出そうと研究していた過程で、蒸留の技術を発見したという説です。
元となったお酒はそれ以前からありましたが、蒸留技術を用いて加工した蒸留酒はアルコール度数が高く、これまであったお酒とは全く違うものだったのです。
そのため「Aquavitae(生命の水)」と呼んで、不老不死の秘薬として扱い、この当時は嗜好品ではなく薬の類として扱われていました。
呑んでみるとまるで燃えるような味わいがしたことから、驚き「命の水」と呼ぶようになったとされています。
この起源がいつなのか、はっきりとどこなのかは分かっていないものの、一度発見された蒸留技術があっという間にアフリカ北部からアイルランドまで伝達されています。
この時はまだウィスキーという名前ではありませんでしたが、アイルランドで醸造酒(ビール)にこの蒸留技術を応用したところ、現在に近いウィスキーとなりました。
その後、長い改良を重ねていき、現在までに世界中で愛されるお酒として浸透していきます。
日本に伝わったのは開国の後のことで、明治維新後1871年に輸入されました。
ただこの当時は流行せず、国産で製造されるよういなるのは1929年からになり、世界5大ウィスキー

ウィスキーの製法について

ウィスキーの製法は、産地によって微妙に原料などに違いがあるものの、大まかな部分では一致しています。
まず原料の麦を数日水に浸して水分を吸わせて、発芽をさせます。
8日から12日経つ頃には麦の中の糖化酵素が生まれてきて、でんぷんが糖化し始めて、麦芽(モルト)に変化します。
ここまではビールとほぼ同じで、ここから濾過することにより麦汁(ウォート)を取り出します。
この仕込みに使われる温水の水質で味がほぼ決まってしまいますから、ここで産地の味の違いが生まれます。
麦汁を酵母を使って発酵させることで、ウォッシュという液体になります。
そして蒸留を行いますが、蒸留には単式蒸留器と連続式蒸留機の2種類があり、使い分けによってアルコールの凝縮度が変化します。
蒸留を複数繰り返して出来た原酒、もしくはモルト原酒は強すぎるため、加水を行います。
この時点では無色透明な水にしか見えませんが、最終的に樽熟成を行うことで豊かな風味と色がついてきます。
熟成にはオークの樽を使い、樽ごとに違う風味になるのがウィスキーの特徴となっています。
熟成期間は短くて3年、長ければ20年から60年と長期に及びます。
樽は4種類、パンチョン、シェリーバット、バレル、ホッグスヘッドで、それぞれ味わいが全く違うように仕上がるのが特徴となっています。
熟成が終った原酒は、複数の原酒をブレンドして、風味を整えて、更にアルコール度数を整えるために加水を行います。

ウィスキーの種類について

ウィスキーの種類は、材料による分類方法と産地による分類方法とがあり、材料による分類の場合は5種類あります。
1つめはモルト、これは文字通りピート煙臭を染み込ませた大麦麦芽(モルト)だけを原料として造るため、少量生産を目的に作られる種類です。
伝統的な製法であるため、大量生産には向いておらず、品質を安定させることが難しいというデメリットがあります。
発酵させた後、単式蒸留機で2回から3回蒸留し、オーク樽で熟成させて完成です。
2つめはグレーン、これはトウモロコシ、ライ麦、小麦などを主原料とした種類で、モルトと比べて香味が劣るため、ブレンドをすることで風味を和らげる必要があります。
中には長期熟成をお子案って高級品同様となったものもあります。
3つめはブレンデッド、モルトとグレーンをブレンドした種類のことで、大量生産したい場合や品質を安定させたい場合に向いています。
4つめはライ、これはライ麦を主原料にした種類で、原料の51パーセント以上をライ麦にしていることが条件となります。
5つめはコーン、これはトウモロコシを原料とした種類で、原料のうち80パーセント以上にトウモロコシを使っていることが条件となります。
産地によって分類する場合、主に5種類のウィスキーに分類されており、原材料や製法の違いによって区別されます。
有名どころはスコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズなどで、産地独特の風味と味わいが特徴となっています。

ウィスキーの産地について

ウィスキーの産地として有名なのはイギリス・スコットランド(スコッチ)、アイルランド共和国とイギリス・北アイルランド(アイリッシュ)、イギリス・ウェールズ(ウェルシュ)、アメリカ(アメリカン)、カナダ(カナディアン)、日本(ジャパニーズ)の5大ウィスキーです。
イギリスやアイルランドは発祥の地でもあるため、産地としてはかなり有名どころで、イギリスと関係の深いアメリカやカナダも産地としてはかなり有名どころです。
日本にウィスキーが入ってきてから100年ほどしか経っていませんから、産地としてはそれほど名が知られていません。
この5大産地以外の有名どころと言えば、オセアニアのニュージーランド、オーストラリアがあります。
ヨーロッパならフランス、ドイツ、チェコ、オーストリア、スイス、スウェーデン、スペインなどが産地として知られています。
他にもインド、パキスタン、ネパール、トルコ、スロベニア、南アフリカ、ブラジル、ウルグアイ、マン島などがあります。
マン島は英王室領でありながら連合王国に属さない特殊な立場にあり、イギリスとあいるっランドの間に浮かぶ島です。
それぞれの産地は、イギリスと地理的文化的に近かったり、かつて植民地であったりした国々が多く、食文化のひとつとしてウィスキーが根付いたのでしょう。
もしくは輸入した後で根付いて、自国でも作ろうという努力が実った結果、産地として知られるようになった国々も多くあります。

ウィスキーの有名な銘柄について

ウィスキーの有名な銘柄と言えば、スコッチの「ジョニーウォーカー」です。
世界で最も売れている銘柄であり、同じジョニーウォーカーでも黒、赤、金、青、緑などの複数の銘柄が存在します。
ジョニーウォーカーの5種類を合計すると年間でおよそ1400万ケースを売り上げているわけですから、どれほどの人気ぶりかが一目瞭然なのです。
ジョニーウォーカーは複数の銘柄を合わせているため、単独銘柄で売り上げ1位というわけではありません。
ジョニーウォーカーを除いて、単独で世界一を飾るのはアメリカンの「ジャックダニエル」という銘柄になります。
年間約890万ケースを売り上げており、さすがにジョニーウォーカーには劣るものの、単独銘柄として世界一なのは疑う余地もありません。
因みにカナディアンの売り上げ第1位は「クラウンロイヤル」、アイリッシュの売り上げ第1位は「ジェムソン」、ジャパニーズの売り上げ第1はサントリーの「角瓶」になります。
一度サントリーの「オールド」が年間1200万ケースを売り上げた時もありますが、さすがに勢いが衰えたようです。
シングルモルトに限定して言えば、スコッチの「グレンフィディック」が年間約90万ケースを売り上げています。
スコッチはウィスキーの本場であるため、有名な銘柄を挙げていくとキリがないほど大量にあります。
そのほかにも「バランタイン」や「シーバスリーガル」、「オールドパー」、「ホワイトホース」などといった有名な銘柄が存在しています。

ウィスキーのカクテルについて

ウイスキーの飲み方のなかで一般的なのは、ストレートやオン・ザ・ロックというように、ウイスキーそのものの味を楽しむことが多いようです。
しかしながら、ウイスキーをベースとした有名なカクテルも数多くあり、ほかのお酒と割ることで、初心者でもアルコール度数を調節しながら美味しく飲むことができるといわれています。
たとえばウイスキーを用いた有名なカクテルとして、「マンハッタン」が挙げられます。
1876年に、アメリカニューヨークのマンハッタンクラブで初めて提供されたことから、この名前が付いたといわれています。
白ワインをベースにブランデーを加えたフレーバードワインであるスイート・ベルモットとステアしてカクテルグラスに注ぎ、レッド・チェリーを飾ると、マンハッタンの出来上がりです。
スイート・ベルモットの薬草風味が従来の日本人には受けなかったのですが、近年若い人の間ではハーブが親しまていることから、このカクテルにも人気の兆しが見えてきているようです。
そのほかにウイスキーをベースとしたカクテルとしては、「ゴッドファーザー」が有名でしょう。
このカクテルは、1972年にF・コッポラ監督の映画「ゴッドファーザー」が公開されて程なく、ニューヨークで生まれたといわれています。
イタリアのリキュールである「ディサローノ・アマレット」が用いられているため、映画同様にイタリア出身の家系の家族愛を象徴するカクテルとなっています。


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